日本はスリなどの犯罪が少ない治安が良い国です。だからこそ、日本人は海外でも無防備なことが多く、ひったくり、置き引きなどに遭遇しがちです。海外旅行に出かける際は、安全に対する意識を変えて貴重品用バッグなどを準備しておきましょう。今回は海外旅行中の貴重品の持ち歩き方や保管の仕方についてご紹介します。
貴重品を持ち歩くためのバッグを用意
スリ被害に遭いやすいのは有名観光スポットや街中、空港などの人が密集する場所です。普段使いのバッグでは安全性に欠けるため、肌に密着する貴重品用のバッグを用意しましょう。
腰巻タイプ
パスポートなど最小限の貴重品を持ち歩くときにおすすめなのは、腰巻タイプのショルダーポーチです。従来型のウエストポーチとは異なり、ショルダーを短めにしてお腹にピタッと密着させて持ち歩けます。上着を羽織れば装着していることが分かりにくく、背後や横からの窃盗を気にすることなく観光を楽しめます。ただし、防犯に強いメリットがあるからこそ、出し入れが面倒というデメリットもあります。頻繁に使う財布を入れるのではなく、使用頻度が少ないパスポートや、紙幣の一部など最小限の貴重品を収納するのがポイントです。
首下げタイプ
首からぶら下げるタイプのセキュリティポーチは肌身離さず持てるのが利点です。斜め掛けもできる2way仕様、スキミング防止機能などが備わっているタイプもあります。Tシャツ一枚では首元からヒモが見えてしまいますが、ジャケットやブルゾンなどを羽織れば、外から見えにくくなります。首からぶら下げたときの疲労感が気になる方は、内ポケットに収納できるアウターを着用するとよいでしょう。
斜め掛けタイプ
ある程度容量のある斜め掛けバッグは複数の仕切りやジッパー、収納ポケットなどがあり、パスポート、現金、デジカメ、スマホなどをまとめて収納できるので便利です。取り出しやすい反面、スリに遭いやすいので持ち方に注意が必要です。バッグは後ろに掛けず、前に掛けることをおすすめします。また、ショルダーを長くしているとバックごとひったくりに遭う危険性もあります。ショルダーは短めにして、できる限り肌に密着させて持ち歩きましょう。
貴重品をホテルで保管する際の注意点
外へでかけるたびに貴重品をもっていくのも良いですが、ホテルに保管できると精神的に楽です。ただし、治安が悪い地域や中級クラス以下のホテルでは従業員による盗難も珍しくありません。フロントで貴重品を預けられるホテルもありますが、設備・サービスに優れた信頼できるホテルでない限り利用するのは避けるべきです。
ホテルに備え付けのセイフティボックスがある場合、盗難される危険性がないかチェックしてから使用しましょう。簡単に持ち運びができる小さな金庫や鍵を使って開けるタイプのセイフティボックスは使用しない方が賢明です。従業員が清掃のために部屋に入ってボックスごと持ち帰ってしまったり、合鍵を使って一部だけ盗んだりする場合もあるからです。比較的安心なのは暗号式のカギ付き、かつ持ち運びできないセイフティボックス(大型家具と一体になったもの等)です。現金を入れる際は、盗難予防対策として金額を記載した封筒に入れるのがポイントです。
貴重品を分散させてリスクを最小限に
海外に行くときはパスポート、クレジットカード、現金、帰りの航空券といった貴重品を複数所持しています。まとめて貴重品袋などに入れたくなりますが、丸ごと紛失すると大変です。国籍や身元を証明するものをすべて失ってしまうと、帰国するまでに何日もかかり時間もお金も無駄になってしまいます。現金を2~3か所に分散させるほか、パスポートのコピー、クレジットカードの番号をメモするなど、貴重品を分散させてリスクが最小限になるように工夫しましょう。
さいごに
貴重品を持ち歩く際は、極力人目にさらさずに携帯できるセキュリティ対策用バッグの使用をおすすめします。大事そうにバッグを抱え込んでいると、外から見て貴重品が入っていることがバレバレです。安心して外出できる機能性の高いバッグやポーチを用途別に用意して、観光そのものを楽しめるようにしましょう。
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