「出羽三山」は3つの山すべてに神社があり全体がパワースポットとも呼ばれている、たくさんの魅力が詰まった観光スポットとなっています。今回はそんな「出羽三山」の観光スポットとしての魅力やアクセス方法についてご紹介します。
出羽三山ってどんなところ?
「出羽三山」(でわさんざん)とは、山形県鶴岡市にある月山、湯殿山、羽黒山の3つの山の総称のことで、今から1400年以上前の6世紀ごろに蜂子皇子によって開山されたといわれています。「三山」といっても、それぞれが独立した山となっているわけではなく、月山を主峰にいずれも峰続きとなっています。
出羽三山は、古くから聖地・霊場として多くの民衆から信仰を集めており、明治時代までは神仏習合の権現を祀る修験道の山として、明治時代以降は神山として、月山では「月読命」、羽黒山では「稲倉魂命」、そして湯殿山では「大山祇神」「大己貴命」「少彦名命」の三神がそれぞれ祀られています。
またそれぞれの山は、羽黒山が「現世」、月山が「前世」、湯殿山が「来世」という三世の浄土を表しているとされていることから、出羽三山を巡る際には羽黒山→月山→湯殿山の順番で巡るのが正しいとされています。
出羽三山の3つの山
出羽三山を構成する3つの山と、そこに鎮座する神社をご紹介します。
月山(がっさん)
出羽三山の主峰となる、標高1,984mの成層火山です。八合目から頂上にかけての地帯には「月山八合目弥陀ヶ原」という湿原が広がっており、ミズバショウやニッコウキスゲなど数多くの植物を鑑賞ことができます。
月山神社
月山の山頂に鎮座している神社で、近代社格制度における東北地方唯一の旧官幣大社です。
湯殿山(ゆどのさん)
月山の西側に位置する標高1,500mの山で、出羽三山の奥宮とされている修験道の霊地です。
湯殿山神社
湯殿山山腹の渓流のほとりに鎮座する神社で、出羽三山の奥の院とされています。俗世とは切り離された神域であるため、参拝の際には裸足になって、お祓いを受けてからでないとお参りをすることが許されていません。また、ご由緒により「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められていることから、写真撮影は禁止されています。
羽黒山(はぐろさん)
月山の北西山麓に位置する標高414mの山で、平泉・会津とともに東北仏教文化の中心地となった場所です。そのため山麓や山中には、「正善院黄金堂」(国重要文化財)や、「羽黒山五重塔」(国宝)といった貴重な文化財が多く存在しています。
出羽三山神社
羽黒山の山頂に鎮座する神社で、湯殿山、月山の冬季の参拝が不可能との理由から、この場所に三山の神さまが合祀されています。本社である三神合祭殿(さんじんごうさいでん)は、高さ28m、桁行24.2m、梁間17mもあり、その大きさは日本随一となっています。
出羽三山へのアクセス方法
出羽三山の各山へのアクセス方法をご紹介します。
月山へのアクセス
バスを利用する場合は、鶴岡駅から庄内交通バス「月山8合目行き」に乗り、約1時間30分で着きます。レンタカーを利用する場合は、庄内空港から約47kmの位置にあります。
※「月山8合目行き」のバスは7月1日から9月30日までの運行です
湯殿山へのアクセス
バスを利用する場合は、鶴岡駅から庄内交通バス「湯殿山行き」に乗り、約1時間30分で着きます。レンタカーを利用する場合は、庄内空港から約50kmの距離を走れば到着します。
羽黒山へのアクセス
バスを利用する場合は、鶴岡市から庄内交通バス「羽黒山行き」に乗り、約50分で着きます。レンタカーを利用する場合は、庄内空港から約30kmの距離を走れば到着します。
さいごに
山形のパワースポットとして有名な出羽三山は、修験者だけでなく仕事運や金運、恋愛運などを上げたいという一般の方にもおすすめの観光スポットです。山形へ旅行する際は、ぜひ出羽三山にも訪れてみてください。
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