三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)は、青森県青森市にある、縄文時代前期の中頃から中期末に至る時期の大規模集落跡です。資料館なども整備されており、青森市中心街からのアクセスも良いことから、県内外問わず多くの観光客が訪れています。今回は、事前に押さえておきたい三内丸山遺跡の概要と見どころについてご紹介します。
三内丸山遺跡とは?
三内丸山遺跡の存在は、江戸時代ごろにはすでに確認されていました。しかし本格的な調査が始まったのは近年になってからで、1992年の野球場を建設するために行った調査が始まりとなっています。その結果大規模遺跡の存在が明らかになり、計画が大幅に変更され、本格的な遺跡の発掘と保存が開始されました。出土した植物のDNA鑑定などの結果、縄文時代の文化は従来認識されていたよりも発展していたことが明らかとなり、歴史的に非常に重要な遺跡となっています。なお資料館の入館料・遺跡の入場料はともに無料です(2019年より有料化予定)。
三内丸山遺跡の見どころ
「さんまるミュージアム」では様々な出土品が見られる!
展示室にある「さんまるミュージアム」では、三内丸山遺跡から出土した約1700点もの出土品が展示されています。この中には、重要文化財に指定された約500点も含まれています。大型板状土偶やヒスイ製大珠、クリの大型木柱などが特に見どころです。また、「テーマ展示-縄文人のくらしをひもとく-」というコーナーもあります。ここでは人形などにより、出土品の分析から類推できる縄文人の生活の様子がわかりやすく展示されています。また、解説員の方が常駐していますので、わからないことは気軽に質問することができます。
体験工房で縄文グッズを作ろう!
三内丸山遺跡の体験工房では、「三内丸山遺跡応援隊」が主催する体験学習プログラムが行われています。このプログラムは毎日開催されており、縄文ポシェットづくり、編布(アンギン)作り、板状の土偶作り、再生琥珀のペンダント作り、まが玉作り、ミニ土偶作り、組みひも作りにそれぞれ参加することができます。興味のあるものにぜひ積極的に参加しましょう。なお、こちらは各プログラムごとに有料の料金設定がされています。
「さんまる縄文学講座」で学ぼう!
三内丸山遺跡では多くのイベントが行われていますが、なかでもおすすめは、年間の一定期間に設置されている「さんまる縄文学講座」です。少し専門性が高いものですが、だれでも参加することができ、縄文遺跡群や縄文文化について深く学ぶことができます。世界遺産を目指すうえでの保全体制についてなど、講座内容も様々です。興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
青森空港から三内丸山遺跡へのアクセス
青森空港から三内丸山遺跡へは、バスまたは車でアクセスできます。
所在地:青森県青森市大字三内字丸山
公共交通機関で
青森空港から三内丸山遺跡までは、まず空港連絡バスで青森駅に向かいます(所要約35分)。その後市営バスに乗り、三内丸山遺跡バス停で下車します。合わせて約1時間程度です。
車で
県道27号線、県道44号線、国道7号バイパスを経由し、合計約15分程度で到着します。
さいごに
三内丸山遺跡は、縄文時代というはるか古代に思いを馳せることができる一方で、発掘研究の最先端にも触れることができる場所です。青森観光の際にはぜひ、足を伸ばしてみましょう。
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