韓国の「済州島(チェジュ島)」への旅行を考えて「どのシーズンに行くのが良いか」「費用はどのくらいかかるのか」などが気になる方は多いのではないでしょうか。
「済州島」は火山活動によって生まれた韓国最大の島であり、美しい自然や景観・ビーチ・世界遺産があることから「韓国のハワイ」と呼ばれ、世界各国の観光客に愛されるリゾート地です。
本記事では「済州島」で定番のおすすめ観光スポットを15選に加え、無駄なく遊べるモデルコースを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
韓国のハワイとも言われる「済州島(チェジュ島)」の基礎知識
「済州島」は、韓国本土の南西約130kmに位置しており、韓国最大の島とされています。
「済州島」は温暖湿潤気候のため、韓国の地域の中でも比較的温暖な気候となっており、海のレジャーを楽しむなら6月~8月、世界遺産巡りなら4月~6月または9月~10月が過ごしやすく観光のベストシーズンと言えます。
日本との時差 | なし |
日本からの移動時間 | 大阪からの直行便だと最短で1.5時間、7月から成田からも直行便が出ています |
観光のベストシーズン | 暖かい日が続く4月~10月がおすすめ。 |
費用相場 | 平均5万円~6万円程度(2泊) |
公用語 | 韓国語 |
通貨 | ウォン(KRW) 1大韓民国ウォン=0.11円(2024年11月現在) |
物価 | 外食費は日本より安価。 ミネラルウォーターは約60円、ランチは約800円~、ディナーは約3,000円~4,000円程度 |
治安 | 基本的には治安が良いものの、観光客狙いのスリや窃盗・置き引き被害は多い。 また、タクシーのぼったくり・遠回りにも注意。 |
観光中の移動手段 | タクシー・バス・レンタサイクル・レンタカー |
また、直行便であれば日本から「済州島」まで約2~3時間程度と近く、比較的旅行費用が安く抑えられる・治安が良いという点を加味すると海外旅行初心者にもおすすめの観光地です。
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「済州島」への旅行前に知っておきたいマナーを予習しておきたい方は次の記事も参考にしてください
韓国旅行に行くなら知っておきたい!韓国の国民性や礼儀は?
済州島(チェジュ島)の観光地おすすめスポット15選
「済州島(チェジュ島)」には美しいビーチや豊かな自然を感じられるスポットだけでなく、壮大な世界遺産やおしゃれで美味しいグルメといったおすすめスポットが溢れています。
次のトピックでは、「済州島」でおすすめの定番観光地や旅行客に人気の高いスポット15選を厳選して紹介しているので、ぜひ旅行計画の参考にしてください。
城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)
「城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)」は、済州島の東に位置する約10万年前の海底噴火によって生まれた高さ約180mの巨大な王冠のような形の火山で、世界遺産に登録されています。
山頂までは約30分ほどで歩いて登ることができ、きれいな空気や心地の良い海風を感じながらハイキングを楽しめるのでおすすめです。
頂上にある圧巻の巨大な火山口からは、済州島や太平洋を見渡せるため全身で壮大な自然を感じられる絶景スポットです。
万丈窟(マンジャングル)
「万丈窟(マンジャングル)」は約30万年~10万年前の火山活動で形成された全長約7.4kmの洞窟で、世界遺産にも登録されています。
公開区間は約1kmと、一般公開されている溶岩洞窟としては世界最長です。溶岩鍾乳・溶岩石柱・溶岩棚・溶岩石筍・亀岩・羽壁などが見どころとなっており、幻想的な雰囲気を楽しめるスポットです。
洞窟の中は1年を通して11℃~18℃ほどと、ひんやりと涼しいの気温になっているので、避暑スポットとしても楽しめる夏場が観光のベストシーズンと言えます。
漢拏山(ハルラサン)
「漢拏山(ハルラサン)」は、180万年前に火山活動によって生まれた標高約1,950mの韓国最高峰の山で、ユネスコ世界自然遺産にも登録されている済州島のシンボルです。
約1,800種類の植物や約4,000種類の動物が生息している自然豊かな山で、噴火口には白鹿譚(ペンノッタム)と呼ばれる火口湖があります。
ベストシーズンの秋には紅葉を楽しめ、春はツツジ・冬は雪景色など季節によって移り変わる自然の美しい景観を堪能できるおすすめの観光地です。
天帝淵瀑布(チョンジェヨンポッポ)
「天帝淵瀑布(チョンジェヨンポッポ)」は、天地淵瀑布(チョンジヨンポッポ)・正房瀑布(チョンバンポッポ)とともに済州島の三大瀑布と言われる美しく壮大な滝です。
「天帝淵瀑布」は滝が三段になっており、それぞれ異なる滝の風景を見ることができる点が特徴で、ダイナミックに流れる滝と水しぶきは迫力があり自然のパワーを全身で感じられます。
また、滝の周辺はきれいに整備された遊歩道があり、神様に仕えた天女が沐浴するために降り立ったという伝説になぞらえて7人の天女像が彫刻された橋がある美しい観光スポットです。
龍頭岩(ヨンドゥアム)
「龍頭岩(ヨンドゥアム)」は済州市内の海岸にある長さ30mの奇岩で、約200年前に漢拏山(ハルラサン)が噴火することにより生まれました。
海から出てきた龍が天に昇るような様子に見えることから「龍頭岩」と名付けられており、時間帯によって景観の変化が楽しめ、特にオレンジ色に染まる夕方は圧巻の光景が楽しめます。
天気の良い日は青い海が美しく、海から飛び出すようなダイナミックな龍頭岩は自然の生命力を感じられるおすすめの絶景スポットです。
大浦柱状節理帯(テポチュサンジョルリデ)
「大浦柱状節理帯(テポチュサンジョルリデ)」は、約14万年~25万年前に溶岩が海に流れ込んで冷却されて作られた約30m~40mの柱状の巨大溶岩石です。
沿岸沿いに約2kmも続く「大浦柱状節理帯」は、自然が作り出した生命力を感じる大迫力の景観で天然記念物にも指定されています。
崖の際の部分まで舗装された歩道があるため、青い海・波しぶき・広い空の絶景を堪能できるおすすめスポットです。
天地淵瀑布(チョンジヨンポッポ)
「天地淵瀑布(チョンジヨンポッポ)」は、天帝淵瀑布(チョンチェヨンポッポ)・正房瀑布(チョンバンポッポ)とともに済州島の三大瀑布と言われる大迫力の滝です。
滝の周囲は清らかな川が流れ緑鮮やかな景観となっており、天然記念物のホロトノ木といった多くの植物が生い茂る豊かな自然に癒されます。
夜になるとライトアップされて昼間とは異なる幻想的な雰囲気を味わえるため、カップルにも人気でおすすめのスポットです。
カメリアヒル
「カメリアヒル」は「椿の丘」という意味の言葉であり、約6万坪の敷地に世界80ヵ国の500種類以上・6,000本あまりの椿が咲き誇る、東洋最大の椿の樹木園です。
色鮮やかな椿が咲き誇る冬がベストシーズンですが、春は桜、夏はアジサイ、秋は野花と年間を通して異なる美しさを感じられます。
庭園にはおしゃれなベンチや可愛いガーランドなどが設置されており、花に囲まれたフォトスポットで美しい写真を撮れる人気スポットです。
中文穡達海水浴場(チュンムンビーチ)
「中文穡達海水浴場(チュンムンビーチ)」は、有名なホテルや観光スポットの近くにあるチュンムン観光団地に位置する人気のビーチです。
ベストシーズンの7月・8月には多くの観光客でにぎわう海水浴場で、サーフィンやパラセーリングなどのアクティブなマリンスポーツで大人も楽しめるビーチとなっています。
また、黒・灰・赤・白の4色が混ざる砂浜の色が特徴的で、ヤシの木に囲まれたリゾート感を存分に味わえる海を楽しむ旅行におすすめのスポットです。
挟才海水浴場(ヒョプチェビーチ)
「挟才海水浴場(ヒョプチェビーチ)」は済州島でトップクラスに美しい海水浴場で、エメラルドグリーンの透き通った海と白い砂・黒い玄武岩が混ざった砂浜が特徴です。
海水浴場として営業している期間には、バナナボートなどのマリンアクティビティが楽しめ、パラソルのレンタルもできるので休憩しながら遊べます。
「挟才海水浴場」は浅瀬になっている場所が広いため、小さな子ども連れの家族でも安心して遊べるおすすめスポットで、夕日の絶景ポイントとしても人気です。
新縁橋(セヨンギョ)
「新縁橋(セヨンギョ)」は2009年に建設された西浦港(ソグィポハン)と無人島のセソムを結ぶ歩行橋で、橋の上からは漢拏山や蚊島を一望できます。
地元でも人気のスポットで夕方は多くの地元民が散歩しており、夜はきれいにライトアップされているため美しく幻想的な雰囲気を味わえます。
新縁橋の名前には「新しい縁を作る」という意味があり、旅行客が願掛けに訪れる人気が高いスポットです。
城邑民俗村(ソンウッミンソッチョン)
「城邑民俗村(ソンウッミンソッチョン)」は済州島東部・漢拏山の麓にある、藁葺きの家や溶岩石の石垣など昔ながらの村や暮らしが残されている貴重なスポットです。
現在も村では人々が生活しているため、民家や郷土料理、方言などの有形・無形文化遺産が引き継がれており、1984年に重要民俗資料に指定されています。
韓国の人気ドラマ「チャングムの誓い」のロケ地であることでも有名で、多くのファンが訪れる人気観光スポットです。
加波島(カパド)
「加波島(カパド)」は済州島の南西に位置する広大な麦畑が美しい島で、済州島の南西部にあるウンジン港から船で約15分と気軽に立ち寄れます。
ベストシーズンは青々とした麦畑が一望できる春ですが、夏にはひまわり畑が見られるので季節によって違う一面を見ることができるおすすめスポットです。
自転車のレンタルがあるので、サイクリングをしながら島の中をのんびりと散策でき、可愛いカフェでお茶をしたりフォトスポットで撮影したり、ゆったりとした時間を堪能できます。
牛島(ウド)
「牛島(ウド)」は済州島から船で約15分の場所に位置する、エメラルドグリーンの美しい海に囲まれた約6平方km程度の、比較的小さくのどかな島です。
車や自転車のレンタルが可能なので、島内の海やカフェなどを自由に巡り、のどかな景色とゆっくりと流れる時間に癒されることができます。
牛島峰(セモリオルム)からは、きれいな海と街並みが一望できるので、のんびりと豊かな自然を感じながら過ごしたい方におすすめです。
東門市場(トンムン市場)
「東門市場(トンムン市場)」は1930年代から続く長い歴史を持つ伝統の市場であり、新鮮な野菜や青果・海産物を販売している人気の観光スポットです。
観光客向けのグルメやお土産を販売することがメインのエリアと、地元民が食材を購入するために立ち寄るエリアがあり、観光客だけでなく地元民も多く利用しています。
おしゃれな飲食店も増えてきており、観光客人気が高まっているスポットですが、夜はスリや置き引きに注意し、一人歩きは避けましょう。
済州島(チェジュ島)で遊び尽くすモデルコース
「済州島(チェジュ島)」には、魅力的な観光スポットが数多くあるため「何をしたいか」「どこに行きたいか」などの目的に合わせて1日の過ごし方を計画的に組み立てるのがおすすめです。
次のトピックでは、目的別に「済州島」を遊び尽くすための参考にしてもらいたいモデルコースを紹介していきますので、ぜひ旅の役に立ててください。
2泊3日の1日目モデルコース①ゆっくり済州市内の買い物とグルメを楽しむ
「済州市内」は若者に人気のファッションや化粧品・工芸品などさまざまなお店があるため、お土産探しにも最適で歩き疲れたらおしゃれなカフェで休憩も可能です。
「済州島」の物価は日本とあまり変わらず、食事であれば日本円で1,000円~2,000円ほどで楽しめ、カード払いに対応しているお店も多くなっています。
夜は屋台で地元でも人気のピリ辛スープ「ヘムルタン」や片手で食べやすい「ピントック」などのグルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。
2泊3日の2日目モデルコース②ハイキングとサイクリングで自然の景観に癒される
2日目は「城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)」へ行き、山頂まで約30分のハイキングを楽しみ、壮大な絶景を見て心と体をリフレッシュして非日常を味わうことで一生の思い出ができます。
済州島から船で約15分かけて「牛島(ウド)」へ渡り、島内をサイクリングしながら散策しつつ、カフェで休憩したり、風景を楽しんだりしてのんびりとした時間を過ごしましょう。
済州島はさまざまな種類の自転車のレンタルショップが多く、料金は日本円で約2,600円からレンタルでき、島内のどこでも貸し借り可能なのでHPからの予約もおすすめです。
2泊3日の3日目モデルコース③世界遺産を巡り壮大な自然を感じる
3日目は「万丈窟(マンジャングル)」と「漢拏山(ハルラサン)」の世界遺産巡りです。歩きやすい服・動きやすい服装に着替え、自然の持つエネルギーを肌で感じてパワーをもらいましょう。
「万丈窟」ではひんやり涼しい洞窟内で、自然が作り出した溶岩鍾乳・溶岩石柱などがライトアップされた美しい幻想的な雰囲気を楽しめます。
「漢拏山」では季節によって異なるさまざまな植物や動物を楽しみ、自然界の美しさを写真撮影すれば帰国後も何度も見返すことができ、一生心に残る思い出作りができます。
さいごに
この記事では、「済州島(チェジュ島)」のおすすめ観光スポット15選と2泊3日の中で日ごとに遊び尽くすモデルコースを紹介しました。
「済州島」は日本から約2時間~3時間と近く、現地ではハイキングやレンタル自転車を利用したサイクリングで観光することができ、費用を抑えながら世界遺産や島内を散策できます。
ぜひ魅力満載な済州島へ足を運んでみては。