伝国の杜(でんこくのもり)は、山形県米沢市にある博物館・文化施設です。米沢市上杉博物館と置賜文化ホールから成り、上杉氏ゆかりの城下町として、米沢の歴史を現在に伝える役割を果たしています。また置賜文化ホールでは、能楽を中心とする舞台芸術をはじめ様々な催し物が行われています。市内中心地からすぐにアクセスできる伝国の杜は、米沢市を訪れる際にはぜひチェックしておきたいスポットです。今回は、事前に押さえておきたい伝国の杜の概要と見どころについてご紹介します。
伝国の杜とは?
伝国の杜は、2001年に米沢城跡の一角にオープンした施設です。米沢市による「米沢市上杉博物館」と山形県による「置賜文化ホール」が合わさった施設で、敷地内には様々なイベントに使用される広場も整備されています。上杉家を代表する江戸時代の名君として知られる上杉鷹山が、家督を譲る際に申し渡した「伝国の辞」はよく知られていますが、「伝国の杜」はこれにちなんで名付けられたものです。建物自体は現代的でありながら、和風建築の要素が巧みに取り入れられており、歴史を現代に伝える展示や催しにふさわしい建築物です。
伝国の杜の見どころ
「米沢市上杉博物館」で上杉氏の歴史を知ろう!
「米沢市上杉博物館」では、上杉氏に関わる歴史的に貴重な品々が数千点も収蔵されており、その中には国宝に指定されている「上杉本洛中洛外図屏風」や「上杉家文書」なども含まれています。展示室のうち、「常設展示室」では上杉氏の歴史を中心として、特に江戸時代に育まれた独特の文化などを中心とした展示が行われています。一方、「企画展示室」では上杉氏にまつわる歴史・美術などの展示はもちろん、その他の郷土にゆかりのある作家の作品についての展示も行われます。上杉氏のみならず、広く歴史について知ることのできる展示が多いです。
「置賜文化ホール」で文化に触れよう!
「置賜」とは山形の内陸部南部、米沢を含む地域を指す地方名です。この名の冠せられた「置賜文化ホール」では、様々な催しが行われます。一般的なホールとして音楽・演劇などの催しが行われる一方、空気浮上式の能舞台も設置されており、能や狂言の舞台が上演される際には能楽堂に早変わりします。この仕組みにはホバークラフトの原理が応用されており、国内初の試みとなっています。
さまざまなイベントも!
伝国の杜は市民の文化活動の拠点として、また教育普及事業などの拠点として、さまざまなイベントのために用いられています。置賜文化ホールで行われるイベントも多彩ですので、訪れる際にはイベントスケジュールを確認してみましょう。
山形空港から伝国の杜へのアクセス
山形空港から伝国の杜へは、公共交通機関または車でアクセスできます。
所在地:山形県米沢市丸の内一丁目2番1号
公共交通機関で
山形空港から伝国の杜までは、まず山形空港ライナーで最寄りのさくらんぼ東根駅に向かいます(所要約10分)。さくらんぼ東根駅から米沢駅までは、JR山形新幹線(所要約50分)またはJR奥羽本線(所要約2時間)を利用します。米沢駅前からはバスを利用し、上杉神社前で下車しましょう(所要約11分)。
車で
国道13号線、東北中央自動車道などを経由し、約75分で到着します。
さいごに
伝国の杜は、上杉氏の歴史だけでなく、「置賜」と呼ばれる米沢を中心とした地方について知るためにもうってつけのスポットです。市内の便利な場所にありますので、米沢観光の際にはぜひ訪れてみましょう。
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