水木しげるロードは、鳥取県境港市にある、『ゲゲゲの鬼太郎』で知られる漫画家・水木しげるさんを記念するエリアです。境港は水木さんの出身地であり、郷土の生んだ国民的な漫画家の偉大な業績を称える境港は、「妖怪の町」として水木さんのファンをはじめ多くの観光客に親しまれています。今回は、事前に押さえておきたい水木しげるロードの概要と見どころについてご紹介します。
水木しげるロードとは?
水木しげるロードは、漫画家・水木しげるさんを記念して1993年に誕生した、境港の街の中心地の「町ごとテーマパーク」です。子どもから大人までに人気の妖怪ブロンズ像が立ち並び、駅や交番、様々なお店も妖怪たちによって彩られていて、水木しげるワールドにどっぷり漬かれる街となっています。
全長約800メートルにおよぶ商店街は、エリアごとに「家に棲む妖怪たち」「身近なところにひそむ妖怪たち」「神仏・吉凶を司る妖怪たち」「森にすむ妖怪たち」などといったテーマが設定されており、それぞれに異なる顔を見せてくれます。2004年には「美しい日本の歩きたくなるみち500選」、2006年には「がんばる商店街77選」に選ばれています。
水木しげるロードの見どころ
水木しげる記念館
水木しげるロードを境港駅付近から歩くと、終点近くにあるのが「水木しげる記念館」です。水木しげるロードのオープンから10年後の2003年にオープンし、現在に至るまでピークの時期には長蛇の列ができるほどの人気を誇っています。
水木しげる記念館は、水木しげるさんとその作品についての展示が多く行われているのはもちろんのこと、水木さん自身が世界中から集めた妖怪にまつわるコレクションなども展示されています。水木さん自身とその作品の記念館であると同時に、民俗学的な文献として価値の高い展示が多くなされています。もともと100年の歴史を数える料亭であった建物を改装して作られており、妖怪の記念館にふさわしいたたずまいの中に、様々な楽しい展示がなされています。
「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪ブロンズ像!
水木しげるロードには、鬼太郎、目玉おやじ、ねずみ男、ねこ娘といったおなじみの『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターたちのブロンズ像が立ち並んでいます。水木しげるロードが誕生したときには23体だったブロンズ像は、2018年には177体にものぼる数となりました。有名なキャラクターからレアなキャラクターまで、ひとつずつ表情やポーズの異なる妖怪たちが並んでおり、それらを一つずつ発見して回ること自体が楽しいイベントになるでしょう。また、夜にはブロンズ像や街路樹がライトアップされ、道路では妖怪影絵も楽しむことができます。
たくさんのお店・土産物屋と土曜夜市
水木しげるロードでは、お店も妖怪モード全開。水木さんの作品にまつわる様々な妖怪グッズやグルメが取り揃えられています。「目玉おやじ爪楊枝入れ」や「ぬりかべバッグ」、さらに「妖怪ラテ」「鬼太郎パン」や目玉おやじをモチーフにしたお菓子など、食べ物・飲み物までもが水木さんの世界に彩られています。
また、2018年の夏には、この地に30年ぶりの「土曜夜市」が復活し、水木しげるロードにおいてははじめて行われました。イベント多彩な夏祭りの後も、ハロウィンにちなんだお祭りなど、様々な企画が行われています。
米子空港から水木しげるロードへのアクセス
米子空港から水木しげるロードへは、バスなどの公共交通機関、および車でアクセスできます。
所在地:鳥取県境港市本町5番地(水木しげる記念館)
公共交通機関で
米子空港から水木しげる記念館へは、「はまるーぷバス」の利用が便利です。「メインコース」右回りで約34分、旧NTT前停留所下車で徒歩2分です。
車で
米子空港からは、県道285号線などを経由して約15分です。水木しげる記念館には駐車場がないため、近隣の駐車場を利用する必要があることに注意しましょう。
さいごに
水木しげるロードは、水木しげるさんという偉大な漫画家の足跡をたどり、その世界を存分に楽しみ、妖怪についての勉強もできてしまう大変楽しいエリアです。境港を訪れる際には必ず通るエリアですが、ぜひ積極的にゲゲゲの鬼太郎ワールドを楽しんでみましょう。
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