長崎観光といえばココ!ロマンチックな洋館が集まるグラバー園周辺
“長崎にやってくる観光客が足を運ぶことの多いスポットがグラバー園です。国指定の重要文化財の旧グラバー住宅をはじめとする居留地時代の洋館地区が保存されています。さらに市内にあった明治時代の洋風建築も移築復元され、古き良き時代の異国に迷い込んだ気分に浸れるでしょう。園内ではカステラとコーヒーを堪能できる西洋料理店を復元したカフェや西洋のドレスをレンタルできるサービスがあり観るだけではない楽しみもあります。女性が地面を見ながら歩いていることがありますが、これは「ハートストーン」を探している人です。広い園内にハート型の石がどこかに隠されているのですが、自力で見付けると幸せになるといわれています。さらに、ハートストーンにさわると恋愛が上手くいくといううわさがたち、いつも探している人の姿が見られる傾向です。グラバー園とセットで巡りたいのが日本洋風建築の代表的な建築物として国宝指定されている大浦天主堂です。江戸末期に建てられ、現存する木造ゴシック様式の協会の中では最古といわれています。(※1)ステンドグラスの一部は1865年の建設当時にフランスで作られたもので、差し込む光が荘厳な美しさを見せてくれます。潜伏キリシタンが名乗り出て「信徒発見」となった場を見届けたマリア像も安置されています。こちらは、あくまで祈りの場所なので、帽子は脱いで写真の撮影は控えるのがマナーです。
※1【長崎市】大浦天主堂
http://www.city.nagasaki.lg.jp/shimin/190001/192001/p000501.html
一歩足を踏み入れれば、そこは中国?孔子廟でお参り
長崎ではポルトガルやオランダとも同様に中国との貿易も盛んでした。距離的にも近いこともあり街中にも中国との歴史的な交流を示す建物が多く残されています。中でも孔子廟には中国歴史博物館が併設されていて、孔子廟と北京でしか見ることができない故宮博物院の収蔵物が展示されています。孔子廟には学問の神様である孔子が祀られています。孔子像を祀る大正殿にはお祈りをする人の線香の煙が絶えません。台にひざまずいて参拝します。中国式のお祈りをして引くおみくじも新鮮です。
歴史の教科書で見たことある!現代によみがえった出島
鎖国時代、オランダの商館員は出島に住まわされました。彼らの日常生活を再現したのが「出島和蘭商館跡」です。船員や商館長の部屋を再現しているだけでなく、当時の食事の様子や家具なども詳細に復元しています。展示されているのはしっかりと時代考証を経たもので、それだけでも見る価値があります。畳敷きの部屋に装飾の施されたベッドやシャンデリアが置かれているのを見ると、和洋折衷がおりなす当時の暮らしぶりが想像できるでしょう。長崎と世界との関係も映像や発掘された遺物などと合わせて展示されているので肩ひじ張らず見学できます。
意外な穴場!長崎歴史文化博物館
ガイドブックなどではあまり取り上げられていませんが、長崎歴史文化博物館は時間が許せば行っておきたいスポットです。長崎奉行所を復元した建物では休みの日に奉行所での裁判の様子を寸劇にしたイベントが開催されており、小さな子どもから外国人までが笑いながら長崎の歴史を学ぶことができます。シーボルトの医療器具の展示があったり、解体新書の複製を実際に手に取って読むことができたりします。人気なのが上野彦馬の写真館のエリアです。坂本龍馬の写真で有名な彼に撮影してもらえるという設定のアトラクションで、撮影した画像を自分のカメラで撮れば良い記念になります。
長崎の定番スポットは外せない!
長崎を代表する見どころは市内にコンパクトにまとまっているので計画的に回ればすべてのスポットをまわることができます。洋風建築が魅力のグラバー園周辺や中国に来たかのような孔子廟、鎖国時代にタイムスリップできる出島など、日本にいながらにして異国情緒を味わえます。しっかり下調べをして魅力が満載の長崎旅行をより楽しみましょう。