北大西洋に浮かぶアイルランドは、素朴な人々と牧歌的な風景が魅力の国です。ヨーロッパの最果てにあるこの島国には、日本にはない幻想的な雰囲気の多くのパワースポットがあります。そこで今回は、アイルランド旅行で人気のパワースポットを3カ所ご紹介していきます。
1度は見てみたい!古代遺跡の「ニューグレンジ」
「ニューグレンジ」は5000年以上前につくられた巨大古墳です。世界遺産にも登録されているニューグレンジは、アイルランド屈指のパワースポットとして知られています。ケルト神話のなかで妖精たちが使うこの世への出入り口と信じられてきた雰囲気に圧倒されるかもしれません。直径約80メートル、高さ約12メートルのハートの形が特徴で、紀元前3200年頃(新石器時代後期)に建てられたといわれています。遺跡の内部に入ってみたい人は見学ツアーに参加してみてはいかがでしょうか。
ニューグレンジにはビジターセンターがあり、遺跡について詳しい説明を聞くことができます。ただし、内部は撮影禁止となっているので注意してください。なお、ニューグレンジへのアクセスは公共交通機関では便が悪いため、レンタカーやツアーで行ったほうが便利です。アイルランドの首都であるダブリンから車を利用して40分ほどN2(国道)で北上し、ドロヘダの街から南東に行きます。
数千年の時を経た自然石!神秘的な「巨人のテーブル」
「巨人のテーブル」(プールナブローン・ドルメン)は、バレン高原にある神秘的な雰囲気が魅力のスポットです。そもそも、ドルメンとはブルトン語で“石のテーブル”という意味があり、アイルランドには石のテーブルがなんと300以上存在するといわれています。なかでも、巨人のテーブルは美しさが際立っており、この大きな石をどのようにして乗せたのか好奇心をかき立てられるでしょう。巨人のテーブルの周りはごつごつとした多くの岩があり、不思議なパワーを感じられるはずです。
バレン高原では巨人のテーブル以外にも、修道院の跡や古い教会などさまざまな遺物が見学できます。巨人のテーブルまでのアクセスは、ダブリンからゴールウェイを経由してキャランの村に行き、R480(地区幹線道路)を進んだ右手にあります。近隣には、映画ハリーポッターの撮影地に使用された「モハーの崖(Cliffs of Moher) 」という観光スポットもあるので、ぜひ1度足を運んでみてはいかがでしょうか。
神聖なパワースポット!アイルランド人の故郷「タラの丘」
アイルランド旅行の際に忘れてはならないパワースポットといえば「タラの丘」でしょう。タラの丘はダブリンから車で約20分と好アクセスの場所にあり、アイルランドでも最強のパワースポットとして知られています。特に「運命の石」と呼ばれる有名な石では、将来のアイルランドの王たちによる即位の儀式がおこなわれたそうです。もともと、タラは古代アイルランド人の聖地であり、現代でもアイルランド人にとって故郷のような存在です。そのため、タラの丘ではアイルランドのルーツを感じることができるでしょう。
タラの丘には多くの遺跡が残っており、紀元前2500年以上の新石器時代の羨道墳や、アクセサリー、人骨、食器などを見ることが可能です。また、タラの丘からはアイルランドの美しい景色を眺めることができます。丘の近くには白い教会がありますが、こちらはビジターセンターとなっています。歴史好きな人にはもちろんのこと、アイルランドの美しい風景を楽しみたい人にもピッタリのスポットと言えます。
悠久の歴史を感じられるアイルランドのパワースポット
アイルランドにはニューグレンジや巨人のテーブルなど、太古の昔から続く歴史的なパワースポットが多くあります。今回ご紹介したスポットは、いずれもアイルランド人の聖地でもあるため、神秘的なパワーを感じられるはずです。ケルト神話が受け継がれるアイルランドのパワースポットにぜひ足を運んでみてください。