城崎温泉は、兵庫県豊岡市にある、兵庫県を代表する有名な温泉地です。小さな川に石造りの太鼓橋がかかり、その周囲に柳並木が立ち並ぶ様子は風情たっぷりで、近畿のみならず全国から観光客が集まります。7軒もある「外湯」も有名で、浴衣を着てゆっくりと散策しながら楽しむことができます。今回は、事前に押さえておきたい城崎温泉の概要と見どころについてご紹介します。
城崎温泉とは?
城崎温泉は、開湯から1300年の歴史を持つ名湯地です。1300年前というと平安時代ですが、当時から温泉について伝える史料が存在しています。江戸時代には既にその名は知れ渡り、幕末には新選組に追われた桂小五郎が逃げ延びてきたことも知られています。伝統的な外湯めぐりの文化は、昭和初期の訴訟問題など紆余曲折を経て、現在にまで受け継がれています。一方で今では各温泉宿に内湯も備え付けられ、さまざまな楽しみ方ができる温泉地となっています。
城崎温泉の見どころ
外湯めぐりを楽しもう!
城崎温泉街には、さとの湯、一の湯、御所の湯、まんだら湯、地蔵湯、鴻の湯、柳湯という7つの外湯があります。それぞれに商売繁盛・合格祈願などの「ご利益」があるとされていて、これらをめぐることは、城崎観光には欠かせません。城崎の宿では通常、浴衣や下駄などを貸し出してもらうことができます。また、着付けのサービスも行われているので、これを身に着けて風情ある外湯巡りに繰り出しましょう。温泉街のそこここで着崩れを直してくれるサービスが提供されていますので安心です。
また、それぞれの外湯には入場料がかかりますが、1日入り放題の「外湯めぐり券」も発売されています。料金は大人(中学生以上)1,200円、小人(3歳以上)が600円です。
城崎の歴史と文学に触れよう!
城崎温泉では観光を楽しむことができますが、なかでも歴史や文学と関連の深いスポットをめぐるのがおすすめです。城崎はその昔から多くの文豪に愛され、親しまれてきました。特に有名なのは『城の崎にて』を著した志賀直哉です。そのほかにも、有島武郎、島崎藤村、与謝野晶子、泉鏡花といったそうそうたる名前が、城崎ゆかりの文人として挙げられます。これらの作家の資料が多く展示されているのが、1996年にオープンした城崎文芸館です。
但馬牛やかに料理などのグルメも!
城崎温泉付近のグルメとして知られるのは、有名な但馬牛です。また日本海に近いこともあり、特に冬期シーズンにはかに料理が人気となります。宿で夕食をいただく場合には、もちろんこれらをメインに据えた料理が多く出されますが、素泊まりで外へ食べに出る場合も、いくつものお店で楽しむことができます。
コウノトリ但馬空港から城崎温泉へのアクセス
コウノトリ但馬空港から城崎温泉へは、バスまたは車でアクセスできます。
所在地:兵庫県豊岡市城崎町
公共交通機関で
コウノトリ但馬空港から城崎温泉までは、飛行機の発着に合わせて路線バスが運行しています。所要時間は約40分です。
車で
県道713号線や3号線などを経由し、約25分程度で到着します。
さいごに
城崎温泉は、神戸ばかりか西日本屈指の温泉街です。ゆったりとした外湯めぐりや、文豪たちの記憶漂う風情溢れる雰囲気など、お湯につかって疲れを癒すには最高のスポットです。関西で温泉旅行をする際には、ぜひ訪れてみましょう。
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