「日本三景」のひとつとして有名な宮城県の松島。日本人なら一度は訪れてみたい場所ではないでしょうか。その名高い絶景はもちろん、ほかにはどんな見どころ、楽しみ方があるのか気になるところ。今回は松島をたっぷり満喫できるよう周辺の観光スポットを交えながら、松島の魅力をご紹介します。
松島ってどんなところ？
松島は宮城県・東部の太平洋に面した景勝地です。大小さまざまな約260の島々が浮かぶ松島湾の美しい風景は、古くから歌枕として用いられ、江戸時代の頃には広島の宮島、京都の天橋立と並ぶ「日本三景」のひとつとして広く知られるようになったといわれています。数々の文人墨客たちが松島の地を訪れていますが、なかでも有名なのが『奥の細道』で知られる俳聖・松尾芭蕉。芭蕉にとって松島は、東北を巡る旅の目的地のひとつで「松嶋の月まず心にかかりて」と、到着前からまだ見ぬ松島の景色に想いを馳せていたといわれています。
仙台空港からのアクセスは？
仙台空港から松島までは、電車またはバスを利用して1時間程度でアクセスできます。途中の仙台駅に立ち寄らない場合は、空港から乗り換えなしで到着できるバスが便利です。
バスでのアクセス
仙台空港・松島・平泉線バスで「仙台空港」より「松島海岸」
電車でのアクセス
仙台空港アクセス鉄道で「仙台空港駅」から「仙台駅」―乗換―仙石線で「仙台駅」から「松島海岸駅」
松島で巡りたい観光スポット
松島のメインスポット・松島海岸周辺には、松島湾クルーズの乗り場や歴史的名所、ご当地グルメを味わえる人気のお食事処や土産屋などがあります。そのなかから歩いて回れる観光スポットに絞ってご紹介します。
松島のシンボル！五大堂
朱色の透かし橋が目印の松島のシンボル・五大堂。現在の建物は伊達政宗によって造影された東北地方に現存する最古の桃山建築です。平安時代中期に制作されたといわれる秘仏・五大明王が安置されており、33年に一度開帳されます。海に突き出た境内からは、また違った表情の松島湾を一望できます。
絶景をぐるりと海上散歩！遊覧船
松島湾内を周遊する遊覧船は、松島観光で外せない楽しみ方のひとつ。快適な船に乗って、大きさも形も異なる島々をガイド付きで眺めることができます。人気の「仁王丸コース」では、仁王島、鐘島、千貫島、雄島、双子島など伊達政宗の逸話が残る島からユニークな形状の島まで、松島を代表する島々を巡ります。コースはほかにもあり、遊覧船を運航している会社によっても違いがあるので、時間とニーズにあわせて選べます。
伊達な国宝！瑞巌寺
奥州有数の禅寺・瑞巌寺（ずいがんじ）は、風情ある五大堂とは対照的で、豪華絢爛な設えが施された伊達政宗の菩提寺です。政宗公が5年の歳月をかけて造ったとされ、襖絵や床の間の絵画、唐戸や欄間など桃山様式の粋を尽くした建築物は見ごたえがあります。本堂、御成玄関（天皇・皇族・藩主専用の玄関）、禅宗寺院の台所・庫裡（くり）は国宝です。
食べ歩きも！ご当地ランチ
松島海岸沿いには、たくさんの飲食店が軒を連ねています。松島名物のカキフライや焼ガキ、炭火焼サザエなどの魚介類、仙台名物の牛タンや笹かまぼこ、ずんだ餅など、宮城を代表するご当地グルメがそろったイチオシのグルメスポットです。土産屋も数多くあるので、ここでまとめてお土産を購入できます。
さいごに
古くから日本人の心を魅了してきた松島。壮大で美しい風景だけではなく、歴史的名所もご当地グルメも一か所でまとめて楽しめる魅力的な観光スポットです。仙台空港からスムーズにアクセスでき、車がなくても観光できる利便性の良さも嬉しいポイント。近くに松島温泉もあるので、泊りがけもおすすめ。次の週末にでも、みちのく松島の旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。
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