X

新幹線にペットを乗せられる?持ち込みルールやおすすめの座席、注意点について解説

旅行先や帰省先にペットを連れて行きたいと考えていて、新幹線に同乗させても問題ないのか、疑問に感じたことはありませんか。新幹線にペットを乗せることは認められていますが、いくつか注意点があります。

今回は、新幹線にペットを乗せる際の注意点と、座席やケースの選び方について解説します。新幹線にペットを乗せることに不安を感じている人は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

新幹線にペットを乗せられる?

新幹線はペットも一緒に利用できます。しかし同乗する際は、理解しておくべきポイントがいくつかありますので、チェックしておきましょう。

手回り品切符を購入すれば持ち込める

新幹線ではペットが荷物として扱われるため、同乗するときには手回り品切符を購入する必要があります。

【各社の手回り品切符の料金と条件】

料金 条件
JR東海 290円
  • 3辺の合計が120センチ以内の動物専用のケースに入れる
  • ケースとペットの体重の合計が10kg以下
JR東日本 290円
JR西日本 290円
JR西日本 290円
JR北海道 290円
JR九州 290円

※価格はすべて税込み

手回り品切符は、荷物1つにつき290円で、駅の窓口で購入できます。一度購入すれば、乗り継ぎ先のJR在来線でも有効なので、追加で費用がかかる心配はありません。

ハムスターや鳥などの小型動物を持ち込む場合は?

ハムスターや鳥などの小型動物を持ち込む場合も手回り品切符が必要です。持ち込める手回り品は、身の回り品を除いて2つとされているため、小型動物であれば最大2匹まで同乗可能です。

ペット用に座席を購入することはできない

新幹線では、ペット用の座席として、指定席や自由席などの切符を購入することは禁止されています。そのため、足元をペット用のスペースとして使うなど、ほかの乗客の邪魔にならないよう配慮することが大切です。

全身をケースに入れる必要がある

新幹線に同乗する際は、ペットの全身がケースに収まっていなければなりません。顔を出している状態では乗車ができないことを理解し、少し大きめのケースを用意するようにしましょう。

新幹線にペットを乗せる際におすすめの座席

新幹線にペットと同乗する際に、選ぶべきおすすめの座席を3パターンご紹介します。

原則として、出入口に近い座席を予約する

ペットと新幹線に乗る際は、トラブル発生時に備えて、車両の出入口付近を予約するようにしましょう。ペットが鳴いたり暴れたりしたときに、すぐに移動できる場所であれば安心して乗車できます。また、周りの乗客に迷惑がかかる可能性を考慮すると、動きやすい通路側の座席を確保するのがおすすめです。

グリーン車やグランクラスでは最後部座席がおすすめ

グリーン車やグランクラスでは、ほかの乗客へ迷惑をかけないように最後部座席を選びましょう。車内のラグジュアリーな雰囲気に与える影響や、ひとり席がある点を考慮すると、グリーン車やグランクラスでペットと同乗する際は、最後部座席が最適です。

最後部座席の後方スペースは、予約制の場合があるので注意

最後部座席の後方スペースを選択できるといいのですが、予約制の場合は席がとれない可能性もあります。東海道・山陽・九州・西九州新幹線では「特大荷物スペース付き座席」を予約する必要があるため、早めに確保しておくようにしましょう。

新幹線にペットを乗せる際の注意点

ここからは、新幹線にペットを乗せる際の注意点を8つご紹介します。

長時間の移動は避ける

ほかの乗客への影響を考えると、ペットとの長時間の移動は避けるのが無難です。また、狭いケースに閉じ込められている時間や水を飲めない時間が長く続けば、ペットにかかる身体的負担も大きくなります。新幹線でペットと問題なく移動できる時間は、2〜3時間程度が目安と捉えておきましょう。

繁忙期やピーク時間帯を避ける

新幹線にペットと同乗することは、ほかの乗客とのトラブルが発生する原因になりやすいです。混雑時はペットが鳴いたり、暴れたりするリスクも高まるため、できるだけ繁忙期や通勤ラッシュなどのピークの時間帯を避けて乗車するようにしましょう。

事前にケースに慣れさせておく

ペットがケースに慣れていない場合は、中へ入ること自体にストレスを感じてしまい、鳴いたり暴れたりする可能性が高まります。新しいケースは新幹線で初めて使うのではなく、日常的に何回か入らせて安心できる場所と認識させておくことが大切です。

乗車当日の食事は軽めにする

ペットによっては、人間と同じように、新幹線の揺れで乗り物酔いをしてしまう可能性があるため、事前に与える食事の量にも注意する必要があります。事前の食事量が多すぎると、車内で嘔吐してしまう可能性も出てきます。事前に食事を与える際は量を少なめにして、乗車の2〜3時間前に済ませておくとよいでしょう。

乗車前にトイレを済ませる

人間と同じように、ペットもトイレを長時間我慢すると、膀胱炎になるリスクが高まります。ストレスにつながる可能性もあるため、新幹線に同乗する際は、ペットのトイレも事前に済ませておきましょう。

抜け毛対策をする

新幹線に限らず、ペットと一緒に公共交通機関を利用する際は、マナーとして抜け毛対策を行っておくことも重要です。ペットと同乗するのであれば、前日までにシャンプーを済ませておくなどの抜け毛対策をして、ほかの乗客に迷惑をかけないようにしましょう。

万が一の場合に途中下車することも想定する

ペットが車内で嘔吐や下痢をしてしまった場合は、途中下車することも覚悟しておきましょう。ペットとの同乗が許されているのは、ほかの乗客に迷惑をかけないことが前提です。ほかの乗客に迷惑をかけてしまった際は、途中下車するのは当然のことと捉えておきましょう。

新幹線以外の交通機関でのルールも確認する

乗り継ぎや現地で電車を利用する予定であれば、新幹線以外の交通機関でのペットに関するルールを確認しておくことも大切です。鉄道会社によって、ペットの持ち込みについてのルールは異なります。ペットと同乗する際は、ルートの確認と一緒に、各鉄道会社のHPなどで、ルールをチェックしておきましょう。

新幹線移動に適したペット用ケースの選び方

ここからは、新幹線の移動に最適なペット用のケースの選び方を3つご紹介します。

体勢を変える余裕のあるケースを選ぶ

移動する間、ペットはずっとケースの中にいることになるため、できるだけ体勢を変えやすい余裕のあるサイズのケースを選んであげましょう。長時間、姿勢を変えずにいることで心身ともにストレスを感じるのは、人間だけではありません。ペットが泣いたり暴れたりするリスクを軽減するためにも、大きめのケースを選ぶことが大切です。

通気性のいいケースを選ぶ

狭いケースの中に長時間、滞在するとなれば、ペットが酸欠状態になる可能性も十分考えられます。熱がこもることで、熱中症につながる恐れもあるため、メッシュなどで2面以上の通気口が確保されている風通しのよいケースを選んであげましょう。

持ち運びやすいケースを選ぶ

サイズや形状によっては、飼い主の移動がしにくくなる可能性が考えられます。ペットはもちろんのこと、飼い主もストレスを感じずに済むように、背負えるタイプやカートが付いているタイプなど、できるだけ持ち運びやすいケースを選ぶことも重要です。

ペットとの新幹線移動におすすめのアイテム

ペットと新幹線で移動するときに、以下のアイテムを用意しておくと重宝するでしょう。

<ペットとの新幹線移動におすすめのアイテム>

  • リード、ハーネス
  • トイレシート
  • 普段使用しているクッション、タオル
  • おやつ など

ペットのストレスが軽減されるものをケースに入れておくことで、鳴いたり暴れたりするリスクを軽減できます。どうしても不安な場合は、動物病院で睡眠薬を処方してもらい、万が一に備えておくのもおすすめです。

ペットと新幹線移動をした後は、ストレスケアを行うのが大切

ペットも人間と同じように、慣れない方法で移動をすれば、ストレスが溜まってしまいます。新幹線で移動する前と比較すると、警戒心が高まっていたり、興奮状態が続いていたりする可能性が高いので、ストレスケアを行って安心させてあげましょう。

まとめ

今回は新幹線にペットを乗せるときに、注意すべきポイントやおすすめの方法などについて解説してきました。

新幹線はペットも同乗できますが、手回り品切符の購入が必要だったり、10kgまでの制限が設けられていたりと、いくつかの条件が課せられています。また、ペットの健康面やほかの乗客への影響を考慮すると、長時間の移動を避けるなど、注意点も多いです。

安く移動したいときは、新幹線よりもお得な夜行バス・高速バスの利用をおすすめします。夜行バス・高速バスの比較・予約サイト「エアトリバス」を利用すれば、全国の高速バス・夜行バスの最安値のサービスがすぐに見つかります。ただし、高速バスはペットと同乗できなかったり、条件が新幹線よりも厳しかったりするので、注意しましょう。

今回の記事を参考にして、ペットと新幹線に乗るべきか、同乗を断念して料金の安い高速バスを選ぶべきかを判断し、ご自身に最適の移動手段を見つけてみてください。

全国の夜行バス・高速バスの最安値比較予約ならエアトリバス
東京発→大阪着の高速バス検索
大阪発→東京着の高速バス検索
東京発→名古屋着の高速バス検索
名古屋→東京着の高速バス検索
東京→仙台着の高速バス検索
仙台→東京着の高速バス検索