静岡県には伊豆や熱海、浜松など有名な観光エリアがいくつもあり、エリアごとに違った楽しみ方ができます。今回は静岡県の観光スポットをエリアごとに分け、それぞれのみどころをご紹介します。
伊豆地区
富士山(伊豆市)
富士山は登山だけでなく、その美しい姿を遠くから眺めることも楽しみ方のひとつです。伊豆市は富士山を眺める「日本一の展望地」と言われ、四季折々の美しい姿を見ることができるビューポイントが市内各地にあります。
「修善寺地区」にはだるま山高原レストハウスや修善寺梅林、修善寺虹の郷などがあり、「天城地区」からは伊豆半島の最高峰、万二郎岳西の通称“富士見岩”や山頂から霊峰富士の姿を望めます。「中伊豆地区」には中伊豆ワイナリーシヤトーT.S、實成寺・季多楽付近などのビューポイントがあります。「土肥地区」では恋人岬や駿河湾、八木沢国道沿いから神々しい姿を眺めることができます。
ビューポイントごとに見える角度は異なります。それぞれのポイントを周ってみるのも良いでしょう。
恋人岬(伊豆市)
富士見遊歩道の先端に位置する恋人岬。真っ青な駿河湾を望み、御前崎から富士山までを一望できる絶景ポイントのひとつです。また、その名の通り、恋人たちの聖地としても知られています。
グアムにある恋人岬とは姉妹提携をしており、その記念としてグアムの恋人岬には「銀の鐘」、伊豆の恋人岬には「金の鐘」が設置されています。
また、岬の先端には「ラブコールベル」も設置されており、ベルを3回鳴らすと恋が実るとも、ベルを鳴らして恋人の名を呼ぶと思いが叶うともいわれています。
売店では恋人宣言証明書も発行してくれます。デートで訪れたらぜひ記念に持ち帰りましょう。営業時間は9:00~17:00。
住所:静岡県 伊豆市 小下田242-1
修善寺(伊豆市)
平安時代初期の807年(大同2年)に弘法大師により開かれたと伝わる古刹、修善寺。
鎌倉時代に北条氏が帰依した寺として知られ、2代将軍源頼家が幽閉され、1204年(元久元年)に暗殺される舞台となったことで有名です。
開創から1200年目にあたる2007年(平成19年)には、檀信徒会館の建設や老朽化した本堂と大屋根の修復がおこなわれました。
寺には岡本綺堂が『修禅寺物語』を書くきっかけとなった面や、幻の仏師といわれた実慶による大日如来坐像など、多くの寺宝が所蔵され、その一部は宝物殿で見ることができます(入館料300円)。
近くにはお寺の名を冠した修善寺温泉があり、こちらも伊豆最古の温泉といわれ、日本百名湯に選ばれています。
住所:静岡県 伊豆市 修善寺964
熱海城(熱海市)
錦ヶ浦山頂にそびえ立つ熱海城。といっても歴史的なお城ではなく、観光施設です。1959年(昭和34年)に築城されました。天守閣の建築様式は桃山時代・慶長初期の様式にのっとったもので、外装5層、内部9階の高層建築です。
天守閣展望台からは地上43m、海抜160mからの360度パノラマの眺望が楽しめます。熱海市街や湯河原、新鶴半島を望み、天気がよければ初島や大島、網代・伊東方面の伊豆半島まで見渡すことができます。
海抜120mのバルコニーにはジェット付き足湯があり、入城者は無料で利用できます。潮風の中、絶景を眺めながらのリラクゼーションで心身ともにリラックスできます。
庭園や周辺には200本あまりの桜が植えられ、春には花見も楽しめます。レストランや甘味処もあって、大人から子どもまで楽しめる観光スポットです。大人900円、小中学生450円、幼児300円。営業時間は9:00~17:00(入館は~16:30)。
住所:静岡県熱海市曽我山1993
※2017年5月調査時点の料金
城ヶ崎海岸(伊東市)
伊東八景のひとつに数えられる城ヶ崎海岸はリアス式海岸で、約4,000年前に大室山が噴火した際、海に流れ出した溶岩が海の侵食作用で削られてできたといわれています。
一帯には約80カ所にもおよぶ岬と20余りの岩礁が点在し、原生林の台地には日本一ともいわれるヤマモモやヒメユズリハの群生地があり、ノウサギや岩ツバメの姿も見られます。ピクニカルコースや自然研究路など、自然を生かした遊歩道も整備されています。
城ヶ崎の名所として知られる門脇崎の海の吊り橋は長さ48m、高さ23m。この橋は半四郎落しと門脇岬の間の海蝕洞にあります。
壮大な大自然のおりなす断崖絶壁の景観に四季折々に咲き誇る花々、また伊豆に流された日蓮上人ゆかりの蓮着寺や、江戸城に献上されていたぼら漁の根拠地ぼら納屋など、歴史的な見どころも多く、コースごとに時間をかけて見て回りたい観光スポットです。
住所:静岡県伊東市富戸
伊豆・三津シーパラダイス(沼津市)
伊豆・三津シーパラダイスは駿河湾に面した解放感あふれる水族館で、バンドウイルカの華麗なジャンプや、アシカやトド、カマイルカたちのショーを楽しむことができます。
水族館としての歴史は古く、1930年(昭和5年)に日本で初めてバンドウイルカを飼育したのは伊豆・三津シーパラダイスの前身「中之島水族館」でした。1977年(昭和52年)、 「伊豆・三津シーパラダイス」と改称後に手がけたセイウチやラッコの飼育も日本初の試みで、世界に先駆けてジンベエザメやミンククジラの飼育もおこなってきました。
期間限定イベントではイルカと一緒に泳いだり、カワウソと握手をしたり、体験型のプログラムが開催されています。売店ではオリジナルグッズも販売され、軽食コーナーでは天気がよければ駿河湾を望むテラス席でくつろぐこともできます。
住所:静岡県沼津市内浦長浜3-1
富士地区
富士サファリパーク(富士市)
野生動物を間近に見ることができる富士サファリパーク。サファリゾーンとふれあいゾーンの2つに分かれており、サファリゾーンはさらにトラゾーンやゾウゾーンなど7つに分かれ、富士山を背景に所要時間約50分のドライブコースとなっています。
ふれあいゾーンは、ふれあい牧場とどうぶつ村の2つのエリアに分かれ、動物たちにエサをあげることができ、イベントも開催されています。
富士サファリパークは徒歩での入園はできず、車で入園手続きをおこないます。オープンカーやキャンバストップなど見学に使用できないタイプの車の場合、車以外の来園者と同じくジャングルバスに乗っての見学となります。
天井部分も金網張りのスーパージャングルバスは日本初の試みで、よりリアルな動物の生態を観察できます。料金は時期や時間によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
住所:静岡県裾野市須山字藤原2255-27
須津川渓谷(富士市)
静岡県富士市を流れる須津川の上流、須津川渓谷は高低差のあるダイナミックな景観が印象的な観光スポットです。特に11月下旬から始まる紅葉の季節には山は色とりどりに染め上げられて、まるで絵画のような美しい光景が見られるため、秋になると多くの観光客が訪れます。
渓谷には、須津渓谷橋があり、橋から見下ろす眺めは絶景です。全長33mの吊り橋・滝見橋や落差21mの大棚の滝など、みどころも多く、須津山休養林キャンプ場や遊歩道も整備されています。水温は常に20℃以下に保たれており、夏場の避暑にもおすすめの観光スポットです。
住所:富士市比奈
田貫湖(富士宮市)
広大な朝霧高原の一角に位置する田貫湖。その水面に映る霊峰富士の姿は幻想的で、特に富士山頂から昇る朝日に輝くダイヤモンド富士は4月20日と8月20日の前後1週間だけに見られる貴重な光景です。
東西1km、南北0.5km、周囲4kmの湖のほとりには約350本のソメイヨシノや山桜が咲き誇り、6月下旬から7月上旬にかけてはゲンジボタルの姿を見ることができます。秋には星の観察に多くの人が訪れます。
湖畔沿いには遊歩道が整備され、自然の中を散策することができ、レンタサイクルも利用できます。季節ごとにさまざまな野鳥が姿を現し、バードウオッチングにも最適です。
湖ではヘラブナ釣りやブラックバス釣り、ボート遊び、キャンプ場では富士山を目の前に日帰りバーベキューやキャンプを楽しめます。
白糸ノ滝
富士山の伏流水が溶岩壁から湧き出ている白糸ノ滝。幅約150m、高さ20mの絶壁から幾筋も流れ落ちる水がまるで絹糸のように見えることからその名がついたといわれています。
古くから景勝地として知られており、源頼朝が富士の巻狩りの際に詠んだといわれる和歌は有名です。1936年(昭和11年)には国の名勝及び天然記念物に指定、1950年(昭和25年)には「観光百選滝の部」1位に選ばれました。
年間を通じて水温12℃を保ち、毎秒1.5トンの湧水があるといわれています。滝つぼへは100段ほどの階段で下りることができます。また展望スペースが、駐車場から売店通りを進んだ階段手前と、滝の右岸上部の駐車場から整備された歩経路を進んだところに2カ所あり、晴れていれば滝を背景に富士山を望むことができます。
中部地区
三保松原(静岡市)
羽衣伝説で知られる三保松原は、駿河湾に突き出た三保半島の7kmにもおよぶ海岸線に約3万本のクロマツが生い茂る景勝地です。雄大な霊峰富士をバックに青い海と緑の松原が広がる光景は歌川広重の「六十余州名所図会」の題材ともなっています。日本の三大松原のひとつに数えられ、「日本の白砂青松100選」にも選ばれています。
天女が羽衣をかけたとされる伝説の松もあり、毎年10月には松の前に設けられた能舞台で薪能が上演されます。また三保松原を舞台とした謡曲「羽衣」に魅せられ、フランスでの上演に力を注ぎながら、ゆかりの地を訪れることなく亡くなったフランスの舞踏家エレーヌ・ジュグラリスの顕彰式典もおこなわれます。
住所:静岡市清水区三保
梅ヶ島温泉(静岡市)
梅ヶ島温泉は、硫黄泉の温泉です。静岡市の中心市街地から約50kmの距離にある南アルプスの麓、標高約1,000メートルの自然豊かな安倍川の源流域に位置しています。源泉が湧き出る「おゆのふるさと公園」には源泉洞窟「穴ぶろ」や湯ノ神社などがあります。温泉街には10軒の旅館や民宿が立ち並び、食堂や売店もあります。
安倍奥の秘境ともいわれ、切り立った山々に囲まれた温泉街から約5分のところには登山口があり、登山や1周1時間程度のトレッキングコースを楽しむこともできます。オオイタヤメイゲツやシロヤシオツツジが原生する安倍峠や「日本の滝百選」 に選ばれた安倍の大滝など、豊かな自然の景観もみどころのひとつです。登山には登山計画書の地元警察への届出が必要です。
住所:静岡市葵区梅ヶ島
清水マリンパーク(静岡市)
富士山を一望できる清水港の玄関ともいえる日の出埠頭。客船やフェリーが着岸し、多くの旅行者で賑わうベイエリアには、複合商業施設「エスパルスドリームプラザ」があり、その海側に位置する清水マリンパークではさまざまなイベントが開催されています。
イベント広場は西欧の城壁風の回廊に囲まれ、フリーマーケットや野外イベントなどに利用することもできます。ボードウォーク、ヨットハーバー、スケートボード場があります。
富士山のビューポイントも多く、条件に恵まれれば美しい霊峰の姿をカメラにおさめることもできます。
住所:静岡市清水区日の出町
滝ノ谷不動峡(藤枝市)
滝ノ谷不動峡は藤枝市を流れる瀬戸川の上流に広がる峡谷です。自然の岩肌に刻まれた、高さ10m、幅7mの不動明王坐像「磨崖仏」から「不動峡」と呼ばれるようになりました。
峡谷は川沿いの散策を楽しむことができ、ハイキングコースとしても人気です。上流には水車もあり、毎週土・日曜日には「山の市」が開かれ、とれたての山の幸が販売されています。
秋になると、磨崖仏やもみじ広場周辺ではひときわ美しい秋の風景を見ることができます。紅葉の名所として知られ、毎年11月末には「滝ノ谷不動峡もみじまつり」が開催されます。祭り会場では地元の山芋や椎茸、椎茸をたっぷり使ったせとやコロッケなどの特産品の販売や、藤枝太鼓の演奏などが披露され、多くの観光客で賑わいます。
住所:静岡県 藤枝市 滝沢地内
西部地区
うなぎパイファクトリー(浜松市)
浜松を代表するお菓子といえば”うなぎパイ”。1961年(昭和36年)に誕生して以来、今も変わらず菓子職人の手作業で作られています。2005年(平成17年)にオープンした「うなぎパイファクトリー」では、職人とのふれあいをテーマに、工場で実際の生産工程を見ることができます。ガイド付きの見学ツアーもあります(無料・要予約)。
カフェサロンではうなぎパイを使った限定スイーツを楽しめます。うなぎパイのために厳選したチョコレートを使った本格派で、セットドリンクには静岡茶も選べます。
工場直売店もあり、うなぎパイキャラクター「うなくん」のグッズも買うこともできます。
住所:静岡県浜松市西区大久保町748-51
はままつフラワーパーク(浜松市)
はままつフラワーパークは浜名湖畔に位置する花と緑の公園です。30万平方メートルにもおよぶ広大な園内は浜名湖畔の自然の地形を活かして作られており、「桜とチューリップの庭園」をはじめ、3,000種の草花を見ることができます。「舘山寺桜」「雛桜」、ハナショウブの「浜名湖の光」はこのパークで生まれました。
大温室「クリスタルパレス」では季節ごとにさまざまなテーマ展示がおこなわれています。音楽に合わせて水が踊る「大噴水ショー」や園内を走る観覧乗物「フラワートレイン」は特に人気です。桜や初夏のホタル、クリスマスシーズンには夜間開園もおこなわれます。
入園料・開園時間は花の咲き具合によって変動します。来園前に確認しましょう。
住所:浜松市西区舘山寺町195
龍尾神社
掛川市御鎮座の古社、龍尾神社。掛川城の鬼門に位置し、守護神として山内一豊をはじめ、歴代城主から篤く崇敬を受けたことで知られています。
隣接する花庭園には、2月中頃から3月初旬にみごろを迎える約300本のしだれ梅の紅・桃・白3色が色とりどりに咲き誇り、花とともに梅の香を楽しむことができます。また、6月上旬から7月上旬に盛りを迎える紫陽花も和種を中心に涼しげな藍色で参拝者を出迎えてくれます。花庭園の開園時間は9:00~17:00。入場料は時期により異なり、梅の季節は600円、紫陽花の季節は500円です。
住所:静岡県掛川市下西郷
さいごに
名だたる観光地が目白押しの静岡県。霊峰富士の絶景を楽しむか、花を愛でるか、清らかな水源に癒されるか。さまざまな楽しみ方ができ、観光ルートを工夫して回ってみるのも良いでしょう。盛りだくさんの静岡を楽しめる、あなたならではのプランを見つけましょう。
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