高速バス・夜行バスの車内で食事をとりたいけれど、そもそも車内での飲食は可能なのか、どのようなものを持ち込むべきなのか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか?
今回は、高速バス・夜行バス車内での飲食マナーについてご紹介します。走行中に飲食ができるタイミングや、持ち込みを避けたい食べ物・飲み物、持ち込みに適している食べ物・飲み物までを解説していくので、旅の準備の参考にしてください。
高速バス・夜行バスで飲食はできる?
そもそも、高速バス・夜行バスの車内では飲食をしてもよいのか、どのような形で飲食ができるのかを解説します。
飲食は原則OK、消灯後はNG
高速バス・夜行バスの車内では、匂いや音などで他の乗客に迷惑がかからないものであれば、飲食は原則OKです。ただし、夜行バスの場合は消灯後の飲食はNGです。軽く水分補給をする程度なら問題ありませんが、食事をとる行為はすぐ近くで就寝している乗客の眠りの妨げになる可能性があるので、NGとなっています。
実際に飲食をしている人は多い?
昼行便のバス車内は、あらかじめ持ち込んだり、休憩で立ち寄ったサービスエリアで購入したりしたおにぎりやサンドイッチなどを食べている乗客が多いです。
夜行便のバスの場合、食事をとっている乗客は少ないですが、消灯時間の前に手早く済ませるのであれば問題はありません。可能であればバスに乗る前に食事を済ませる方が無難ですが、時間的余裕がない場合は、匂いや音が出ない軽食を用意しましょう。いずれの場合も、ペットボトルや水筒に入った飲み物での軽い水分補給はいつでも可能です。
ただし、トイレが付いていないバスに乗車するときは飲食のペースに十分気をつけてください。
サービスエリアでの飲食は難しい
高速バス・夜行バスは道中でサービスエリアに立ち寄りますが、休憩時間は15分~30分程度です。そのため、休憩時間の中でサービスエリアのレストランなどを利用し、出発までに食べきることは難しいです。
昼行便であれば、サービスエリアでおにぎりやサンドイッチを購入してバス車内に持ち込み、出発後に食べる方法であれば乗り遅れる心配もありません。
高速バス・夜行バス車内で飲食するタイミング
高速バス・夜行バス車内では、飲食するタイミングに気をつけるべきケースがあります。昼行便・夜行便それぞれのマナーを身につけましょう。
昼行便の場合
昼行便のバスは、走行中の任意のタイミングで飲食ができます。小腹が空いたときのほか、バスの窓からの眺めがよいときに軽食を片手に旅を楽しむのもおすすめです。
夜行便の場合
夜行便のバスで飲食をする場合は、必ず消灯前に食べきるようにしてください。消灯後の食事は周囲の乗客の迷惑になる可能性が高いため、軽く水分補給をする程度に留めましょう。
高速バス・夜行バスで避けたい飲み物・食べ物
高速バス・夜行バスに飲み物や食べ物を持ち込む際は、飲食時に周囲の乗客の迷惑にならないよう十分に気をつける必要があります。まずは、持ち込みを避けるべき飲み物・食べ物について解説します。
匂いが強いもの
匂いが強いものは、周囲の乗客に不快感を与えてしまう可能性があります。密室であるバス車内には匂いがこもりやすいため、普段は気にならない程度の飲み物・食べ物の匂いにも十分注意してください。
こぼれ落ちやすいもの
細かくこぼれ落ちやすい食べ物も、周囲の乗客の迷惑となってしまう危険性があります。特に足元に落ちてしまった場合、隣に人が座っている状態では拾い上げることも難しいので避けましょう。
音が出やすいもの
夜行便はもちろん、昼行便でも走行中に仮眠をとる乗客は多くいます。食事の際に出る音が眠りの妨げになったり、ストレスにつながったりする可能性もあるため、十分に配慮してください。
なお、おにぎりやサンドイッチはバスへの持ち込みにおすすめの食べ物ですが、海苔が巻かれているもの、野菜がたっぷり挟まれているものなどには注意が必要です。
アルコール類
高速バス・夜行バスに乗車する際は、車内での飲酒は避けてください。バス会社によっては、利用規約によってアルコール類の持ち込みおよび飲酒を明確に禁止している場合もあります。
アルコールには強い利尿作用があるのでトイレが近くなってしまうのを避けるためにも、お酒は避けるのがベターです。
蓋のない飲み物
缶やカップなど、蓋で密閉することができない形式の飲み物の持ち込みは避けてください。バスは突然大きく揺れたり急停止したりする可能性があるため、ドリンクホルダーで固定していても飲み物がこぼれてしまうリスクが高いので注意しましょう。
高速バス・夜行バスでおすすめの食べ物・飲み物
ここからは、周囲の乗客の迷惑になりにくい、高速バス・夜行バスへの持ち込みにおすすめの食べ物・飲み物について解説します。
おにぎり・サンドイッチ
おにぎりやサンドイッチ、パンなどは片手で食べられるだけでなく、細かくこぼれにくいうえ腹持ちもいいのでバス車内でのメインの食事にぴったりです。外袋などのゴミを小さくまとめやすいという点もメリットといえるでしょう。
ただし、温めると途端に強い匂いを発するものもあるため、常温での持ち込みをおすすめします。
飴・グミ
飴やグミは、匂いがほぼ出ない・こぼれない・食べるときに音が立たないという要素をすべて満たしている食品です。静かな夜行バスの車内において、消灯前に手軽に小腹を満たしたいときにおすすめできますが、袋から取り出す際のノイズには気をつけましょう。
一口サイズのお菓子・ゼリー
飴やグミのほか、一口サイズのお菓子・ゼリーもバス車内への持ち込みに適しています。飴やグミよりも腹持ちがよいものも多くあり、大人はもちろん、子どものおやつとしてもおすすめです。
温かい飲み物
狭いバスの車内で長時間過ごすと血行が悪くなりやすいため、季節を問わず温かい飲み物を準備しておくとよいでしょう。食べ物と同様に匂いに気をつける必要があるため、匂いがほぼなく、どこでも入手しやすいお茶がおすすめです。
なお、コーヒーは利尿作用が強いほか、カフェインによって眠りにくくなる可能性もあるため、特に夜行バスへの持ち込みはあまりおすすめできません。お茶もノンカフェインのものを選ぶとよいでしょう。
まとめ
今回は、高速バス・夜行バスでの飲食について、飲食が可能なタイミングや持ち込みを避けるべきもの・持ち込みに適しているものを解説しました。
昼行便の車内では任意のタイミングで、夜行便の車内では消灯前の時間帯に飲食が可能です。いずれの場合も匂いが出るもの、こぼれやすいもの、大きな音が立つものは避け、周囲の乗客に十分配慮しながら食事をとりましょう。
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