雲の中には多くの静電気が溜まっており、それが一気に放電される現象が雷です。飛行機で雷が落ちるとどうなるのか不安に思う人は多いのではないでしょうか。今回は飛行機の雷対策についてまとめました。
雲の中には雷が発生することも
雷とは、空気中の水分や空気が摩擦により「電荷(電気の素)」が発生、それらが空中に溜まり、電荷が多くなった状態から一気に放電する、という現象です。雷は雲から地上に落ちるというイメージがありますが、雲の中でも雷が発生することもあります。
雷を避ける対策あり
飛行機では、雷が落ちないように対策を立てています。1つとして、気象レーダーで雷を避ける対策をとっています。気象レーダーは飛行機の胴体の先端にある装置で、これから飛行するところに雷雲がないかを電波の反射を使って測定します。反射した電波の強さを赤・黄・緑色の3色でコックピット内に表示をし、その危険度で雷雲を避けて飛行します。
飛行機には放電をする安全装置あり
飛行機には、気象レーダーを使って回避するのみでなく、放電装置を備えることで対策を行っています。飛行機は空気と摩擦しながら飛行するため、電荷が溜まります。電荷が飛行機に溜まると、雷が落ちやすくなるだけでなく、通信装置のノイズの原因ともなるため、電荷を空中に逃がす必要があります。
電荷を空中に逃がすために、主翼や尾翼に「スタティック・ディスチャージャー」と呼ばれる細い針のようなものを20~30本程度設置しています。
飛行機に雷が落ちても問題なし
飛行機に気象レーダーや安全装置を用いて雷が落ちないように対策をしていますが、雷が落ちてしまう場合もあります。飛行中に雷が落ちても問題ありません。飛行機に雷が落ちた場合、機体表面がコテで少し溶かした程度の軽い損傷で済みます。
飛行機に搭載されているコンピューターも雷で壊れることはほとんどありません。一時的に通信機器や計器類に支障をきたしても、他の機器で補える設計がされています。
さいごに
飛行機には気象レーダー、放電装置の2つがあり、雷が落ちないような対策をとっています。万が一雷が飛行機に落ちてしまったとしても、空気は電気抵抗が大きい絶縁体なので、電気抵抗の小さい胴体から電気抵抗の大きい空中や人間を通って電流が流れることはないので、人間だけでなく、貨物や飛行機のコンピューターに感電することはほとんどありません。
飛行機は万全の対策を立てて飛行しています。安心して快適なフライトを楽しみましょう!
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