飛行機の予約をとった後で、急なキャンセルが出たなどの理由から搭乗者を変更したくなる可能性もゼロではありません。ただし、そんな要望に航空会社が応えてくれるか、不安な人は多いでしょう。また、手続きに戸惑うこともありえます。この記事では、エアドゥを対象として搭乗者を変更する際の手順、手続きについて解説します。
飛行機に乗れるのは航空券の名義と同じ人のみ
まず、大前提として飛行機に乗れるのは「航空券の名義と同じ名前の人」に限られます。そのため、航空券を購入するときの名義人には気をつけなければいけません。もしも購入者と搭乗者が別人の場合、購入者名義で航空券を手配してしまうと搭乗を拒否されてしまいます。仮に航空券と違う名義の人が搭乗できたとしても、後から事実が発覚すると「不正搭乗」と認定されます。そして、罰金を支払うなどのペナルティを課せられる仕組みとなっています。
こうしたルールが適用されているのは、第三者に航空券が譲渡されるリスクを防ぐためです。また、国内で指名手配されている犯罪者が身分を偽って搭乗するなどの不正を防止する理由もあります。すべての航空会社が「航空券と同じ名義の人しか登場できない」という原則を徹底しています。航空券を予約するときには、必ず搭乗者本人の名義を伝えて当日のトラブルにならないよう注意しましょう。
予約後に搭乗者名の変更はできる?
北海道に拠点を置く航空会社のエアドゥは、航空券の検索・予約ができるサイトも運営しています。そして、エアドゥでも航空券と搭乗者の名義を一致させるルールは厳守しています。一度予約した航空券について、後から名義人を変更することはできません。もしも航空券と違う名義の人が搭乗したいなら、一度チケットをキャンセルする必要があります。そのうえで、別の人が自分の名義で空いた座席を予約し、航空券を手に入れます。この手順は、旅行会社のエアトリでも同様です。エアトリでも専用サイトから航空券を検索・予約できます。そして、航空券の名義人を変えたいときは、やはりキャンセルをしなくてはいけません。なお、第三者に航空券を譲渡することも禁じられています。
予約の取り消しの手続きや必要費用について
エアドゥやエアトリで予約した航空券をキャンセルしたい場合、購入前であれば本人から連絡をする必要はありません。航空券には支払い期限が設けられており、指定日を過ぎると自動的にキャンセル扱いとなります。後はキャンセルされたことを確認してから、別の人が予約をすれば航空券の名義は変更されます。ただし、すでに航空券を購入しているときにはエアトリ側にキャンセルの手続きをする必要があります。専用のキャンセルフォームや電話で事情を伝えて、予約を取り消しましょう。
なお、エアドゥでは1区間につき税込430円の払い戻し手数料が発生します。取消手数料は航空券によって変動します。たとえば、予約便出発時刻までに取消の申し入れがないと、片道、往復にかかわらず6000円の手数料がかかってしまいます。AIRDOスペシャル28など一部のプランについては、運賃の100%が手数料になります。なお、エアトリでも一部のプランにおいて2800円のキャンセル手数料がかかります。それに加えて、各航空会社の規定に基づき、キャンセル料を請求されることになります。
【AIR DO】お客様都合による予約変更・払い戻し
【エアトリ】キャンセル料金
予定をよく確認してから申し込みを
航空券では原則的に搭乗者の変更ができません。必ず、航空券と同じ名義の人が搭乗しなくてはいけないルールです。そのため、搭乗者を変更したいなら一度、航空券の予約をキャンセルする必要があります。ただし、予約キャンセルには手数料がかかる場合も多く、思わぬ出費になる可能性も生まれます。航空券の予約をするときはキャンセルをしなくても済むよう、慎重に計画を立てましょう。そして、エアドゥやエアトリで予約をキャンセルするときの流れも知っておくと、万が一のときスムーズに手続きができます。