アルプスの山々に囲まれた、数多くの美しい森や湖があるスイス。日本では見ることができない絶景に出会えるとあって、日本からも多くの観光客が訪れている国です。せっかくスイスを訪れるのなら、ガイドブックに載っているありきたりの旅ではなく、パワースポットを巡る旅をしてみるのもいいでしょう。ここでは、スイスでおすすめのパワースポットを3つご紹介します。
ヨーロッパ最大の氷河「アレッチ氷河」
スイス南部に位置するユングフラウやアイガーなどの4,000メートル級の山々、そんな山に囲まれて存在するのが「アレッチ氷河」です。その全長は約24キロメートル、総重量は270億トンというヨーロッパ最長の氷河といわれています。これほど巨大な氷河でありながら、年に180~200メートルの速さで移動しているというから驚きです。2001年にはユネスコの世界遺産に登録され、その後2007年には、周囲のマイニンゲンやハスリターラーなども追加登録されています。登録されているエリアは90%が氷と岩だけの世界となっており、氷河の絶景を見るために世界中からたくさんの人が訪れています。
アレッチ氷河はアルプス山脈最大の氷河としても有名で、その迫力は見るものを圧倒するでしょう。訪れた人は展望台からの眺めだけでなく、氷河の上を実際に歩くことができる氷河トレッキングや、氷河周辺の自然を散策するネイチャーガイドツアーに参加することもできます。氷河を訪れる際には、ぜひユングフラウ鉄道を利用しましょう。列車の車窓からスイスの絶景を堪能することができます。
神秘の洞窟で癒される「エマ・クンツ・グロットー」
スイスを代表するアーティストであり、ヒーラーでもあるエマ・クンツ。彼女が1941年に発見したとされるローマ時代の石切り場が、パワースポットとして注目を集めています。彼女自身人を癒す力があるとされ、テレパシーや予知能力なども持っていたといいます。こちらの洞穴は「エマ・クンツ・グロットー」と呼ばれ、何百万年もの昔から地球の内部から湧き出しているポジティブなエネルギーが集まっている場所です。洞穴の内部では、とても穏やかで静かなエネルギーを感じることができると評判で、世界中からたくさんの人が訪れている人気のスポットです。
洞穴に入るためには事前予約が必要となり、予約して利用しているあいだは個人グループで貸し切り状態にすることができます。たっぷりと大地のエネルギーを感じて、日頃の疲れを癒す旅となるでしょう。エマ・クンツ・グロットーの隣には、彼女のアーティストとしての代表的な作品が多数展示してある「エマ・クンツ・ミュージアム」もあります。
幻想的な光景に息を飲む「サン・レオナール地底湖」
ヴァレー州にある「サン・レオナール地底湖」は、幻想的な光景を楽しむことができると評判のスポットです。周囲を美しいぶどう畑とアルプスに囲まれたサン・レオナール村に位置している地下洞窟には、アルプスの氷河から流れ込んできた美しい水が蓄えられ、光が差し込むとあの有名な青の洞窟のような絶景が現れるのです。湖の表面積はおよそ6,000平方メートルともいわれ、ヨーロッパで最大級の天然の地底湖となっています。透明度の高い水の中にはたくさんのマスが泳ぎ、神秘的な光を放つ土ボタルも生息しています。
1949年からオープンしていますが、ローヌ河の氾濫が起こった時期にはしばらく閉鎖されていました。その後、修復工事が終わり、年間8万人以上もの人が訪れるスポットとなっています。こちらの地底湖は、ボートに乗って遊覧することも可能です。所要時間は30分程度ですが、日本では見ることができない幻想的な光景を目の当たりにして感動することでしょう。洞窟は3月下旬から10月末までのオープンとなり、洞窟内は気温が低いので暑い夏には気持ち良く過ごすことができます。
スイスの大自然に癒される旅を!
雄大なアルプスの大自然に包まれているスイスには、氷河や地底湖など地球のパワーを感じることができるパワースポットが数多く存在しています。これらの大自然を目の当たりにすると、人間がいかに小さい存在であるかを肌で感じることでしょう。圧倒的なパワーを吸収できて、日頃のストレスをリフレッシュできる旅になるでしょう。