東京にあまり来たことがない方にとって「皇居は近寄りがたい」というイメージがあるかもしれませんが、実は皇居は東京都内でも有名な観光スポットのひとつに数えられています。皇居とその周辺は大きく「北の丸公園」「皇居東御苑」「皇居外苑」、そして「皇居」の4つのエリアに分かれており、それぞれの場所に違った見どころがあるのです。
今回は「皇居の楽しみ方」をテーマにそれぞれのエリアの見どころを順番にお伝えしていきますので、ぜひ皇居に対するイメージを変えるきっかけにしてみてください。
皇居の楽しみ方その1 「北の丸公園」で自然と文化に触れる
北の丸公園は皇居の北側にある国民公園で、かつて江戸城の「北の丸」があったことからその名が付けられました。濠に囲まれた20ヘクタールほどの敷地内にはケヤキ、ヤマモミジ、クヌギ、コナラなどの木々が植えられており、春にはサクラやハクモクレン、夏にはムクゲやタイサンボクというように、それぞれの季節で違った花が開花します。また敷地内には「田安門」「清水門」「雁木坂」などのかつての江戸城を構成していた歴史遺構があるほか、以下のような文化・芸術施設も置かれています。
・日本武道館
1964年に完成した日本を代表する武道館で、多目的ホールとしてアーティストのライブ会場や、スポーツのイベント会場としても使われています。
・東京都現代美術館
「『現代』と『美術』を結ぶ『開かれた美術館』を実現すること」を目的に1995年に開館した、約5,000点の美術作品と約100,000冊の美術関係図書を揃えた公立美術館です。現在は大規模改修工事中のため休館中となっています。
・科学技術館
「科学技術や産業技術に関する知識」を普及・啓発する目的で1964年に設立された博物館です。科学ショーが行われたり3Dドームシアターがあったりと子どもをメインターゲットにした施設となっているので、家族連れの方にオススメです。
皇居の楽しみ方その2 「皇居東御苑」を散策する
皇居東御苑は宮内庁が管轄している庭園で、常時解放されている北の丸公園とは違い公開日や公開時間が季節や曜日で決められています。江戸城の本丸・二の丸・三の丸などがあった場所であり、園内には昭和天皇がコレクションしていた美術品を一般公開している「三の丸尚蔵館」(さんのまるしょうぞうかん)、忠臣蔵で有名な「松の廊下」の跡地である「松の大廊下跡」(まつのおおろうかあと)、鉄砲や弓矢を収めていた長屋造り倉庫の「富士見多聞」(ふじみたもん)、江戸城の石垣「天守閣跡」(てんしゅかくあと)などが今でも残されています。
皇居の楽しみ方その3 「皇居外苑」でくつろぎの時間を過ごす
皇居外苑はかつて皇室苑地として使われていた場所で、敷地のほとんどは砂利と2000本のクロマツが植えられた芝生が一面に広がる広場となっています。おもな見どころとしては、皇居前広場の人気スポットである「二重橋」や、焼失した天守閣に代わって江戸城のシンボル的な建物となった「富士見櫓」、桜田門外の変で有名な「桜田門」、江戸城の正門として使われていた「大手門」などがあります。また皇居外苑にはレストランや売店がある「楠公レストハウス」や、無料休憩所の「和田倉無料休憩所」があるので、皇居観光に疲れたときはこれらの場所でひと休みすると良いでしょう。
皇居の楽しみ方その4 「皇居参観」で宮殿周辺を見学
実は皇居では「一般参観」を受け付けており、宮内庁に申し込みをすれば無料で参観ができるようになっています。スタート時間は午前10時と午後1時30分の1日2回で、約1時間15分をかけて係員の誘導のもと、宮殿を含めた貴重な建築物の数々を見学することができます。ただし「一般参観」は毎日実施しているわけではないので、参観希望の方は宮内庁のウェブサイトで事前に実施日時を確認しておきましょう。
<皇居(皇居外苑)へのアクセス方法>
最寄駅:
JR線東京駅
JR線有楽町駅
東京メトロ千代田線 二重橋前駅
東京メトロ日比谷線 日比谷駅
東京メトロ有楽町線 桜田門駅
羽田空港から直接向かう場合(例):
東京モノレール・JR線で東京駅まで約30分
成田空港から直接向かう場合(例):
京成線「京成スカイライナー」・JR線で東京駅まで約1時間
さいごに
今回紹介したように、皇居とその周辺は一般観光客向けに広く開かれた都内でも人気の観光スポットとなっています。東京23区の中心地とアクセスもしやすい場所にあるので、まだ行ったことがないという方はぜひ東京観光の際に皇居へ訪れてみてください。
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