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ジェットスター (JJP)とピーチ(APJ)の違いとは?路線数や料金、荷物の制限などを比較


航空券の料金をなるべく抑えて出張や旅行を計画するとき、検討に挙がるのが ジェットスター (JJP)やピーチ(APJ)といった航空会社です。 ジェットスター (JJP)とピーチ(APJ)はともにLCCに分類されますが、路線数や荷物の制限など異なるポイントも多くあります。今回は ジェットスター (JJP)とピーチ(APJ)の「路線数」「料金」「荷物の制限」「座席」「機内サービス」を比較しました。

路線数は?

ジェットスターとPeachの国内線の路線数を比較した場合、Peachに比べ、ジェットスターの路線数が多いです。ジェットスターは24路線、Peachは19路線が国内各都市を運航しています(2019年11月現在)。

ジェットスターの国内線は「成田空港」「関西国際空港」「中部国際空港(セントレア)」の3つの空港を拠点としています。どの空港からも札幌(新千歳)や福岡、那覇などの都市までの路線があります。また、高松・松山といった四国の都市や熊本・鹿児島など九州の都市への路線もあり、2018年12月には高知にも就航するなど、ジェットスターはLCCの中でもっとも国内路線数が多い航空会社となっています。1日の運航本数も国内合計100便以上となっています。

Peachは「関西国際空港」を拠点に、成田、新千歳、那覇などの路線を運航しています。PeachはLCCの中で唯一、関西国際空港から石垣島への直行便を運航しています。また、仙台空港-新千歳空港間、福岡空港-新千歳空港間など、関西国際空港を起点としない便も拡大しています。

格安で三大都市圏(特に東京・名古屋エリア)と全国各地の間を移動したい場合はジェットスターをまず検討しましょう。関西国際空港を出発地・目的地とする場合はPeachも比較することがおすすめです。

ジェットスターの路線については次の記事も参考にしてください
主要空港が多い!ジェットスターの国内線の路線まとめ

料金に違いはある?

ジェットスターとPeachの航空券の料金を同条件で比較した場合、大きな違いはありません。
例えば、関西国際空港発-那覇空港着のほぼ同条件の片道航空券の料金をジェットスター、Peachで比較した場合の料金は、次の通りです。

ジェットスター:4,920円
Peach:4,810円

料金差は100円程度しかありません。
どちらも、航空券の料金が高くなるお盆や年末年始以外の時期は航空券を1万円程度で、また特にオフシーズンには5000円程度で予約できることがほとんどです。

※2018年11月調査時点の料金(諸税等含む)
ジェットスター:2018年12月13日 関西国際空港12:30発-那覇空港14:55着
Peach:2018年12月13日 関西国際空港11:00発-那覇空港13:25着

払い戻し・変更手数料の違い

ジェットスター (JJP)取り消し/払い戻し手数料

Starter 払い戻し不可
Starter Plusz 払い戻し不可
Starter FlexiBiz 取り消し手数料不要
バウチャーで払い戻し。
Starter Max 取り消し手数料3,000円がかかります。
取り消し手数料を差し引いた額を、バウチャーで払い戻し。

*いずれも現金やクレジットカードなどへの払い戻しはできません。
*運賃以外の各種料金(受託荷物料金・座席指定料金など)や各種手数料は払い戻し対象外です。
*チェックインの締め切り時刻までに手続きをお済ませでない場合、または搭乗締め切り時刻までに搭乗されなかった場合は払い戻し不可
*天候や機材整備が理由の大幅な遅延、欠航の場合の返金は現金やクレジットカードへの返金等の払い戻しがあります。

ピーチ(APJ)取り消し/払い戻し手数料

バリューピーチ 払い戻し不可
シンプルピーチ 取り消し手数料1,100円がかかります。
取り消し手数料を差し引いた額を、ピーチポイントで払い戻し。
プライムピーチ 取り消し手数料不要。
全額ピーチポイントにて払い戻し。

*いずれも現金やクレジットカードなどへの払い戻しはできません。
*運賃以外の各種料金(受託荷物料金・座席指定料金など)や各種手数料は払い戻し対象外です。
*チェックインの締め切り時刻までに手続きをお済ませでない場合、または搭乗締め切り時刻までに搭乗されなかった場合は払い戻し不可
*天候や機材整備が理由の大幅な遅延、欠航の場合の返金は現金やクレジットカードへの返金等の払い戻しがあります。

ジェットスター (JJP) 便変更手数料

空港で予約 電話で予約 ネットで予約
Starter 4,400円 4,400円 3,500円
Starter Plusz 4,400円 4,400円 3,500円
Starter FlexiBiz(*1) 4,400円 4,400円 3,500円
Starter Max 4,400円 4,400円 3,500円

※予約時の運賃より変更後の運賃が上回る場合は、差額を支払う必要があります。変更後の運賃が下回っても払い戻しはありません
*1 出発当日に同日のフライトへ変更する場合:無料

ピーチ(APJ)便変更手数料

空港で予約 電話で予約 ネットで予約
シンプルピーチ 5,500円 4,400円 3,300円
バリューピーチ 2,200円 1,100円 無料
プライムピーチ 2,200円 1,100円 無料

*ネットから予約の場合、【運賃種別の変更】は出来ません。
電話、空港で予約した場合は、2,200円の手数料を支払うことで【運賃種別の変更】が出来ます。

荷物の制限は?

ジェットスターとPeachにはともに、手荷物・預け入れ荷物の制限があります。オプションを使用しない運賃を予約した場合、どちらも荷物を預けるときに追加料金を支払う必要があります。

預け手荷物

ジェットスターは手荷物を預けるときに1つあたり32kgまでの重量制限があります。個数は無制限です。また、ジェットスターではサーフボードやスキー板、楽器などのサイズが大きい荷物についても、別途追加料金を支払うことで預けることができます。

Peachで預けられる手荷物の重量制限も、1つあたり32kgまで(20kg以上で超過料金発生)となっています。またサイズの制限については、3辺の和が203cm以内の手荷物であれば預けることができます。また、Peachでも、各種スポーツ用品などの荷物に料金設定があり、追加料金の支払いで預けることができます。

ジェットスターとPeachの荷物については次の記事を参考にしてください
どれくらい預けられる?ジェットスターの受託手荷物の制限まとめ
どのくらい預けられる?Peachの受託手荷物の制限まとめ

機内持ち込み手荷物

ジェットスターの機内持ち込み手荷物の重量制限は7kgまで(プラス3kgのオプションあり)です。サイズの制限は、キャリーケースなどは高さ56cm以内×横36cm以内×縦23cm以内(計115cm)、スーツカバーなどは高さ114cm以内×横60cm以内×縦11cm以内(計115cm)です。またジェットスターでは、規定サイズの制限内であれば機内にベビーカーを持ち込むことができます。

Peachの機内持ち込み手荷物の重量制限は7kgまでです。個数はハンドバッグなどの身の回り品1点のほか1点まで持ち込めます。サイズの制限は、3辺の合計が115cm以内です。

ジェットスターの場合、オプションを用いればPeachよりも重たい荷物を機内に持ち込むことができます。

ジェットスターとPeachの機内持ち込み手荷物については次の記事を参考にしてください
制限はどれくらい?ジェットスターの手荷物の制限まとめ
Peachの手荷物の制限まとめ

座席は?

ジェットスター、Peachともに、日本国内路線に使用される機材の座席数は180席です。

ジェットスターの座席

ジェットスターの座席の種類は次の3種類です。

・スタンダードシート
・アップフロント・シート
・エクストラ・レッグルーム・シート

アップフロント・シート、エクストラ・レッグルーム・シートはスタンダードシートより足元が広いのが特徴です。一部のアップフロント・シートは非常口列座席のため、利用する際に条件があります。座席指定をしない場合、座席はスタンダードシートに割り振られます。

Peachの座席

Peachの座席の種類は4種類です。

・スタンダードシート
・ファストシート
・スマートシート
・プレジャーシート

ファストシートの全てとスマートシートの一部は、スタンダードシートやプレジャーシートより足元が広くなっています。プレジャーシートは前方の席および後方の窓側の席を指します。
また、Peachでは、予約した便にある程度空席がある場合、自分の座席の隣の空席も確保できるスペースシートオプションを利用できます。

ジェットスター、Peachの座席については次の記事も参考にしてください
どこに座る?ジェットスターの座席まとめ
どこに座る?Peachの座席まとめ

機内サービスは?

ジェットスター、Peachともに、飲み物・機内食は有料です。

ジェットスターの場合、ソフトドリンク、アルコール、スナックなどの軽食、カレーやインスタントヌードルなどを販売しています。また、ブランケットやキーホルダー、公式キャラクターのぬいぐるみなどのジェットスターオリジナルグッズも購入できます。

Peachは機内食が充実しています。本格的なお好み焼きやたこ焼きを食べることができるほか、期間限定メニューとしてお弁当や丼物などもあります。また、冷たい飲み物、温かい飲み物からアルコールまで、ドリンクメニューも多様なラインナップとなっています。

ジェットスター、Peachの機内サービスについては次の記事も参考にしてください
何がある?ジェットスターの機内サービスまとめ
映画も楽しめる?Peach3つの機内サービス

チェックインの違いは?

【ジェットスター (JJP) のチェックイン方法】
・空港のカウンターでのチェックイン
空港カウンターでのチェックインには予約番号や本人確認書類が必要です。
これらを提示するとスタッフが手続きをおこなってくれます。

・空港の自動チェックイン機(KIOSK)でのチェックイン
自動チェックイン機(KIOSK)でのチェックインには旅程表のバーコード、
又は6桁のご予約番号が必要となります。バーコードの読み取り、ご予約番号をすることにより
搭乗券や手荷物タグが発行されます。またオンラインでチェックインを済ませている方で、
預けて荷物がある方も自動チェックイン機(KIOSK)で手荷物タグを発行出来ます。
その後チェックインカウンターまたは自動手荷物預け機/手荷物受付カウンターにてお手荷物をお預けいただけます。

・ネットからオンラインでのチェックイン
オンラインでのチェックインではモバイル搭乗券を利用すると、預け手荷物がなければ、
そのまま搭乗口に向かうこともできます。
預けて荷物がある場合には自動チェックイン機(KIOSK)で手荷物タグを発行して、
チェックインカウンターまたは自動手荷物預け機/手荷物受付カウンターにてお手荷物をお預けいただけます。
*ご予約によってはオンラインチェックインが出来ない場合もありますので、ご注意ください。

【ピーチ(APJ)のチェックイン方法】
・空港の自動チェックイン機でのチェックイン
チェックインにはバーコードが印刷された予約確認書、又は予約番号が必要です。
バーコードの読み取り、ご予約番号をすることにより搭乗券が発行されます。
預け手荷物がある場合には検査の後、手荷物カウンターへ預け、保安検査場を通過、搭乗となります。

ジェットスター (JJP) では空港カウンター、自動チェックイン機(KIOSK)、オンラインの3つの方法でチェックインが出来ますが、ピーチ(APJ)では自動チェックイン機でのチェックインのみとなっています。

遅延・欠航率を比較

LCCを利用する方の中には、LCCの欠航や遅延を心配する方も多いかと思います。
ではジェットスター (JJP)とピーチ(APJ)で、どの程度の遅延率、欠航率があるのかを比較してみます。

◎遅延率(出発予定時刻より15分を超えて出発した便)

ジェットスター (JJP) ピーチ (APJ)
天候 0.2% 2.93%
機材繰り 12.93% 12.91%
機材故障 0.49% 1.21%
その他 6.47% 4.63%
合計 20.09% 21.68%

◎欠航率

ジェットスター (JJP) ピーチ(APJ)
天候 1.41% 0.81%%
機材繰り 0.61% 0.08%
機材故障 0.24% 0.09%
その他 0.33% 0.05%
合計 2.59% 1.03%

国土交通省発表【令和2年 特定本邦航空運送事業者に係る情報】より

まず遅延率ですが、両社ともに機材繰りでの遅延が多いです。LCCではコスト削減の為に少ない機体数で運用を行っています。そのため到着した便を短時間で次の便に使用するため、一つの便が遅延すると次々と後続の便が遅延するため、このような数字が出ている物と思われます。天候による遅延に関しては、離陸の判断が明確ではなく各航空会社の規定や機長の判断によるものなのでバラツキがあります。
次に欠航率ですが、ジェットスター(JJP)の方が多いです。多くは天候によるものですが、ジェットスター(JJP)の場合運航している便数が多いため、他の便の座席に余裕がある場合に振替がしやすいので、このような数字になっていると思われます。

さいごに

ジェットスターは「成田空港」「関西国際空港」「中部国際空港」を拠点に全国に路線がある航空会社です。Peachはジェットスターと比べてやや路線数は少ないですが、特に関西国際空港を利用される方には利便性の高い航空会社となっています。今回の記事を参考にして、旅行や出張で利用する航空会社を選んでみてはいかがでしょうか?

ジェットスターの航空券検索
Peachの航空券検索
成田空港発着の航空券検索
関西国際空港発着の航空券検索
中部国際空港発着の航空券検索