奈良には数多くの観光スポットがあるため、どこに行くべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。今回はお寺・神社を中心に奈良の歴史・自然を十分に堪能できる代表的な観光スポットをまとめました。
奈良のお寺・神社
東大寺
東大寺は「奈良の大仏」で知られている国宝「盧舎那仏坐像」で馴染みのある歴史の深いお寺です。東大寺には大仏殿だけではなく二月堂や南大門といった国宝をはじめ、重要文化財に指定されている歴史的な建物や仏像が数多く所蔵されています。国宝建築物の南大門には、平安時代に活躍した仏師、運慶の作である国宝の仁王像が、法華堂(国宝)には本尊の不空羂索観音立像をはじめ梵天・帝釈天像、阿形と吽形の金剛力士像、四天王像、執金剛神立像といった10体の奈良時代の国宝指定の仏像が安置されています。
住所:奈良県奈良市雑司町406−1
興福寺
創建1300年を超え、法相宗の大本山として知られる興福寺には五重塔、北円堂などの国宝建築物が立ち並んでいます。興福寺の見所の一つは国宝館で、千手観音菩薩立像や阿修羅像を含む「乾漆八部衆立像」、「乾漆十大弟子立像」といった国宝をはじめとする文化財が数多く展示されています。国宝館は2017年1月1日(日)〜2017年12月31日(日)の一年間は耐震強化工事のため休館しているため、春と秋に通常非公開の仮講堂で「興福寺国宝特別公開」を行っています。
住所:奈良県奈良市登大路町48
法隆寺
法隆寺は607年に推古天皇と聖徳太子によって創建されたとされる寺院で、日本書紀では670年に伽藍が焼失して8世紀初頭に現在の伽藍が再建されたといわれています。1400年を超える歴史のある法隆寺は現存する世界最古の木造建築物であり、1993年に日本ではじめて「法隆寺地域の仏教建造物」として世界遺産に登録されました。
住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
薬師寺
奈良時代に創建された薬師寺は、興福寺とともに法相宗の大本山であり、1998年には古都奈良の文化財のひとつとしてユネスコの世界遺産に登録されました。
奈良時代の建築物はほとんどが焼失しており現在は東塔(国宝)のみが創建当時の建築物として残っています。なお、東塔は2009年より解体修理に入っており、現在は覆屋にかこわれているため姿をみることはできません。2020年には修理が完了する予定です。
住所:奈良県奈良市西ノ京町457
正倉院
正倉院の「正倉」は、元々宝物などの重要品をおさめる倉庫の名称でしたが、時代とともに東大寺の正倉以外がなくなったことから一般的に「正倉院」と呼ばれるものは東大寺の正倉を指すようになりました。
正倉院には東大寺を創建した聖武天皇の遺品をはじめとする宝物や東大寺の行事で使われる仏具が置かれていて、世界的にも有名な古美術の宝庫となっています。
校倉造の建築様式でも有名で、毎年秋には、奈良国立博物館で宝物の一部が公開される「正倉院展」が行われています。
住所:奈良県奈良市雑司町
元興寺
元興寺は蘇我馬子によって建立された日本最古の寺「飛鳥寺(法興寺)」を前身とするお寺で、かつては南都七大寺の一つとして栄えていたといわれています。現在は本堂(極楽堂)と禅室だけが残っていて、一部には当時の柱や瓦が使われています。1998年には古都奈良の文化財のひとつとして世界遺産に登録されました。法輪館には国宝であり五重小塔や重要文化財の聖徳太子立像が安置されています。
住所:奈良県奈良市中院町11番地
法起寺
法起寺は聖徳宗の総本山で、元は宮殿(岡本宮)であったものを622年に寺に改められたとされる寺院です。聖徳太子が法華経の講説を行ったという伝説が残っています。706年に完成した法起寺の三重塔は現存最古の三重塔であり、国宝に指定されているとともに、一帯は法隆寺地域の仏教建造物の一部として世界遺産に登録されています。
住所:奈良県生駒郡斑鳩町岡本1873番地
円成寺
円成寺の創建には諸説ありますが、江戸時代に記された「和州忍辱山円成寺縁起」によれば756年の開山といわれる真言宗のお寺です。室町時代に再建された本堂、楼門といった重要文化財の他、仏像や五輪塔など数多くの重要文化財が安置されています。仏師・運慶の最初期の作品で国宝の「大日如来坐像」が所蔵されていることでも有名です。
住所:奈良県奈良市忍辱山町1273
大神神社
三輪明神とも称される大神神社(おおみわじんじゃ)は、日本最古の神社ともいわれ、本殿を設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通して三輪山を拝むという原初の神祀りの形を現代に残しています。1664年に再建された拝殿と三ツ鳥居は共に国の重要文化財に指定されています。祭神は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)という国造りの神様で、生活全般の守護神として全国からも多くの参拝客が訪れています。
住所:奈良県桜井市三輪1422
春日大社
春日大社は、全国に3000社にも及ぶ春日の分社の総本社で、春日大社や春日山原始林を含む「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されている名社です。境内には春日大社国宝殿という宝物館が2016年にリニューアルオープンしており、国宝352点、重要文化財971点をはじめ多くの文化財が所蔵されています。
また、春日大社は20年に1度、本殿を修理する「式年造替」という行事でも有名です。
住所:奈良県奈良市春日野町160
石上神宮
石上神宮は、日本書紀や古事記にもその名前が記載されており、日本最古の神宮の一つとされています。かつては本殿がなく、地中深くに埋められた神剣と神宝を祭っていましたが、明治初期に禁足地の発掘が行われ、神剣韴霊をはじめ数々の大刀や鏡、玉類が出土しました。現在ある本殿はその後、出土した宝物を祭る為に建造されました。拝殿や、特異な形をした鉄製の剣である「七支刀」は国宝に指定されています。
住所:奈良県天理市布留町384
奈良の自然・文化・歴史スポット
吉野山
吉野山は日本一の桜の名所として知られており、夏には森林浴、秋には紅葉、冬は雪景色と一年を通して自然の美しさを感じられるスポットです。自然の美しさもさることながら、吉野山は修験道の総本山である金峯山寺・蔵王堂をはじめ、吉水神社、金峯神社、吉野水分神社といった神社・仏閣などとあわせ「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年に世界遺産に登録されました。
住所: 奈良県吉野郡吉野町吉野山
若草山
若草山はなだらかな山腹を芝生に覆われている山で、山頂に鶯塚古墳があることから鷺山とも、また、菅笠を3つ重ねたようにみえるので三笠山とも呼ばれています。若草山の山頂からは遠くは金剛山、生駒山、近くは東大寺大仏殿や興福寺五重塔まで奈良の雄大な景色を一望できます。
毎年1月には冬季の恒例行事として山焼きが行われ、あわせて花火などの関連イベントも実施されており多くの見物客でにぎわいます。
住所:奈良県奈良市雑司町
生駒山
標高642mの生駒山は豊かな自然に恵まれていて、森林浴やバードウォッチングができて、気軽に楽しめるハイキングコースがいくつも整備されています。
山頂から大阪方面を望めば、日本一の高さを誇るあべのハルカスをはじめ、京セラドーム大阪、大阪城、グランフロント大阪など北から南まで大阪を一望でき、奈良・京都方面を向けば生駒市をはじめとした奈良盆地が一望できるなど絶好のビュースポットとしても有名です。
住所:奈良県生駒市菜畑町
猿沢池
猿沢池は奈良公園にある周囲360メートルの池です。興福寺の五重塔と周囲の柳とが一緒に池の水面に映える風景はとても美しく、奈良八景のひとつに数えられています。
魚や獣を池や野に放すことで命を慈しむ仏教の行事のひとつ「放生会(ほうじょうえ)」を興福寺で行う為に作られたのが猿沢池のはじまりとされており、今も池にはたくさんの生き物たちが息づいています。
住所:奈良県奈良市登大路町
奈良国立博物館
奈良国立博物館は、国宝、重要文化財が多数展示されている博物館です。その中の建物のひとつである「なら仏像館」は1894年に完成した明治期の洋風建築の代表例として1969年に「旧帝国奈良博物館本館」として重要文化財に指定されました。ここでは、常時100体近くの仏像を展示しており、仏像の展示施設としては、国内の博物館ではもっとも充実しているといわれています。
毎年秋には、正倉院の宝物の一部を公開する「正倉院展」が行われています。
住所:奈良県奈良市登大路町50番地
奈良県立美術館
奈良県立美術館は、風俗史研究家で日本画家の吉川観方氏が集めた江戸時代の日本画、浮世絵、各種工芸品などの寄贈をきっかけとして1973年に設立された美術館です。その後も寄贈作品がぞくぞくと増え、現在では鎌倉時代から現代までの絵画、工芸、彫刻、書跡、風俗資料などをあわせると約4150点を超える所蔵品を誇ります。
奈良に縁が深い作家の作品を収集している点も特徴です。
住所:奈良県奈良市登大路町10−6
奈良市美術館
奈良市美術館は奈良の魅力を紹介するとともに、公募型の美術展覧会や、文化芸術講座の実施など市民が気軽に芸術に触れることができる機会の提供を目的として設立された美術館です。企画展と市民と一般参加者による展覧会が毎年約50回開催されています。
住所:奈良県奈良市二条大路南1−3−1
平城京跡
平城京跡はかつての平城京の中心であった宮跡で、現在ある大極殿と朱雀門は復原されたものですが、発掘調査で判明した基壇や、礎石の状態などから大きさ形を推定。わずかに残る文献なども参考にしながら当時の状態を推定したとされています。
平城京天平行列や天平こども行列・こども衛士隊、天平衣装体験など平城京にちなんだ各種イベントも盛んに行われており、タイミングがあえば楽しむことができます。併設されている平城宮跡資料館と遺構展示館では、これまで平城京跡から発見された多数の出土品や遺構が、出土時の状態で展示されています。
住所:奈良県奈良市佐紀町
キトラ古墳
奈良県の国営飛鳥歴史公園にあるキトラ古墳は、7世紀末~8世紀初頭に造られたと考えられている古墳で、高松塚古墳に続いて日本で2番目に発見された大陸風の壁画古墳としても有名です。併設されている体感型施設「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」では、期間限定でキトラ古墳壁画の実物も見ることができるほか、キトラ古墳やキトラ古墳壁画について学べます。別館の体験学習施設では、一定人数以上の団体の場合、「勾玉づくり」や鳥の鳴くような音が出る「バードコールづくり」など、飛鳥の歴史や自然を体験できる様々なプログラムを楽しむこともできます。
住所:奈良県高市郡明日香村阿部山ウエヤマ136−1
石舞台古墳
キトラ古墳と同じく飛鳥歴史公園にある石舞台古墳は、7世紀頃に30個の巨石を積み上げて造られた日本最大級の石室古墳で、蘇我馬子(そがのうまこ)の墓であるという説が有力とされています。盛土の部分が失われて天井石の上が平らになっている事から石舞台と呼ばれるようになりました。一番大きな石は約77トン、総重量は2,300トンと推定されていて、実際に中に入って観ることができます。
住所:奈良県高市郡明日香村島庄254番地
古都奈良で歴史と自然の魅力を体験しよう
奈良には大仏以外にも古代の遺跡や古墳、そして自然の魅力がたくさんあります。今回ご紹介したお寺や遺跡、自然スポットを通じて、奈良でしか味わえない古代の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
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