高速バス・夜行バスの予約を無料で変更・キャンセルできる時期には限りがあり、出発日時が近づくとキャンセル料が発生します。キャンセル料の支払いを避けるためには、予定が正式に確定した状態で予約したり、無料でキャンセルできる期間の長い便を選んだりすることが大切です。
今回は、高速バス・夜行バス各社のキャンセル料の規定やバスの予約をキャンセルする方法、手続き時の注意点などを解説します。重要なポイントを押さえて、スムーズにバスを予約・キャンセルできるようにしましょう!
高速バス・夜行バスでキャンセル料がかかるケース
高速バス・夜行バスは、キャンセル手続きを無料でできるケースと、時期によっていくらかのキャンセル料がかかるケースがあります。キャンセル料がかかるケースについて詳しく解説します。
キャンセル可能期間を過ぎた場合
高速バス・夜行バスは、無料でキャンセルできる期間を過ぎた時点で、キャンセル料が発生し始めます。無料でキャンセルできる期間は出発日の10日前までであることが多いですが、設定はバス会社ごとに異なるため、予約時に必ず確認してください。
一般的にキャンセル可能期間を過ぎた直後は運賃の30%ほど、前日は50%ほど、発車後(無断キャンセル)は100%といったように、出発日時が近づくにつれてキャンセル料の割合も上がっていくことが多いです。
無断キャンセルをした場合
バスを無断キャンセルした場合、基本的に運賃の100%をキャンセル料として請求されます。発車直前までに連絡をすれば50%ほどで済む場合でも、発車後の連絡は無断キャンセルとみなされることがあるため、急遽予定が変わった場合は必ず発車時刻よりも前に予約キャンセルの連絡をしましょう。
台風などで運休になると、キャンセル料が免除されるケースも
予約していたバスが台風などで運休になった際は、運賃の全額が返金され、発車直前でもキャンセル料は発生しません。運休が決まった際はバス会社のHPに情報が掲載されるほか、メールや電話などでの連絡も来るのが一般的なので、自己判断で集合場所に向かわなかった結果、無断キャンセルとならないよう気をつけてください。
高速バス・夜行バスのキャンセル料はいくら?各社のキャンセル料一覧
高速バスと夜行バスのキャンセル料は、運行会社ごとに異なります。国内の主要路線を運行するバス会社9社の便を、エアトリバスから予約した場合のキャンセルポリシーは以下のとおりです。
バス会社 | キャンセル料 |
さくら観光バス株式会社 | 14日前~8日前:20% 7日前~前日:30% 当日出発前:50% 出発後:100% |
グレース観光株式会社 | 11日前~9日前:20% 8日前~2日前:30% 前日~出発2時間前:50% 出発2時間前以降:100% |
株式会社平成エンタープライズ | 7日前~2日前:30% 前日:40% 当日出発前:50% 出発後:100% |
平成コミュニティバス株式会社 | 7日前~2日前:30% 前日:40% 当日出発前:50% 出発後:100% |
杉崎運輸株式会社 | 10日前~8日前:20% 7日前~2日前:30% 前日:40% 当日出発前:50% 出発後:100% |
株式会社ユタカコーポレーション | 7日前~2日前:30% 前日:40% 当日出発2時間前:50% 出発2時間前以降:100% |
東京富士交通株式会社 | 10日前~8日前:20% 7日前~2日前:30% 前日~当日:50% 出発後:100% |
株式会社AT LINER | 10日前~8日前:20% 7日前~2日前:30% 前日~当日:50% 出発後:100% |
株式会社桜交通 | 10日前~8日前:20% 7日前~2日前:30% 前日:40% 当日出発前:50% 出発後:100% |
株式会社千葉みらい観光バス | 10日前~8日前:20% 7日前~2日前:30% 前日~出発2時間前:50% 出発2時間前以降:100% |
同じバス会社でも便ごとに規定が異なる可能性もあるため、バスの予約をする際は各便のキャンセルポリシーを必ず確認してください。
高速バス・夜行バスのキャンセル方法
ここからは高速バス・夜行バスのチケットを予約・購入した後に、キャンセルする際の手続き方法を、購入方法ごとに解説します。
バス会社・バスターミナルの窓口で購入した場合
バス会社の店舗やバスターミナルの窓口でチケットを購入した場合は、購入した窓口に再度訪れてキャンセルを申し出ることができます。系列店のいずれかではなく、チケットを購入したその店舗でなければキャンセル手続きができないケースもあるので、遠方の窓口でチケットを購入するのは避けましょう。
インターネットで予約した場合
バス会社の公式サイトや、複数社のバスを比較検索・予約できるサイトなどからインターネットでチケットを予約した場合は、該当のサイトにログインしてマイページから予約履歴を参照することで、キャンセル手続きができます。
ただし、出発の直前はWeb上でのキャンセル受付が締め切られている可能性が高いです。予約サイトからのキャンセル手続きが締め切られた後は、バス会社に電話をかけてキャンセルを申し出てください。
コンビニエンスストアで購入した場合
コンビニでバスのチケットを購入した場合は、コンビニ店頭でのキャンセル手続きはできません。バス会社のWebサイトからインターネットでキャンセル手続きを行う方法か、電話やメールでバス会社に直接連絡をとってキャンセルを申し出る方法のいずれかが一般的です。
運賃の払い戻し方法は銀行振込になることが多く、実際の返金額は振込手数料が差し引かれたものになる可能性がある点に注意してください。
ICカードで購入した場合
インターネットでバスのチケットを予約し、運賃の支払いにICカード決済(Suicaのネット決済など)を利用した場合は、払い戻し手続きの都合上、Webでのキャンセルができない場合があります。
キャンセルの方法は予約確認メールや予約サイトなどに記載されているので、よく確認のうえ、案内に従ってキャンセル手続きを行ってください。
主要な高速バス・夜行バスのキャンセルに関する注意点
実際に予約する前に知っておきたい、高速バス・夜行バスのチケットをキャンセルする際の注意点を解説します。
同じ高速バス・夜行バスでも予約方法によってキャンセル料が変わる
同じ高速バス・夜行バスの便でも、店頭窓口や公式サイト、バス予約・比較サイトなど、どこから予約をするかによってキャンセル料が変わる場合があります。万が一のときの負担を少しでも減らしたい方は、事前に複数の予約方法を比較するのがベストです。
格安なチケットほどキャンセル料は高い傾向にある
一般的に、運賃が格安なチケットほどキャンセル料が高い傾向にあります。キャンセルの可能性がある状態で格安なチケットを押さえておくときは、無料でのキャンセルが可能な期限や、その後のキャンセル料割合をよく確認してください。
前日・当日など直前であっても必ずキャンセル手続きをする
乗車の前日・当日など、キャンセル料が100%になるタイミングであっても、キャンセルをする際は必ず手続きを行いましょう。連絡をしないまま出発時刻までに現れない乗客がいると、当日の運行に支障をきたす可能性があるため、無断キャンセルは絶対にしないでください。
未入金でもキャンセル料の支払いは必要になる
バスをキャンセルした時点で運賃を支払い済みの場合は、キャンセル料相当額はそのまま徴収され、キャンセル料が100%未満であれば一部返金されます。キャンセル時点で未入金であっても、キャンセル料が発生する場合は相当額の支払いを行わなければなりません。
キャンセル料を払わないとトラブルにつながる
運賃が未入金だったバスのキャンセル料を支払わずにいると、該当のバス会社の便や予約サイト自体の利用ができなくなるだけでなく、支払いを求めてバス会社から提訴されるなどの重大なトラブルにつながる危険があります。
キャンセル料の支払いについてはバス会社や予約サイトから案内されるので、いかなる場合も速やかに支払うようにしてください。
まとめ
高速バス・夜行バスは、出発日時が近づくにつれてキャンセル料の負担割合が上がっていきます。予定が変更になったときはできるだけ早い段階でキャンセル手続きを行うことを心がけ、キャンセル料が100%かかる直前のタイミングであっても無断キャンセルは絶対にしないでください。
バス比較検索・予約サイト「エアトリバス」では、多数の運行会社の高速バス・夜行バスを一括で比較検索し、格安かつ希望条件を満たす便を簡単に見つけられます。予約およびキャンセルの手続きもWeb上で行え、マイページから閲覧できる乗車表で乗車が可能できるので、バス探しにぜひ活用してください。
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