島原城(しまばらじょう)は、長崎県島原市の城内にあった城です。明治時代になったのち、「廃城処分」となって建物などは撤去されてしまいました。現在見られるのは本丸に復興された天守・櫓・長塀で、周囲を含めて城跡公園となっています。城跡は長崎県の指定史跡に指定されており、県内・県外から多くの観光客が訪れています。今回は、事前に押さえておきたい島原城の概要と見どころについてご紹介します。
島原城とは?
島原城は、1618年から7年かけて築城され、以来250年にわたって島原藩政の中心となり、栄えてきたお城です。軍事上の拠点としても、歴史的に重要な役割を担ってきました。明治になって解体され、民間に払い下げられてしまいましたが、390年間残っている石垣は頑丈で美しく、その上に再建された天守閣も、特に離れたところからの眺めが美しいとされています。現在では年間に20万~30万人の観光客が訪れており、賑わっています。また、館内は各種資料館になっています。なお入館料は、大人540円、小・中学生および高校生は270円です。
島原城の見どころ
地域ならではの「キリシタン史料」は必見!
かつてこの地の領主であった有馬晴信は「南蛮貿易」を推し進め、自らも帰依して「キリシタン大名」となりました。当時の島原地方はキリシタンの国であり、各地に教会が建てられ、神学校もつくられました。教科書にも出てくる天正遣欧少年使節の千々石ミゲルらはここから旅立ち、ローマを訪れました。これらについての史料を見ることができます。
一方で、豊臣秀吉の時代になると宣教師追放令が出され、その後江戸幕府の鎖国にも伴い、キリシタンたちは激しい弾圧にさらされました。隠れキリシタンとなり潜んでいた者たちもおり、こうした時代の苦難の歴史についての史料もまた、展示されています。
忍者にも変身できる!
島原城では、忍者やサムライに変装できる楽しいサービスを行っています。多くの衣装が取り揃えられていますが、なんと料金は無料です。お子さん向けの衣装から大人向けの衣装まで、様々に用意がありますので、ぜひ着用して楽しい記念写真を撮影しましょう!
たくさんの魅力的なイベントをチェック!
島原城では歴史的な展示を行う一方、現代的な要素を取り込んだ様々なイベントに力が入れられています。「島原城 夜の陣」では夜の天守閣で幻想的な影絵が映し出され、また謎解きイベント「キャッスルモンスター」など多くの方が楽しめる企画も行われています。同時に、島原の伝統ある「能・狂言」の文化は今も盛んで、島原城薪能は毎年多くの方の人気を集めています。イベントのスケジュールを確認して、訪れてみてはいかがでしょうか。
長崎空港から島原城へのアクセス
長崎空港から島原城のある島原市内へは、バスまたは車でアクセスできます。
所在地:長崎県島原市城内1丁目1183-1
公共交通機関で
長崎空港から島原駅前までは、島鉄バスなどでアクセスできます。所要時間は約1時間45分です。島原駅前から島原城までは、徒歩でわずか5分程度です。
車で
長崎空港から国道34号線・広域農道などを経由して、約1時間20分でアクセスできます。
さいごに
島原城は、その美しい外観や歴史を学べる各種展示、そして伝統的な薪能から最新の技術を使ったイベントまで、楽しめるポイントが盛りだくさんのスポットです。島原駅からのアクセスも容易ですので、この地域を観光する際にはぜひ訪れてみましょう。
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