雄大な大自然に囲まれた福井県には人気の観光スポットがたくさんあります。今回は福井県の観光スポットをエリアごとにご紹介します。
東尋坊・三国・あわらエリア
東尋坊
東尋坊は、奇岩の景勝地として有名です。波の浸食で荒々しく削られた断崖絶壁の海岸線が約1kmにわたって続き、自然のダイナミックな景観を見ることができます。地質学的にも珍しい「輝石安山岩の柱状節理」という奇岩は 東尋坊を含め世界に3ヶ所しかなく、これだけの大規模のものは東尋坊だけといわれ、東尋坊先端に浮かぶ雄島とともに国の天然記念物に指定されています。
東尋坊にある東尋坊タワーは海抜100m、地上55mの日本海唯一の展望台で、展望2階からは眼下に東尋坊を望め、雄島や越前海岸、遠くは白山連峰や能登半島まで見渡せます。周辺の奇岩をめぐる遊覧船も就航しており、23mの断崖絶壁「大池」やライオン岩、ローソク岩などを巡る約30分のクルージングが楽しめます。
住所:福井県坂井市三国町東尋坊
越前松島水族館
越前松島水族館は、さまざまな体験のできる水族館です。入り口をぬけたら大きなマンボウがお出迎え。イルカショーやペンギンの散歩など、海の生き物たちと間近に見られます。ドクターフィッシュによる手湯体験では約200匹のドクターフィッシュが手の掃除をしてくれます。
「こんぺいとうハウス」では日本海の深海に生息している珍しい魚コンペイトウを展示。日本で初めて繁殖に成功し、赤ちゃんから成魚まで見ることができます。また、氷の妖精といわれているクリオネや深海に生息しているダイオウグソクムシなどの貴重な姿も見られます。
「ぺんぎん館」の水中トンネルをくぐると頭の上をペンギンが泳ぐ姿も見ることができます。また、「かわうそ館」では、2017年2月に生まれたコツメカワウソの3姉妹の姿も公開しています。
「海洋館」ではガラス張りの床の下を魚たちが泳ぎ、まるで海面を歩いているかのような不思議な体験ができます。水族館で夜を過ごせるプレミアム企画「夜の水族館」はキャンセル待ちが出るほどの人気です。一般料金は大人2,000円、小・中学生1,000円、3歳以上500円、3歳未満は無料です。
住所:福井県坂井市三国町崎74-2-3
丸岡城
丸岡城は、現存する天守閣としては最古の建築様式を持つ平山城で、国の重要文化財に指定されています。築城は1576年(天正4年)といわれており、一向一揆に備えるべく織田信長の命により柴田勝家の甥・勝豊によって築かれました。外観は二層、内部は三層の望楼型天守閣で、天守の最高階は回廊付の望楼です。
天守閣は本丸から約18m、城山の麓からは約35mの高さがあり、四方の壁に設けられた大きな窓からは日本海を望み、三国の海岸まで見渡せる絶景が楽しめます。別名、霞ヶ城とも呼ばれ、春になると400本のソメイヨシノが咲き誇る桜の名所としても知られています。そのため、「日本さくら名所100選」にも数えられています。入城料は大人450円、小・中学生150円です。
住所:福井県坂井市丸岡町霞町1-59
芝政ワールド
芝政ワールドはさまざまな楽しみ方ができるレジャー施設です。日本海側で最大規模を誇るウォーターリゾートや総天然芝のパットゴルフ場、オートキャンプ場などの施設があります。夏季限定のプールは、日本海側では最大級の波の出るプール「カリビアンビーチ」や室内アドベンチャープールなどがあり、中でも浮輪ウォータースライダー「トリプルザウルス」はチューブスライダーとして世界最長、最高落差で2005年にギネス・ワールド・レコーズにも認定されました 。世界初の高さ30mもある巨大スライダー「ザ・モンスタースライダー」では、スリリングな興奮を味わえます。
ジェットコースターや日本最大級の立体迷路、参加型リアル謎解きゲームなどもあり、また、クレー射撃やアーチェリー、モーターボートクルーズなども体験できます。
プールやアトラクションが何度でも利用できるスーパーパスポート (ザ・モンスタースライダーを除く)は大人3,700円、3歳~小学生2,600円、65歳以上2,600円、3歳未満は無料です。
住所:福井県坂井市三国町浜地45-1
永平寺・勝山・大野エリア
大本山永平寺
大本山永平寺は、曹洞宗の開祖、道元禅師によって開かれたといわれています。曹洞宗の大本山の一つで、その開創は1244年(寛元2年)といわれ、坐禅の修行道場として今でも200人以上の僧侶が修行に励んでいます。
33万平方メートルにも及ぶ広大な境内には、樹齢700年ともいわれる樹々が生えています。また、回廊で結ばれた七堂伽藍をはじめとした大小70以上の殿堂楼閣が立ち並びます。併設されているの「瑠璃聖宝閣」には数多の文化財が収蔵されており、道元禅師筆と伝わる「普勧坐禅儀」(国宝)をはじめとした数々の宝物が展示されています。
住所:福井県吉田郡永平寺町志比10-5
福井県立恐竜博物館
福井県立恐竜博物館は、国内最大級の恐竜に関する展示をしている博物館です。銀色に輝く円形ドーム「恐竜ホール」はダイナミックな無柱空間構造で、「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の3つのゾーンに分かれています。4,500平方メートルにも及ぶ広大な展示室には44体の恐竜骨格をはじめ、千数百もの標本など貴重な資料が展示されています。
恐竜の大型復元ジオラマや映像は大迫力で、恐竜たちの世界を身近に感じることができます。地元で発見された新種の恐竜化石は1階の常設展で見ることができます。観覧料は一般720円、小・中学生260円、高・大学生410円です。
住所:福井県勝山市村岡町寺尾51-11 かつやま恐竜の森内
寺町通り
大野市の一画をなす寺町通りは北陸の小京都と呼ばれる城下町です。今から約400年前、天正年間に織田信長の武将・金森長近がこの地を治めることとなり、京の都にならって碁盤の目のように城下町を整備し、多くの寺をこの一画に集めたことから寺町と呼ばれるようになったといわれています。城下町を象徴する町並みとして、今なお「寺町通り」の愛称で呼ばれ、多くの市民に親しまれています。
今でもこの通りには真宗を中心とした各宗派の約20の寺院が南北に軒を並べ、昔ながらの古い町並みを見ることができます。
住所:福井県大野市錦町
福井タウンエリア
一乗谷朝倉氏遺跡
一乗谷の朝倉氏遺跡は、朝倉氏五代の城下町跡です。戦国大名・朝倉孝景から5代103年間にわたる朝倉氏の統治の下、城下町は繁栄を極めましたが、5代目義景が浅井氏とともに織田・徳川軍と戦った1573(天正元)年の刀根坂の戦いで破れ自刃、城下町は打ち捨てられ、土砂の下に埋もれていったといわれています。武家屋敷・寺院・町屋・職人屋敷や道路に至るまで町並がほぼ完全な姿で発掘され、貴重な遺跡であるとして国の特別史跡・特別名勝・重要文化財の三重指定を受けています。
「復原町並」では城下町の町並みがリアルに再現され、鎧やお姫様衣装の着付体験も行っています。1人500円で体験できます。復原町並にいる武士や町人に声をかければ申し込めます。
また、毎年8月には「越前朝倉万灯夜」「越前戦国まつり」が同時開催され、夜になると約1万5000個のキャンドルが灯され、幻想的な光景が広がります。「復原町並」の入場料は大人210円です。
住所:福井県福井市城戸ノ内町
養浩館庭園
名勝養浩館はかつて福井藩主松平家の別邸でした。当時は「御泉水屋敷」と呼ばれ、池の周囲の書院建築と広大清澄な園池を主体とした回遊式林泉庭園で、江戸中期を代表する名園の一つとして知られていました。今では市民の憩いの場として愛され、また多くの観光客が訪れる人気の観光名所となっています。入園料は大人210円、中学生以下と70歳以上は無料です。
住所:福井県福井市宝永3-11
道の駅 一乗谷あさくら水の駅
一乗谷あさくら水の駅は、シンボルの三連水車は直径3.6m~4.4mの3つの水車が連なって、白い水しぶきをあげながら園内の水路に水を送っています。
生き物の生態系が観察できるビオトープではホタルを飼育しており、6月になると美しく飛び交うホタルを観賞できます。自然の中でのんびりできる芝生広場ではのどかな風景を楽しめます。
食事コーナーでは福井名物「越前おろしそば」をはじめ、手作りそば団子やそばソフトクリームなど、地元グルメを楽しめます。直売所では新鮮な地場産野菜や惣菜など道の駅限定商品を販売。福井市で収穫されたショウガを使った「一乗谷ジンジャーエール」はスッキリした味わいを楽しめます。
住所:福井県福井市安波賀中島町1-1-1
蟹江・武生・越前海岸エリア
西山公園
西山公園は、日本海側随一のツツジの名所として知られています。毎年5月上旬になると約5万本のツツジがいっせいに咲き誇り、園内を濃淡のピンクで染め上げます。同じ時期に「つつじまつり」も開催され、多くの来園者で賑わいます。
園内には芝生広場や大型遊具、日本庭園などがあり、150年あまりの歴史と美しい景観から「日本の歴史公園100選」に選ばれています。展望台からは鯖江市が一望でき、遠く白山連峰を望む眺めは絶景のひとこと。
また公園の西には入場無料の西山動物園があり、北京動物園から寄贈された3頭のレッサーパンダを中心に1985年(昭和60年)に開園して以来、60頭のレッサーパンダが誕生しています。2016年(平成28年)には新たに「レッサーパンダのいえ」がオープン。レッサーパンダをより間近で見られます。
住所:福井県鯖江市桜町3-8-9
越前和紙の里
越前和紙の里は、1500年にわたる歴史と最高の品質を誇る越前和紙の産地今立地区にあります。エリア内には越前和紙を見て触れて学ぶことができる施設が点在しており、さまざまな和紙の魅力を体験できます。
「パピルス館」ではスタッフのアシストのもと、20~40分ほどで自分だけのオリジナルの和紙を作ることのできる紙漉きの体験ができます。「卯立の工芸館」では移築復元した江戸中期の紙漉き家屋で、越前和紙ができ上がる工程や職人技を見学できます。「紙の文化博物館」には古紙や古文書などの貴重な資料を展示、越前和紙の発祥や歴史を学べます。企画展やワークショップ・イベントも定期的に開催されます。
徒歩圏内には古い町並みが残る五箇地区や、紙祖神を祀った岡太神社・大瀧神社があり、春の式例大祭は「神と紙の祭り」とも呼ばれ、御神体をのせた神輿が五箇の街を練り歩き、屋台やさまざまなイベントも開催されます。
住所:福井県越前市新在家町8-44
越前陶芸村
越前焼の起源は、平安時代まで遡るといわれており、平安末期に最初に窯が築かれたと伝わる越前町小曽原に越前陶芸村は1971(昭和46年)に設立されました。村内にはさまざま施設が点在し、「都市公園100選」に数えられる「越前陶芸公園」では岡本太郎やイサム・ノグチをはじめ、15点のアート作品を見ることができます。園内各所に桜が植えられ、春には花見も楽しめます。4月中旬には「越前陶芸村しだれ桜まつり」、5月下旬には「越前陶芸まつり」なども開催されます。
「福井県陶芸館」では”見て作って使って親しむ”をテーマに資料展示や陶芸教室などが行なわれ、越前焼の茶碗でお抹茶をいただく茶苑もあります。窯元直売所「越前焼の館」では約3,000種類の商品が並び、お食事処では十割蕎麦や地元の食材を味わえます。また宿泊施設もあり、泊りがけで楽しむこともできます。
住所:福井県丹生郡越前町小曽原
敦賀・三方五湖エリア
氣比神宮
氣比神宮は「越前一の宮」「北陸道の総鎮守」とも称される古社で、地元では親しみをこめて「けいさん」と呼ばれています。主祭神は伊奢沙別命(いざわけのみこと)です。702年(大宝2年)に文武天皇の勅命で、仲哀天皇・神功皇后・日本武尊・応神天皇・玉妃命・武内宿禰命を合祀、御祭神は七柱になったといいます。その際に神宮を修営したところ、地下水が噴出し、御神徳が宿る神水として、1300年以上の時を経て今なお「長命水」の名称で知られ、近年ではパワースポットとして多くの参拝者が訪れています。
大鳥居は810年(弘仁元年)に建立されたといわれており、1645年(正保2年)に小浜藩主・酒井忠勝により再建されました。高さ10.9m、柱間7.3mの木造両部型本朱漆塗で、日本三大木造大鳥居の一つに数えられ、国の重要文化財に指定されています。
松尾芭蕉も参拝した様子が「おくのほそ道」に記されており、2015年(平成27年)、国指定の名勝「おくのほそ道の風景地」に選ばれています。
住所:福井県敦賀市曙町11-68
三方五湖
三方五湖は、三方郡の山間に広がる三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の5つの湖の総称です。水質や水深が異なるため、湖面の色合いはそれぞれ異なり、五色の湖とも呼ばれています。2005年にはラムサール条約湿地に登録されました。三方五湖有料道路レインボーライン上にある山頂公園の東の展望台は三方五湖を一望できる唯一の絶景ポイントです。日本海や敦賀半島、白山、三十三間山を四方に望み、360度の大パノラマが広がります。西の展望台からは若狭湾の眺めを楽しむことができ、遠く丹後半島まで見渡せます。山頂公園は恋人の聖地にも認定されており、公園へはケーブルとリフトで行くことができます。山頂公園の入園料は大人800円、6才~中学生は600円です(リフト・ケーブル往復乗車料を含む)。
住所:福井県三方郡美浜町・若狭町
敦賀赤レンガ倉庫
港町敦賀を象徴する敦賀赤レンガ倉庫は1905年(明治38年)に建築されました。石油貯蔵用の倉庫として外国人技師の設計による県内有数のレンガ建築物です。2009年(平成21年)には北棟・南棟・煉瓦塀が国の登録有形文化財に指定されています。北棟の内部には「ジオラマ館」があり、全長約27m、最大奥行き約7.5mの巨大な鉄道と港のジオラマ「ノスタルジオラマ」を見ることができます。蒸気機関車やディーゼル機関車、敦賀の特徴ともいえるスイッチバックなどの鉄道模型や自走式の船や自動車が走る町並みは1945年(昭和20年)の復元地図を元に約80分の1スケールで再現したものです。運転体験やライブ映像、ARなども楽しめます。南棟は「レストラン館」となっており、“海と港、国際性”をコンセプトに敦賀の山海の幸を楽しむことができます。
オープンガーデンは敦賀産の疋田石で作られたステージと若木のケヤキを配した開放的な空間で、誰でも散策でき、憩いの場やイベント会場としても利用されています。ジオラマ館の利用料は大人400円、小学生以下200円で、3歳未満は無料です。
住所:福井県敦賀市金ケ崎町4-1
小浜・高浜エリア
福井県こども家族館
福井県こども家族館は、海や自然、環境への理解を深め、家族とのふれあいを楽しめる体験型児童館です。テーマは”海・帆船・家族・わくわく”。 帆船と海をモチーフにした「あそび探検ゾーン」には、港町に停泊した「こども探検号」が子ども達を待っています。操舵シミュレータで港を出発、船のデッキにはボール大砲や不思議望遠鏡があり、バーチャルな冒険が楽しめます。日本最大級のボールプールをはじめ、大型遊具でも思い切り体を動かして遊べます。ものづくり工房やクッキング工房では工作や料理体験ができ、「交流ゾーン」では乳幼児が安心して遊べるちびっこひろばがあります。1階と4階の展望フロアの利用は無料で、2・3階のあそび探検ゾーンは大人200円、小中高生100円、未就学児は無料です。
住所:福井県大飯郡おおい町成海1-1-1うみんぴあ大飯内
名勝 蘇洞門
名勝 蘇洞門は、内外海半島の海岸にある海蝕洞です。花崗岩が日本海の荒波に削られてできたもので、このダイナミックな景観は約6kmにわたって続きます。変化に富んだ海岸線には奇岩や洞穴が多く見られ、それぞれにコウモリ穴やかくし水、地獄門、網掛岩、ライオン岩、夫婦亀岩、白糸の滝、千畳敷など、特徴をとらえたユニークな名前で呼ばれ、多くの人に親しまれています。若狭湾国定公園を代表する景勝地として1934年(昭和9年)に国の名勝に指定されました。「そとも」の名は湾の外側の面を意味し、江戸期に「蘇洞門」の漢字があてられたといわれています。小浜港から遊覧船が出ており、中学生以上2000円、小学生1000円で約1時間の奇観巡りが楽しめます
住所:福井県小浜市内外海半島
さいごに
福井県にはさまざまな観光スポットがそろっています。自然に遊ぶもよし、史跡を訪れてタイムスリップするもよし、思い思いの楽しみ方ができるのが福井のよいところ。あなたは何を楽しみますか?
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