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東大寺の見どころは?奈良の大仏の豆知識やおすすめ人気スポットを紹介


東大寺は「奈良の大仏」の寺として奈良時代から現代に至るまで広い信仰を集め、日本の文化史を語る上で欠かすことのできない寺院のひとつです。本記事では東大寺への訪問を検討している方のために、9つの主要建造物と周辺の食事スポットについて紹介していきます。
※2024年10月時点の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。

東大寺(大仏殿・法華堂・戒壇堂)の拝観時間・入堂料

東大寺の中でも、大仏殿・法華堂・戒壇堂は入堂料が必要で、拝観時間も決められています。拝観時間は時期によって異なるため注意が必要です。

【拝観時間】
●大仏殿
4月~10月:7:30〜17:30
11月〜3月:8:00〜17:00

●法華堂・戒壇堂
年中:8:30~16:00

【入堂料】
●個人
大人(大学生以上)、高校生、中学生:800円
小学生:400円

●団体(30名以上)
大人(大学生以上):700円
高校生:500円(教職員は無料)
中学生:400円(教職員は無料)
小学生:200円(教職員は無料)

※入堂料は、お堂ごとに発生します。

奈良の大仏の豆知識

目の前に立つと、その圧倒的な大きさに脅かされる奈良の大仏は、正式には、廬舎那仏(るしゃなぶつ)といいます。大きさは高さ約15m、幅は約12mで、重さは約260t、台座が約130tです。創建時は全体に金メッキが施され、まばゆいばかりに光り輝いていたと言われています。金メッキの塗装方法は、現代ではメッキ溶液の中で金素材に別金属を電着させる電気メッキ法が最もポピュラーですが、当時は水銀と金を練り合わせたものを大仏全体に塗った後に、炭火で水銀のみを蒸発させて金だけを表面に残す方法で行われました。使われた金は日本全国から献上され、その重量は400㎏以上だったとされています。奈良の大仏は、右手を突きだし、左手の手のひらを上に向けたポーズをとっています。その左手の大きさは、手首から中指の先端までが約3mです。東大寺内の東大寺ミュージアムには、実物大の大仏の手のレプリカがあり、その大きさを実感出来ます。大仏といえば、鎌倉の大仏も有名ですが、奈良の大仏の像高が、約15mに対して、鎌倉の大仏は約11mと、奈良の大仏の方が4mほど大きいとされています。

大仏殿

奈良の大仏殿は、国宝に登録されている世界最大級の木造建築物です。過去に2度、鎌倉時代と江戸時代に焼失しており、その度に再建されました。創建時に11間(約86m)あった幅は、江戸時代に再建された際に木材が調達できなかった影響で7間(約57m)になりました。殿内には「奈良の大仏」として名高い、像高約15m、両膝の幅約12mという巨大な「盧舎那仏坐像」が安置されています。毎年大晦日から元旦にかけては観相窓が開かれており、外からでも大仏様の顔が外から見えるようになっています。

法華堂(三月堂)

国宝の法華堂(三月堂)は国宝の「不空羂索観音立像」を本尊として奉っており、東大寺建築の中で最も古く、前身である金鍾寺の遺構とされています。旧暦3月に法華会が行われるようになった事から、一般的に三月堂と呼ばれることもあります。
堂内には本尊の「不空羂索観音立像」のほか、「梵天・帝釈天像」、「四天王立像」など、国宝に指定されている天平時代(奈良時代)の彫刻が立ち並びます。その中でも「執金剛神立像」(国宝)は毎年12月16日にしか観られない、秘仏中の秘仏です。

二月堂

二月堂は国宝に指定されているお堂で、本尊は大観音、小観音と呼ばれる2体の十一面観音像ですが、どちらも完全非公開の秘仏となっておりその姿を拝むことはできません。参拝自体は24時間可能です。
旧暦2月に「修二会(お水取り)」が行われることから、二月堂の名前で呼ばれるようになったといわれています。「修二会(お水取り)」とは二月堂の本尊、十一面観音に東大寺の僧侶が全ての人の代わりに罪過を悔い改めて国家の安泰と人々の豊楽を祈る法要で、現在は3月1日〜14日の2週間にわたって行われています。

戒壇堂

県の重要文化財に指定されている戒壇堂の「戒壇」とは、仏教の戒律(戒)を授けるための場所を意味します。東大寺の戒壇堂は、754年に、唐から渡ってきた鑑真から戒を授かった聖武上皇が、翌年に日本初の正式な授戒の場として建立させたとされています。かつては戒壇堂・講堂・僧坊・廻廊などがありましたが、3度の火災に見舞われて焼失したのち、江戸時代に戒壇堂と千手堂だけが復興されました。堂内には、天平彫刻の中でも名高い、国宝の「四天王像」が安置されています。

南大門

南大門は国宝建造物に指定されている日本最大の山門で、屋根裏まで達する18本の大円柱は約20m、門の高さは約25m(基壇上)もの巨大な門です。創建時のものは平安時代に大風で倒壊したとされており、現在の門は鎌倉時代に東大寺復興に尽力した重源上人が再建しました。
門もさることながら、もうひとつの見所は門内に安置された阿形像、吽形像の2つの仁王像(国宝)です。1988年から5年間にわたる全面解体修理で、天平時代の創建期から向かい会って立っていたことや、古文書の記述通り山口で伐採されてきた木材を使って、ほぼ70日間で二体同時進行で造られたことなどが、証明されています。

転害門

国宝建造物に指定されている転害門は、鎌倉時代の修理で多少改変されているところもありますが、奈良時代の創建当時のままで今に残っている唯一の建物とされています。毎年10月5日に行われる転害会では、基壇上において手向山八幡宮の祭礼が行われています。普段は柵が設置され、通行が禁止されています。

俊乗堂

俊乗堂は、東大寺の復興に尽力した重源上人の遺徳を讃えて、江戸時代(元禄年間)に建立されました。堂内の中央には重源上人坐像(国宝)が安置されています。7月5日の俊乗忌と、12月16日の良弁忌には参拝することが可能で、この2日間だけは、普段は非公開の重源上人坐像(国宝)も一般公開されます。

開山堂

国宝建造物の開山堂は東大寺の開山(寺院を創始した僧侶)である良弁僧正の像である国宝の「良弁僧正坐像」が祀られているため、良弁堂ともよばれています。通常は中へ入れないため像も拝観することはできませんが、良弁忌が営まれる12月16日のみ「良弁僧正坐像」の秘仏開扉が行われ、姿を拝むことができます。

勧進所

勧進所の「勧進」とは、寺社・仏像の建立や修繕などのために寄付を募ることを指します。1686年に大仏の修理や、大仏殿を再建するために、公慶上人が東大寺勧進所を建て、復興の寺務所としたことが現在の東大寺勧進所の始まりです。勧進所は毎年10月5日に行われる転害会の時にのみ特別に一般公開されます。この時に国宝である「僧形八幡神像」をはじめ「五刧思惟阿弥陀如来像」「公慶堂公慶上人像」も拝観することができます。

東大寺ミュージアム

2011年に開館した東大寺ミュージアムは、東大寺の境内に位置しており、東大寺の歴史や美術をテーマにした展示を行っています。5つの展示室や収蔵庫部分は免振装置が施され、壊れやすい塑像などの寺宝を地震災害から守るための工夫が施されています。常設展示のほか、定期的に特別・特集展示も行われています。

【開館時間】
4月~10月:7:30〜17:30
11月〜3月:8:00〜17:00

【入館料】
大人(中学生以上):800円
小学生:400円

東大寺周辺のグルメ

東大寺の周辺には飲食店が充実しており、食事やカフェ巡りが楽しめます。創業60年を超える釜めし専門店の「志津香」や、江戸時代から続く茶房「吉野本葛 黒川本家」など伝統のある飲食店や奈良名産「吉野本葛」を使った葛料理や葛菓子を提供するお店が立ち並んでいます。現代風のカフェやレストランも多く、幅広い年代の方が楽しむことができます。和食、そば、うどん、カレーなど観光地定番のお店も多くあります。

まとめ

東大寺は大仏殿だけではなく、それぞれの建物ごとに歴史と特色があります。国宝や重要文化財の宝庫ともいえる東大寺を訪れる際には、前もって下調べをしておくことで、より東大寺を満喫することができるでしょう。

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