最上川美術館は、山形県村山市にある美術館です。もともとは2004年に、村山市市制50周年記念事業を行うなかで、「真下慶治記念美術館」として開館しました。美しい最上川を眺め、地域に根差した芸術作品を体感するにはうってつけの美術館です。今回は、事前に押さえておきたい最上川美術館の概要と見どころについてご紹介します。
最上川美術館とは?
最上川美術館は、2004年に「真下慶治記念美術館」として開館し、2016年に現在の「最上川美術館」という名称に変更されました。真下慶治は地元・山形県出身、昭和~平成にかけて活躍した洋画家で、最上川の美しい風景を描いた印象的な作品を多く残しています。真下の妻である真下清美さんが館長を務めるこの美術館は、大淀をはじめとする「母なる川」最上川の風景の数々と、それらを描いた真下慶治による作品の魅力を紹介する施設としてスタートしました。現在ではそれに加え、山形県にゆかりのある作品を幅広く展示するに至っています。
最上川美術館の見どころ
どんな展示があるの?
最上川美術館には、真下慶治が生涯を通じて描き続けた最上川の作品が数多く所蔵されています。真下は数十年に渡って最上川を描き続けたため、その作品群を鑑賞すれば、最上川の景色が時代とともにどのように移り変わってきたかを感じることができます。最上川を描いた作品ばかりであっても、春夏秋冬それぞれに異なる美しさを見せる最上川を丁寧に描いた真下の作品群はバラエティー豊かで、飽きることなくゆっくりと鑑賞し続けることができるでしょう。
イベントなどの企画は?
最上川美術館では、常設展以外にも様々な企画が行われます。真下の作品としては、最上川以外に海外の様子を描いたスケッチ展も開かれますし、また他の様々な作家の油絵展なども催されます。さらに絵画だけではなく、「楯岡焼」など郷土の陶器を紹介する企画も行われています。
美術品の鑑賞以外は?
最上川美術館は、最上川が大きく蛇行する印象的な地点(大淀)の高台に建てられています。地元出身の著名な建築家・高宮眞介氏によって設計されており、「第13回公共建築賞優秀賞」を受賞しています。館内のテラスからは実際の最上川の風景を眺めることができ、作品鑑賞のあとに余韻に浸るにはぴったりです。
また、最上川美術館では音楽イベントや観桜会なども開かれます。美術館の設置する「アートクラブ」に入会すれば、主催企画の際に入館料が無料になるほか、鑑賞会や講座にも参加することができます。
山形空港から最上川美術館へのアクセス
山形空港から最上川美術館へは、鉄道などの公共交通機関、および車でアクセスできます。
所在地:山形県村山市大字大淀1084-1
公共交通機関・タクシーで
山形空港の最寄り駅は、さくらんぼ東根駅(乗合タクシーで約10分)です。ここから奥羽本線に乗り、約4分で最上川美術館最寄りの村山駅に到着します。村山駅からはタクシーで約10分です。ただし、山形空港から直接美術館へ向かう場合は、空港からタクシーに乗るほうが至便です。
車で
山形空港からは、県道303号線などを経由し、約20分で最上川美術館に到着します。
さいごに
最上川美術館は、地域を描き続けた画家を中心に据え、当地出身の建築家によって設計され、そして雄大な景色を眺めることができる、まさに地域に根差した美術館です。日本三大急流にも数えられる有名な最上川を体感するためには、外すことのできないスポットであるといえます。山形を訪れる際には、ぜひ足を運んでみましょう。
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