国内線のLCCは計4社、「ジェットスター」「Peach」「バニラエア」「SPRING JAPAN」です。LCCは「航空券が安い」などのメリット以外にデメリットもあります。今回は、LCCのメリット・デメリットと、各LCCの特徴をご紹介します。
国内線のLCCのメリット・デメリット
一般航空会社と比較しながら、国内線LCCの運賃やサービスについて具体的にみていきましょう。
メリット
1. JAL・ANAなどの一般航空会社と比べて航空券の料金がお得
LCCの最大のメリットは、JALやANAなどの一般航空会社よりも「航空券の料金が安い」ということ。では、料金の差は実際どれくらいあるのか、東京-福岡間の航空券の料金をもとにご紹介します。
LCCのジェットスター、Peachの運賃は、予約時期に関わらず、一般航空会社よりも5割程度安く購入可能です。例えば、JAL・ANA(一般航空会社)でもっともお得な「早期購入割引75日前」の運賃と、ジェットスター(LCC)を比較すると5300円も差があります。一般航空会社の中で最安値のスカイマークと比較しても、LCCのジェットスターの方がお得です。また、運賃の違いはあっても、発着から到着までの時間は、LCCでも一般航空会社でもほぼ同じです。
羽田空港発着
JAL::2017年6月29日 羽田空港7:20発-福岡空港9:10着
ANA::2017年6月29日 羽田空港7:25発-福岡空港9:15着
スターフライヤー::2017年6月29日 羽田空港9:20発-福岡空港11:15着
スカイマーク::2017年6月29日 羽田空港7:40発-福岡空港9:35着
成田空港発着
ジェットスター:2017年6月29日 成田空港7:10発-福岡空港9:10着
Peach:2017年6月29日 成田空港7:10発-福岡空港9:10着
2. 機内で購入できる食事や食べ物が充実している
機内食はジェットスターやPeachなどのLCCでは提供されません。ただし、有料で購入可能です。一般航空会社よりも、食事や軽食などのメニューが充実している点がLCCの魅力。ちなみに、JALでも座席のグレードを上げない限り、国内線で機内食は楽しめません。
デメリット
1. 荷物を預ける場合は有料
JALやANAなどの一般航空会社では、一人につき20kgまでの荷物を無料で預けられます。一方で、LCCでは別途追加料金が発生します。
2. 機内の座席間隔が狭い
LCCの座席間隔は、一般航空会社と比べて狭めです。ただし、有料オプションで足元の広い座席を指定することも可能です。
各航空会社の特徴
ジェットスター
LCCの中でもっとも路線数が多いのが特徴です。国内では主要都市を中心に16路線を展開。成田-松山、成田―鹿児島間などジェットスターのみの路線も運航しています(2017年4月現在)。運航本数も多いため、搭乗時間を選びやすいです。また、通常のシート以外に出入口に近いアップフロント・シートなど3種類の座席指定サービスもあります。
Peach
機内食が充実しているのが特徴です。関西空港に拠点を置くPeachでは、たこ焼きやお好み焼きのなどの大阪グルメが味わえます。リゾットやカレーパン、味噌汁などの軽食や期間限定メニューなどもあります。専用アプリをインストールすれば、空港内のラウンジや機内で映画やドラマなどが楽しめます。
バニラエア
那覇や奄美大島などのリゾート路線が多いのが特徴。そのほか、バニラエアはLCCの中で唯一成田から函館への路線を運航しています(2017年4月現在)。機内食のバリエーションが豊富で、数量限定のお弁当や月替わりのお食事メニューなどが味わえます。
SPRING JAPAN
成田-佐賀、成田-広島など、SPRING JAPANでしか運航していない地方路線を展開しているのが特徴です。予約時の座席は前方左側を指定するのがおすすめ。機体前方スタンダードシートの座席間隔が左右で異なるため、座席が一列分少ない右側の方がやや広めです。
さいごに
LCCは安いだけではなく、用途に合わせて自分好みの選択ができるのが魅力なのではないでしょうか。
有料オプションを追加してより快適に過ごす、または追加せずに安さにこだわるのも自由です。なによりも一番の目的は、到着すること。単に移動手段として割り切ってしまえば、安いというメリットしか残りません。浮いたお金を到着後の買い物や食事に使って、賢くLCCを利用してみてはいかがでしょうか。
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