関東には東京や神奈川をはじめ、各地に水族館があり、海洋生物へのさまざまなアプローチを楽しむことができます。今回は関東のおすすめの水族館をエリア別にご紹介します。
東京都にあるおすすめの水族館
アクアパーク品川
品川プリンスホテル内にあるアクアパーク品川では、水族館だけでなく、アトラクションやカフェバーなどを楽しむことができます。地上2階建てで、1階には水槽とともに花を飾ったアトリウムエリア「カラーズ」をはじめ、幅9m、奥行35mの大空間を光と音が幻想的に彩るクラゲたちのエリア「ジェリーフィッシュランブル」、メリーゴーラウンド｢ドルフィンパーティー｣や巨大な海賊船｢ポート･オブ･パイレーツ｣を楽しめるアトラクションエリアなどがあります。
2階にある360度どこからでも見ることができる直径約25mの巨大な円形プールでは、ダイナミックなドルフィンパフォーマンスを楽しめます。また同じ階にあるワイルドストリートでは、ペンギンやアザラシ、カワウソなどの可愛い姿も見られます。天窓から射す自然光に輝く約20mの海中トンネル「ワンダーチューブ」には世界で唯一展示されているドワーフソーフィッシュや、東日本ではここだけで見ることができるナンヨウマンタなど、貴重な魚が集まっています。
有料の体験プログラムとして「カピバラにごはん」「イルカにタッチ」などが開催されています。入場券は高校生以上2200円、小･中学生1200円、4才以上700円、3才以下は無料。
住所：東京都港区高輪4-10-30（品川プリンスホテル内）
サンシャイン水族館
日本初の都市型高層水族館、サンシャイン水族館のコンセプトは“天空のオアシス”。1階にはドーム型水槽があり、生き物たちの生態をよりよく観察することができます。高層ビルを背景にヤシの木が茂る屋外エリア「マリンガーデン」には水族館のシンボル「サンシャインアクアリング」があり、水槽の真下からアシカたちを見ることができます。青空をバックに泳ぐ姿はまるで空を飛んでいるようです。また2017年7月12日のリニューアルにともない、世界初の展示「天空のペンギン」「草原のペンギン」が登場。幅約12mの解放感ある水槽でケープペンギンたちが都会の空をバッグに自由に泳ぎ回り、草原に生息する本来のペンギンたちの姿も見られます。入場料は高校生以上2,200円、小・中学生1,200円、4才以上700円（2017年7月12日改定）。
住所：東京都豊島区東池袋3-1-3サンシャインシティ
すみだ水族館
すみだ水族館は、東京スカイツリータウン・ソラマチに2012年にオープンした水族館です。世界自然遺産である小笠原諸島の海をテーマとした「東京大水槽」では、海の中に潜っているような気分を味わうことができます。また、日本最大の金魚展示ゾーン「江戸リウム」では「江戸」をテーマにワキンやリュウキン、ランチュウなどの金魚を展示。金魚の代表的な3色である赤と更紗（赤白）・キャリコ（赤黒青）をテーマとした展示や、金魚の歴史や文化を学ぶこともできます。その他、全長50mのスロープの壁と天井に約5,000枚の鏡を配して万華鏡さながらの空間を体験できる「クラゲ万華鏡トンネル」や、水槽がまるで美術館のように並ぶ「アクアギャラリー」など、工夫を凝らした展示がなされています。
マゼランペンギンの姿を間近で見ることができる屋内開放のプール型水槽の規模は、水量約350トンを誇る国内最大級。体験プログラムでは大人限定ワークショップも開催されています。入場料は大人2,050円、高校生1,500円、中・小学生1,000円、3歳以上600円。
住所：東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6F
神奈川県にあるおすすめの水族館
横浜・八景島シーパラダイス
横浜・八景島シーパラダイスには、日本最大級の水族館をはじめ、アトラクションやレストラン、ショッピングストアなど、さまざまな施設が併設しています。アクアリゾーツにはテーマの異なる4つの水族館があり、海のいきものの生態がわかる「アクアミュージアム」や、いきものと直接触れ合える「ふれあいラグーン」、自然環境の大切さを楽しく学べる「うみファーム」のほか、「ドルフィン ファンタジー」では海底散歩のような感覚を味わえるイルカ水槽があります。
島内には全室オーシャンビューのホテルもあり、泊りがけで遊ぶこともできます。八景島への入島は無料。4つの水族館を観覧できるチケット「アクアリゾーツパス」は大人・高校生3,000円、小・中学生1,750円、4才以上850円、65才以上は2,450円です。島内には一般車両の乗り入れはできません。八景島入口周辺に駐車場がありますが、観光シーズンには道路の混雑や満車が予想されるため、公共交通機関の利用がおすすめです。
住所：神奈川県横浜市 金沢区八景島
新江ノ島水族館
相模湾に面し、富士山や江の島を望む新江ノ島水族館。2階海側にある72ｍのオープンデッキからは浜辺の景観が一望できます。このロケーションを生かして設計された「イルカショースタジアム」では、壮大な眺めを背景に繰り広げられるイルカやアシカのパフォーマンスを見ることができます。エデュケーション（教育）とエンターテインメント（娯楽）を合成したエデュテインメント型水族館として、楽しみながら学べる展示がされており、相模湾ゾーンでは相模湾の環境を再現、館内最大規模の大水槽の中を約8,000匹のマイワシの大群が銀色に輝きながらうねり泳ぐ様は最大の見どころの一つです。
日本初の本格的な有人潜水調査船「しんかい2000」も常設展示されています。一般入場料は大人2,100円、高校生1,500円（生徒手帳か生徒証、学生証の提示が必要）中学生・小学生1,000円、3歳以上は600円です。
住所：神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
京急油壺マリンパーク
京急油壺マリンパークは、西に相模湾を望み、江ノ島や富士山、伊豆半島や伊豆大島を一望できる絶好のロケーションに位置しています。「魚の国」では、視界360度の回遊水槽に全長3mのサメ「シロワニ」をはじめ、50種2000尾が遊泳している様を見られます。その他、イルカやアシカのパフォーマンスが楽しめる屋内大海洋劇場ファンタジアム 、三浦半島の絶滅危惧種50種類200点を保護・展示する「みうら自然館」などがあります。また、キタイワトビペンギンやカワウソたちの可愛い姿も見ることができます。
世界で37例目という学術的にも珍しいメガマウスシャークの剥製もあり、全長5.7m、体重1.2トンという大迫力。話題の三崎マグロを味わえるレストランも併設されています。園内にはドッグランがあり、ペット1頭500円で同伴できます（要手続き）。
入園料は高校生以上1,700円、中学生1,300円、小学生850円、3歳以上450円です。
住所：神奈川県三浦市三崎町小網代1082
箱根園水族館
箱根園水族館は標高723mのところにあり、日本一標高が高い海水の水族館として知られています。「海水館」には高さ7m、1,255トンの海水を湛えたオープンエアーの大水槽があり、芦ノ湖からアマゾンまで世界各地の海水魚300種30,000点が太陽光にキラキラと輝きながら水中を泳ぐ様を見ることができます。
「淡水館」には世界の淡水魚150種2,000点が展示され、「バイカルアザラシ広場」ではロシア・バイカル湖出身の、世界でも珍しい淡水に棲むバイカルアザラシたちがお出迎え、愛嬌たっぷりのショーを見られます。キングペンギン・マカロニペンギンなど4種類のペンギンや水鳥など、さまざまな生き物の生態を間近で見ることができます。大人1,500円 、4才～小学生750円。
住所：神奈川県足柄下郡箱根町元箱根139
千葉県にあるおすすめの水族館
鴨川シーワールド
鴨川シーワールドでは「海の世界との出会い」をテーマに、北極や南極などの自然環境を再現し、800種1万1000点の川や海の動物たちのリアルな生態を見ることができます。広大な太平洋をバックに繰り広げられる海の王者シャチの大迫力のジャンプとダイナミックなパフォーマンスは見どころの一つです。また可愛い鳴き声から“海のカナリア”と呼ばれるベルーガは特有の能力を生かしたパフォーマンスを披露。イルカやアシカのショーもあり、海の生き物の高い知性と運動能力を見ることができます。ホテルも併設され、宿泊者限定でサンゴ礁魚類展示施設をウェットスーツ着用で水中散歩できるオプションプランなど、期間限定プランも用意されています。入園料は高校生以上2,800円、4歳～中学生まで1400円、65歳以上2,100円。
住所：千葉県鴨川市東町1464-18
埼玉県にあるおすすめの水族館
さいたま水族館
さいたま水族館では、埼玉県内で採捕される86種類の魚のうち、展示可能な約70種類の生態を見ることができます。展示は県内を流れる河川、荒川の約200kmを上流から河口域へと下っていくスタイルで、上流域にはイワナ、ヤマメ、オオサンショウウオなど、中流域にはウグイ、オイカワ、カワムツなど、下流域にはアオウオ、ソウギョなどが泳いでいます。国指定の天然記念物ミヤコタナゴ、県の魚ムサシトミヨ、食虫植物ムジナモなどもあり、国内種だけでなく、世界の代表的な熱帯魚も展示しています。庭池では1mを超える大きさのチョウザメや、コイ、ニシキゴイなどをガラス越しに観察できます。入館料は大人310円（特別期間中は410円）、小･中学生100円。平成29年の特別展期間は3/25～6/18、7/22～8/31。
住所：埼玉県羽生市三田ヶ谷751-1
茨城県にあるおすすめの水族館
アクアワールド茨城県大洗水族館
サメの飼育数日本一を誇るアクアワールド茨城県大洗水族館。館内は9つのゾーンに分かれ、マンボウやラッコなど約580種6万8000点の世界の海の生物に会うことができます。水量1300トンの大水槽には80種2万匹の魚が泳ぎ、エトピリカやラッコ、ゴマフアザラシなどの愛くるしい姿も見られます。シンボルともなっているサメに会いたい人は「世界の海ゾーン」へ。「ミュージアムゾーン」には全長4mのサメの剥製や世界最大級のウシマンボウの剥製が展示されています。「森と川ゾーン」では県内の川の自然を再現、展望ホールからは那珂川や太平洋、日光連山を一望できます。人気の「イルカ・アシカオーシャンライブ」1日4回開催され、大洗の海を背景にダイナミックなイルカのパフォーマンスが楽しめます。平成14年にオープンしてから15周年を迎え、さまざまなイベントも開催中です。大人1,850円 小・中学生930円 3歳以上310円、2才以下は無料。
住所：茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8252-3
栃木県にあるおすすめの水族館
栃木県なかがわ水遊園
栃木県なかがわ水遊園は栃木県内唯一の水族館で、全国的にも珍しい淡水魚中心の展示が行われています。約300種2万尾の魚の姿を見ることができ、那須岳から太平洋へと注ぐ那珂川の自然を再現したコーナーでは大きなアクリルガラス越しに川底を観察でき、まるで魚になった気分を味わえます。世界最大のアマゾン川も400トンの巨大水槽で再現。全長6mのチューブ型トンネル水槽は360度の大パノラマで、ピラニアをはじめ、約100種類のアマゾンの魚たちを川底から観察することができます。中でも体長2ｍを超えるアマゾン最大の巨大魚ピラルクーは見どころの一つ。タッチング水槽ではザリガニ、カメなど川や池にすむ生物や、ヒトデやウニ、サメなど海の生物に触って観察することができます。観覧料は高校生以上600円、小･中学生250円、小学生未満は無料です。
住所：栃木県大田原市佐良土2686
さいごに
数多くの水族館が点在する関東エリア。立地やコンセプトを生かした展示やプログラムが用意され、どこに行くか迷ってしまいます。何を見たいかを決めてから、行先を決めるとより楽しめるかもしれませんね。
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