満奇洞(まきどう)は、岡山県新見市にある鍾乳洞です。カルスト台地に存在する鍾乳洞で、岡山県指定天然記念物となっています。自然の観光スポットだけに、アクセスが容易とはいえない山中に位置していますが、その幻想的な風景には一見の価値があり、多くの観光客に人気のスポットとなっています。今回は、事前に押さえておきたい満奇洞の概要と見どころについてご紹介します。
満奇洞とは?
満奇洞は岡山県新見市にある鍾乳洞です。「満奇洞」の名前の由来は、昭和初期に歌人の与謝野晶子と鉄幹夫妻がこの地を訪れ「奇に満ちた洞」と詠んだことに由来しているといいます。また、映画『八つ墓村』のロケ地としてもよく知られています。
内部は450メートルほどの長さで、天井の低い部分があるとはいえ鍾乳洞内部としては高低差が少なく、比較的歩きやすい鍾乳洞となっています。内部の鍾乳石にはさまざまなライトアップが施されており、幻想的な景色を楽しむことができます。
満奇洞の見どころ
「照明普及賞」を受賞したライトアップ!
様々な鍾乳洞のスポットではライトアップが行われ、その美しさを多彩な角度から見せる工夫が凝らされていますが、満奇洞のライトアップは中でも有名です。2014年のリニューアルではLEDが導入され、翌年の2015年には一般社団法人照明学会主催の「照明普及賞」を受賞しています。これはその年に竣工した有名な照明施設が表彰されるもので、視環境・照明技法・照明効果などが評価されたといえます。満奇洞では、ぜひライトアップに注目してみましょう。
「竜宮橋」や「千枚田」など特徴的なスポットに注目!
満奇洞内部には、印象深く特徴的な地形がそこここにあり、それぞれが名前をつけられています。ナイアガラの滝、鬼の金棒、鬼の居間といったユニークなもので、探検をしながら楽しむことができます。「千枚田」と呼ばれる部分には日本でも屈指の規模でリムストーン(畦石)が広がっており、その先に広がる地底湖にかけられた橋には「竜宮橋」という名がつけられています。まさにおとぎ話の竜宮城のような幻想的な風景を、ぜひ楽しみましょう。
近隣には「井倉洞」も!
満奇洞は、「草間カルスト台地」と呼ばれるエリアに位置しており、鍾乳洞をはじめとするカルスト地形は近隣にも複数見られます。「井倉峡」にある「井倉洞」は満奇洞よりも長い1200メートルの長さを誇り、また違った鍾乳洞の魅力を体験することができます。その他にも「羅生門」「草間の間歇冷泉」といった印象的なカルスト地形がありますので、満奇洞と併せてぜひ訪れてみましょう。
岡山空港から満奇洞へのアクセス
岡山空港から満奇洞へは、公共交通機関または車でアクセスできます。
所在地:岡山県新見市豊永赤馬2276-2
公共交通機関で
岡山空港から岡山駅まではバスで約30分。ここからJR伯備線で井倉駅まで約80分。井倉駅からバスで「満奇洞」下車、所要時間約40分です。
車で
岡山空港から満奇洞までは、県道72号線、78号線などを利用して、約70分です。
さいごに
満奇洞は、岡山空港や市内からアクセス至便な場所にあるわけではありませんが、自然の創り出した奇跡的な景色を見るために足を伸ばす価値があるスポットです。周囲の他の鍾乳洞と併せて巡ってみてはいかがでしょうか。
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