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アクセスは?英彦山の見どころをご紹介

英彦山(ひこさん)は福岡県と大分県の県境に位置する山です。市街地からは一定の距離があり、他の地方から訪れる観光客にはよく知られているわけではありません。しかしその景色や歴史的な建造物は、見逃してしまうには惜しいものです。今回は初めて訪れる方もそうでない方も、事前に押さえておきたい英彦山の概要と見どころについてご紹介します。

英彦山とは?

英彦山が位置するのは、福岡県と大分県の県境。英彦山とこれをとりまく豊かな自然・史跡などを観光で訪れる場合、福岡県側の添田町、彦山駅付近を起点にするのが一般的です。山の標高は1,199メートルと高くはありませんが、その息をのむような豊かな景観がよく知られており、日本百景・日本二百名山のひとつにそれぞれ数えられています。また歴史的な建造物も多く見ることができます。
英彦山は、歴史的にも古くから知られた霊場です。「日本三大修験山」にも数えられており、山伏の修験道場として知られていました。戦国時代・安土桃山時代の頃から江戸時代の最盛期まで多くの僧兵が鍛錬を重ねており、この地の領主であった豊前佐々木氏は大きな兵力を得たといわれています。なお、宮本武蔵との決闘で知られる佐々木小次郎は、この佐々木氏の流れをくむとされています。
「英彦山」と書いて「ひこさん」とは難しい読み方ですが、もともとこの山は単に「彦山」と呼ばれていました。しかし江戸時代、霊元天皇が上皇となった後にその院宣によって「英」の字が加えられ、「英彦山(ひこさん)」と改められたのだといいます。

英彦山の見どころ

英彦山神宮 奉幣殿

英彦山神宮は福岡県内で唯一の神宮です。そして、この神宮を象徴する建造物といえる「英彦山神宮奉幣殿」は、国の重要文化財に指定されています。過去には英彦山霊仙寺の大講堂でしたが、現在見られる建物は1616年に小倉藩主であった細川忠興によって再建されたものです。朱塗りの施された柱やこけら葺きの屋根が印象的な、桃山建築様式の建造物です。

英彦山神宮 銅鳥居

こちらの銅鳥居もまた、国の重要文化財に指定されています。高さは7メートルほど、青銅製の鳥居は迫力十分。佐賀藩主であった鍋島勝茂公によって寄進されました。なお、銅鳥居と書いて「かねのとりい」と読みます。

旧亀石坊庭園

日本国指定名勝に数えられるこの庭園は、室町時代の有名な水墨画家・雪舟によって築かれたものとされています。699平方メートルという広さで、静かな雰囲気の中で、石や泉が雅に配された美しい庭を眺めることができます。

英彦山花園スロープカー

古くから英彦山の表参道は石段となっていますが、これに沿ってスロープカーが走っています。雄大な自然を眺めながら、ゆっくりと英彦山の見どころをめぐることができるでしょう。またバリアフリーにも対応しており、車いすの方でも安心して参拝することができます。

福岡空港から英彦山へのアクセス

福岡空港から英彦山へは、地下鉄・JR・町バス、または車でアクセスできます。
所在地:福岡県田川郡添田町

公共交通機関で

福岡空港から博多駅までは、地下鉄でわずか6分。JRに乗り換え、福北ゆたか線、筑豊本線、後藤寺線、日田彦山線を経由して約1時間40分で彦山駅に到着します。ここを拠点に、市バスを利用しての観光が便利です。

車で

福岡高速環状線から2号大宰府線へ、その後九州自動車道・大分自動車道へと進み、杷木ICを利用しましょう。所要時間は約1時間30分です。

さいごに

市街地からはやや離れているものの、古くからの由緒正しい建築物や雄大な自然など、見どころの多い英彦山。現地では町バスやスロープカーをうまく利用して、見どころを逃さず楽しみましょう。



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