世界的に有名な芸術家を輩出し、現代でも中世の建物や運河のある街並みを楽しむことができるオランダ。オランダには広大な自然や独自の文化からエネルギーを感じられるパワースポットがあちこちにあります。そこで、オランダ観光に外せないパワースポットを紹介します。
オランダの春を彩る「キューケンホフ公園」
オランダの春のパワースポットとして人気なのが「キューケンホフ公園」です。毎年3月中旬~5月中旬だけにしか開かれない公園で、その時期を狙って多くの観光客が訪れています。キューケンホフ公園の見どころは、広大な敷地に広がる色とりどりのチューリップ畑です。球根花の栽培としては世界最大級で、どこまでも広がるチューリップの光景に圧倒されます。チューリップだけでなく、スイセンやヒヤシンスなどの球根花も見ることができます。
チューリップは、オランダを象徴するような花です。約400年前から栽培が始まり、現代も産業の柱として活発に生産されています。オランダの特色を充分に活かしたスポットと言えます。カラフルでとても美しいチューリップたちのエネルギーを感じることができるパワースポットです。
風車が整然と立ち並ぶ「キンデルダイク・エルスハウト地区の風車群」
運河沿いに立ち並ぶ風車は、まさにオランダのシンボルマーク的な存在です。オランダのあちこちに風車が建っており、風車の内部で居住する人がいるほど、人々にとって近い存在です。ロッテルダムの南東にあるキンデルダイク・エルスハウト地区の風車群は、19基もの風車が並び、オランダ最大級といわれています。18世紀ごろに建てられたという歴史と景観が評価され、1997年には世界遺産に登録されました。
オランダは国土の4分の1が海抜0メートルということもあり、昔から水害が人々を悩ませてきました。そこで灌漑のために建てられたのが風車です。風の力で風車を動かし、水の量をコントロールします。
風車は偏西風を利用してエネルギーを生み出すため、19基の風車はすべて西に向かって建てられました。まさに、自然のパワーを取り入れた風水スポットと言えます。周りの運河や自然と調和したようなデザインも見逃せません。徒歩での散策はもちろんですが、ボートに乗ってゆったりと運河をめぐるのも楽しみ方のひとつです。
カトリック教徒の心のよりどころ「屋根裏教会」
オランダの首都・アムステルダムの飾り窓地区に、人々の目から逃れるようにしてつくられた教会があります。「屋根裏教会」と呼ばれるこの教会は、名前のとおり建物の屋根裏スペースにつくられています。かつてのオランダではカトリック教を信仰することが禁じられていたため、こっそりと祈りを捧げるために屋根裏に教会をつくったのです。
屋根裏とはいうものの、人々が祈りを捧げるスペースをしっかりと確保し、奥行きのある空間です。いくつもの長椅子が並び、きちんとしたパイプオルガンも置いているため、小さいながらも教会としての機能はしっかりと果たしています。かつてのひっそりとした雰囲気が、そのまま現代に残されている、何とも興味深い場所です。禁じられてもなおカトリック教を信仰したいという当時の人々のエネルギーを感じることができるパワースポットです。
人々を魅了する、オランダのパワースポット
オランダの人々は、昔から度重なる水害に遭っていたため、被害を防ぐための工夫に事欠きませんでした。現在もその姿が残っているため、水や自然のエネルギーを感じるようなスポットがオランダ国内に点在しています。パワースポット巡りが好きな人にぴったりな国です。日本からオランダを訪れる際は、直行便で行くほか、ヨーロッパの主要都市を経由して行く方法もあります。オランダのスキポール国際空港は、ヨーロッパにあるほかの都市からたくさんの飛行機が就航していて、経由したほうが安く済む場合もあります。算やスケジュールに合わせて、賢くオランダを旅しましょう。