みなさんは「山形の観光スポット」と聞いて、どんなところを思い浮かべますか?山形で特に有名な観光スポットを訪れたいという方は、ぜひ「松尾芭蕉」や「パワースポット」で知られる「山寺」へ出掛けてみてください。今回は山形県を代表する観光スポット「山寺」の見どころやアクセス方法についてご紹介します。
山寺とはどんなところ?
「山寺」とは、山形県山形市にある天台宗の寺院のことで、正式名称を「宝珠山阿所川院立石寺」(ほうじゅさんあそかわいんりっしゃくじ)といいます。滋賀県にある比叡山延暦寺の別院であり、今から約1200年前の860年(貞観2年)に清和天皇の勅命を受けた慈覚大師・円仁(えんにん)によって創建されたといわれています。山寺は、約33万坪の広大な敷地内に大小30余りの堂塔が建立されているみちのくを代表する霊場で、悪縁を断ち切り良縁を結ぶ「悪縁切り寺」として古くから信仰を集めています。また、約300年前に松尾芭蕉がこの地を訪れ、名句「閑さや 巖にしみ入る 蝉の声」を詠んだ場所としても広く知られています。
山寺のおもな見どころ
山寺の敷地は約33万坪ととても広く、登山口から参道の終点にあたる奥の院まで歩くのに片道40分~60分はかかります。続いては観光スポット・山寺のおもな見どころをご紹介します。
根本中堂
根本中堂は、登山口の正面にあるお山全体の本堂にあたる建物で、国の重要文化財に指定されています。現在の建物は1356年(延文元年)に初代山形城主である斯波兼頼(しばかねより)によって再建されたもので、ブナ材の建築物としては日本最古といわれています。堂内には御本尊の薬師如来坐像や、比叡山延暦寺から分灯された不滅の法灯があります。なお、根本中堂では御朱印を頂くことができます。
芭蕉句碑
1689年(元禄2年)に山寺を訪れて名句「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」を詠んだ松尾芭蕉の句碑で、1853年(嘉永6年)に門人たちによって建てられました。
石段(パワースポット)
山門から頂上の「奥の院」まで行くには、800段以上の石段を登らなければなりません。山寺では石段を一段ずつ登ることで煩悩が消えていくと信じられています。
開山堂
百丈岩の上に立つ慈覚大師の御堂で、中には尊像が安置されています。普段は扉が閉じられていますが、1年に1度、慈覚大師の命日にあたる1月14日にのみ御開帳されます。
奥の院
正式には「如法堂」といいますが、参道の終点にあたる場所にあるため「奥の院」と呼ばれるようになりました。左側にある大仏殿には、高さ5メートルにもなる金色の阿弥陀如来像が安置されています。
奥の院では御朱印を頂くことができます。
華蔵院
塔中支院のひとつで、慈覚大師が住んでいたといわれている建物です。向かって右側には国の重要文化財に指定されている「三重小塔」があります。華蔵院では御朱印を頂くことができます。
山寺へのアクセス方法
山寺へのアクセスは、自動車(レンタカー)もしくは電車(最寄り駅:JR仙山線山寺駅)の利用が便利です。周辺各地から山寺へのアクセスにかかる時間は以下の通りです。
山形空港:自動車で約30分
山形駅:自動車で約30分、JR仙山線で約20分
天童温泉:自動車で約15分
上山温泉:自動車で約40分
蔵王温泉:自動車で約60分
仙台市:自動車で約1時間30分、JR仙山線で約50分
米沢市:自動車で約1時間30分
鶴岡市:自動車で約2時間(山形横断自動車道利用の場合)
酒田市:自動車で約2時間30分
山寺に専用駐車場はありませんが、根本中堂や山寺駅の近くに有料駐車場があります。ただしシーズン中は満車になってしまう可能性があるので、なるべく電車で行くようにしたほうが良いでしょう。
さいごに
今回は山形を代表する観光スポットである「山寺」の見どころやアクセス方法について紹介しました。山寺には今回紹介したところ以外にもたくさんの見どころがあるので、山形に旅行に出掛けた際にはぜひ立ち寄ってみてください。
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