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レトロな神戸をご紹介!情緒あふれる街並みの旧居留地


神戸市の中心、三宮駅の南側、ベイエリアとの間の地区を「旧居留地」と呼びます。明治以降、外国人の居留地となっていた場所で、古い洋風建築の建物が今も残されています。洋風建物を利用したカフェやお店が点在していて、「神戸らしい」ともいえるお洒落な雰囲気を味わえる場所です。

神戸旧居留地とは?

今も古い洋風建築の建物が整然と並ぶ神戸旧居留地は、街に入ると雰囲気が一変します。
神戸旧居留地は、幕末から明治にかけた開国の頃、外国人の住まいを建てるために作られた場所です。当時はまだ砂地と畑だった神戸村を、ヨーロッパの近代都市計画技術を基にしてイギリス人土木技師J・W・ハート氏が造成から設計しました。その結果、格子状街路、街路樹、公園、街灯、下水道などが整備された126区画の整然とした、当時の日本の街並みとは全く異なる街ができあがりました。
明治後半に居留地は日本に返還されましたが、その街並みはそのまま利用され、現在もかなりの部分が残っています。

神戸市役所庁舎と東遊園地

三宮駅から旧居留地へ向かうと、まず神戸市役所の高いビルがあります。
市役所なので観光スポットとは言いがたいですが、神戸市役所の最上階である22階は無料の展望スポットとして開放されています。神戸の街並みを一望できるだけでなく、夜は22時まで開放しているので、神戸の夜景スポットになります。

【神戸市役所展望階】

住所 神戸市中央区加納町6-5-1
開放時間(平日) 8:15~22:00
開放時間(土日祝日) 10:00~22:00
休館日 年末年始(12/29~1/3)、設備点検日年1日
※2017年6月時点調査

最上階にはレストランとカフェもあります。
「韓国料理レストラン百済」は神戸の西側の景色を見ながら食事を楽しめるレストランです。
ランチタイム(11:00~17:00)は石焼ビビンバなどのお得なランチセット、夜はコース料理などが楽しめます。

【韓国料理レストラン百済】

電話番号 078-392-5458
営業時間 11:00~22:00(ラストオーダー21:00)
定休日 年末年始(12/30~1/3)
※2017年6月時点調査

「UCCカフェコンフォート」は神戸の東側の景色を見ながらお茶やランチ、ディナーを楽しめるカフェです。

【UCCカフェコンフォート】

電話番号 078-392-1185
営業時間 (平日)8:15~21:00 (土日祝日)10:00~21:00
定休日 年末年始(12/29~1/3)
※2017年6月時点調査

神戸市役所の隣は東遊園地です。遊園地といっても遊具などがあるわけではなく、普通の公園なのですが、ここも旧居留地の時代から続く場所です。居留地の頃は外国人がサッカーや野球、ラグビーなどのスポーツを楽しんでいた公園で、西洋のスポーツが日本に広まる起点となりました。
地理的にも歴史的にも神戸の中心であり続ける東遊園地は、神戸市民の憩いの場所であり、ファーマーズマーケットや各種イベントが行われるなど、今もライフスタイルの中心といえます。阪神淡路大震災の追悼行事や神戸ルミナリエの会場にもなっている場所です。

神戸ルミナリエ

神戸旧居留地をたくさんの電飾で飾るイベントが神戸ルミナリエです。
阪神淡路大震災の鎮魂と追悼、神戸の復興のための明かりを灯すため、震災が起こった1995年から毎年12月に開催されています。
神戸ルミナリエの期間中は、旧居留地が荘厳な光であふれます。
旧居留地のメインストリート仲町通りは複数の光のアーチが並び、通り全体が光のトンネルと化します。
光のトンネルを抜けると東遊園地が光の広場になっていて、周辺にお店が並び、イベントなどが開催されています。神戸ルミナリエは会場全体が作品として作られていて、2016年の作品テーマは「光の叙情詩 Ode della luce」でした。2017年は12月8日(金)~17日(日)の10日間開催される予定です。

レトロビル

神戸旧居留地には、今でも現役で使われているレトロビルがたくさん残っています。

十五番館

十五番館は明治13年頃に建設された建物で、アメリカ領事館としても使われていました。国の重要文化財の指定も受けていたのですが、阪神淡路大震災で倒壊。しかし震災後に神戸市が部材を素早く保管したため、倒壊前の部材を70%使用して復旧され、ほぼ当時のままで残っており、現在も重要文化財です。
今は「TOOTH TOOTH maison 15th」というレストランとして営業しています。
住所 神戸市中央区浪花町15番地 旧神戸居留地15番館
電話番号 078-332-1515
営業時間 11:00~23:00
定休日 不定休
※2017年6月時点調査

旧居留地38番館

旧居留地38番館は現在大丸百貨店神戸店の南館として使用されている建物です。
元々は建築家ヴォーリズ氏が設計したシティバンク神戸支店の建物で、昭和4年に建築されました。
大丸神戸店の建物も街に合せたレトロな外観で、38番館はその南側に隣接しています。
2017年6月時点で38番館では「エルメス」「コムデギャルソン」「パティスリーTOOTH TOOTH サロン・ド・テラス」の3店舗が営業しています。
住所 神戸市中央区明石町40番地
電話番号 078-331-8121(大丸神戸店)
※2017年6月時点調査

商船三井ビルディング

海岸通りに面した建物の中でも特に目を引く建物が、商船三井ビルディングです。
商船三井ビルディングは1922年に建てられた建物で、日本の建築家「渡辺節」の設計によるものです。
アメリカルネサンス様式の建物で曲線と石積みが特徴ですが、7階建てという当時としては高層の作りも目を引きます。
現在はテナントビルとなっていて、アメリカ西海岸生まれのライフスタイルショップ「Fred Segal KOBE」、カリフォルニア料理が楽しめるワインバー&レストラン「THE CELLAR AT SEGAL」などが入っています。
住所 神戸市中央区海岸通5番地
電話番号 078-321-0041
※2017年6月時点調査

神戸市立博物館

神戸市立博物館は、旧横浜正金銀行(現三菱東京UFJ銀行)神戸支店の建物で、1935年に建築されたものを増改築して1982年に開館しました。昭和初期の名建築と呼ばれる建物で、国の登録有形文化財に指定されています。
港町で早くから外国との交流があった神戸らしく「国際文化交流、東西文化の接触と変容」をテーマにした博物館で、国宝「桜ヶ丘出土銅鐸・銅戈」、考古・歴史資料、南蛮紅毛美術資料、古地図資料、ガラス関係資料、地域の歴史を伝える資料など約7万点を収蔵しています。
夜はライトアップもしていて、隣の十五番館と共にレトロな建築美を楽しめます。

住所 神戸市中央区京町24
電話番号 078-391-0035
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
※その他、臨時休館日あり
料金 一般 200円
高校生、大学生 150円
小中学生 100円
※2017年6月時点調査

ミュージアム

神戸旧居留地にある、一風変わったミュージアムを2つご紹介します。

神戸パールミュージアム

東遊園地のすぐ南西側に神戸パールミュージアムがあります。
神戸は「真珠の街」とも呼ばれています。真珠の加工技術が国内で先んじて進んだため真珠業者が集まり、その結果、真珠の街と呼ばれるようになりました。
ミュージアムに入ると、1万粒の真珠を手作業で連ねた「パールツリー」がまるで巨大なシャンデリアのように迎えてくれます。その他にも、真珠のギャラリーや真珠加工の歴史の資料などが展示されています。
日本近代建築100選に選ばれたレトロな建物も見どころの1つです。

住所 神戸市中央区東町122日本真珠会館1F
電話番号 078-332-8050
開館時間 10:00~17:00
休館日 土曜日、日曜日、祝日
料金 無料
※2017年6月時点調査

KOBEとんぼ玉ミュージアム

とんぼ玉はランプワークといわれる技法で作られるガラス工芸品です。KOBEとんぼ玉ミュージアムはとんぼ玉をはじめとする古代から現代までのガラス工芸品約2,000点を展示している、世界でもただ一つのとんぼ玉専門のミュージアムです。
常設展では国内有数の古代ガラス蒐集家、羽原明徳氏のコレクション、国内外の現代作家の作品などを展示しています。企画展も数か月単位で内容を変えて実施しています。とんぼ玉の作成体験も随時実施していて、1個10分ほどで作成できるそうです。ミュージアムショップでは色とりどりのとんぼ玉やアクセサリーの購入もできます。

住所 神戸市中央区京町79番地 日本ビルヂング2F
電話番号 078-393-8500
開館時間 10:00~19:00(最終入館18:45)
休館日 年末年始
料金 大人(高校生以上) 400円
小中学生 200円
とんぼ玉作成体験 受付時間 10:00~18:00
料金 1個作成 1,250円 2個作成 2,100円 1個追加 850円
対象 小学校3年生以上
※2017年6月時点調査

オリエンタルホテル

オリエンタルホテルは、神戸港が開港した2年後の1870年に日本最古のホテルとして開業した老舗ホテルです。開業当時は外国人専用ホテルでしたが、戦後は政財界の社交場として世界中のVIPを迎えたホテルです。阪神淡路大震災で一度は営業を停止しましたが、2010年に再開業し、開業来の精神とサービスを復活させています。
客室はオリエンタルテイストの部屋で、美しい神戸港が見えるハーバービューの客室と、雄大な六甲山を望むシティビューの客室があります。
140年以上続くオリエンタルホテルの味を守るレストランは、オープンキッチンとイタリアンを中心にした洋食やグリル料理が楽しめるメインダイニング「BY THE HOUSE OF PACIFIC」、神戸牛や飛騨牛を楽しめるステーキハウス「MEDIUM RARE」、極上の江戸前鮨を楽しめる「すし神戸(かんべ)」などがあり、一流の味を楽しませてくれます。

住所 神戸市中央区京町25
電話番号 (宿泊)078-326-1511
(レストラン)078-326-1577
(総合窓口)078-326-1500
※2017年6月時点調査

さいごに

神戸旧居留地が出来た当時、「東洋で一番美しい居留地」といわれ各国でも評判の外国人居留地だったそうです。時代を経て少しずつ変化はしていますが、今も当時の面影を強く残している街といわれています。
神戸旧居留地のレトロな街並みをのんびり歩きながら、当時に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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