足立美術館庭園は、島根県安来市にある、足立美術館敷地内に存在する庭園です。足立美術館は近代の日本画を中心とした登録博物館で、非常に多くの横山大観作品を収蔵していることで知られていますが、同時にこの広大で美しい日本庭園でも知られています。日本国内の観光客のみならず、世界中からこの庭園を目的に多くの観光客が訪れるなど、広く親しまれています。今回は、事前に押さえておきたい足立美術館と庭園の概要・見どころについてご紹介します。
足立美術館庭園とは?
足立美術館の開館は1970年にさかのぼります。この地出身の著名な実業家である足立全康は日本画、特に横山大観の作品のコレクターとして知られていますが、彼が作り上げた大コレクションを展示する施設として足立美術館がオープンしました。横山作品の質・量と同時に知られているのは、約5万坪にも及ぶ面積の広大な日本庭園です。開館から50年近くとなった現在も、年間の来館者数が過去最高記録を更新し続けており、特に外国人入館者が増加している点に特徴があります。
足立美術館庭園の見どころ
世界に広く知られる5万坪の日本庭園!
広大な足立美術館庭園は、「枯山水庭」「苔庭」「白砂青松庭」などに分かれ、それぞれに異なる趣となっています。足立全康は「庭園もまた一幅の絵画である」という言葉を残していますが、実際に現在も専属の庭師らが毎日きめ細やかな手入れを行っており、これが高く評価されています。アメリカの「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」の日本庭園ランキングでは15年も連続で日本一の庭園と評価されているほか、フランスの「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では最高評価である三ツ星を獲得しており、これらは近年外国人観光客が増えている背景となっています。
庭園として特徴的なのは、日本庭園においてよく知られた造園技法のひとつである「借景」が用いられている点です。庭園は背景である山々も含めて一つの作品のようになっており、計算された調和の様子を感じることができます。
横山大観を中心とする素晴らしい足立コレクションの数々
足立美術館庭園のある足立美術館には、名作『紅葉』や『雨霽る(あめはる)』を含めた130点にも及ぶ横山大観作品が収蔵されています。そのほかにも、竹内栖鳳ら日本画の巨匠たちの作品や、絵画のみならず北大路魯山人の陶芸作品など、優れた重要な作品を多く鑑賞することができます。
また、この美術館や庭園を一代でつくり上げた足立全康自身も非常に興味深い人物です。明治に生まれ、一代で大事業を成し、さらに非常な情熱をもって絵画を蒐集し続けた足立の思いやエピソードについてもまた、深く知ることができます。
庭園や美術品の鑑賞以外は?
あらゆる細部にまで配慮の行き届いた足立美術館らしく、ミュージアムショップも来館者を満足させるものとなっています。図録はもちろん、横山大観の数々の名画を複製画や扇子などに仕上げたアイテム、ハンカチや風呂敷、また童画のあしらわれたマグカップ、そしてカレンダーやクリアファイル、庭園の美しさをおさめたDVDに至るまで、多種多様なおみやげ品が揃っています。
米子空港・出雲空港から足立美術館庭園へのアクセス
米子空港や出雲空港から足立美術館庭園へは、バス・鉄道などの公共交通機関、および車でアクセスできます。
所在地:島根県安来市古川町320
公共交通機関で
米子空港からは空港連絡バスで米子駅へ、出雲空港からは空港連絡バスで松江駅へ向かいましょう(ともに所要約30分)。JR山陰本線で安来駅まで、米子駅からは約9分、松江駅からは約25分です。安来駅からは無料シャトルバスが運行しており、足立美術館まで20分です。
車で
米子空港からは、県道47号線などを経由して約45分。出雲空港からは、山陰自動車道などを経由し、同じく約45分で足立美術館に到着します。
さいごに
足立美術館庭園は、足立美術館に所蔵される数々の美術品とともに、山陰地方はおろか日本を代表するスポットのひとつといえます。山陰を旅する際には、ぜひ足を運んでみましょう。
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