四国地方最大の都市である松山市には、約3000年の歴史を誇る「道後温泉」や、小説「坊ちゃん」に関する施設、俳人・正岡子規に関する施設など、たくさんの有名な観光スポットがあります。
今回は松山にある観光スポットのなかから、特に有名な11のスポットをご紹介します。
道後温泉に関する観光スポット
道後温泉本館
「道後温泉本館」は、道後温泉に3つある共同湯(外湯)の1つです。戦前に建築され、国の重要文化財や「近代化産業遺産」に認定されながらも現役の公衆浴場として営業を続けている道後温泉街のシンボルとも呼べる観光スポットで、その建物内には「神の湯」「霊の湯(たまのゆ)」と呼ばれる2つの浴室や、夏目漱石や正岡子規が利用したといわれている「坊ちゃんの間」、日本で唯一の皇室専用浴室である又新殿(ゆうしんでん)などがあります。道後温泉本館は2018年(平成30年)の秋以降に保存修理工事を予定していますが、入浴はできます。
住所:愛媛県松山市道後湯之町5-6
道後ハイカラ通り(道後商店街)
道後ハイカラ通りは、道後温泉本館に隣接している、約250mのL字型の商店街です。商店街には、松山の銘菓である「坊っちゃん団子」や「タルト」を購入できる売店があり、ショッピングを楽しめます。また、名物であるじゃこ天を販売しているお店もあり、食べ歩きも楽しむことができます。オシャレなカフェもあるので、ほっと一息つくこともできます。
毎月第4日曜日の8時から12時には、地元で採れた野菜や果物、お弁当などを販売する朝市が催されています。
住所:愛媛県松山市道後湯之町
松山の歴史が感じられる観光スポット
松山城
「松山城」は、松山市の中心部である勝山にあるお城です。日本全国で12ヶ所しか残っていない「現存12天守」の1つです。また野原櫓が日本で唯一の現存している「望楼型二重櫓」であることなどからその歴史的価値は非常に高く、堀之内を含む城山公園全体が国の史跡に指定されています。「日本で最後の完全な城郭建築」といわれている松山城には、天守をはじめとする21棟の重要文化財など、数多くの見どころがあります。
住所:愛媛県松山市丸之内
道後公園(湯築城跡)
「道後公園」は、1888年(明治21年)に湯築城の跡地に設置された総合公園です。直径約350mのほぼ円形状をした園内には「湯築城資料館」や「子規記念博物館」などの見学施設や武家屋敷があり、また湯築城の跡地には松山の街が見渡せる展望台があります。湯築城跡は城郭発達史からみて貴重で稀な中世の城郭であることなどから、国史跡や「日本100名城」「日本の歴史公園100選」などに選ばれています。
住所:愛媛県松山市道後公園
石手寺(いしてじ)
「石手寺」は、729年に創建されたといわれている真言宗の寺院です。境内にあるほとんどの堂塔が国宝や国の重要文化財に指定されており、四国霊場でも随一といえる文化財が集まる寺院として知られています。また四国八十八ヶ所霊場の1つに数えられているほか、場所も道後温泉の近くにあることから、松山でも特に人気の観光スポットの1つとなっています。
住所:愛媛県松山市石手2丁目9-21
萬翠荘(ばんすいそう)
「萬翠荘」は、1922年(大正11年)に建設された歴史的建造物です。旧松山藩主の子孫である久松定謨伯爵が設計した純フランス風の建物で、当時は社交場として各界の名士が集まっていたほか、皇族方が愛媛県を訪れた際に立ち寄っていたといわれています。現在は、絵画や掛け軸、伝統芸術品などを展示するスペースや、各種イベントを行うスペースとして松山市民に利用されています。
住所:愛媛県松山市一番町3-3-7
博物館などの学べるスポット
坂の上の雲ミュージアム
「坂の上の雲ミュージアム」は、2007年(平成19年)4月に開館した博物館です。松山市が現在取り組んでいる「『坂の上の雲』フィールドミュージアム構想」の中核を担う施設であり、館内では司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の主人公である秋山好古・真之兄弟と正岡子規の足跡や、明治時代に関する資料を展示しています。建築家・安藤忠雄氏が設計した建物の外観は2つの三角形を重ね合わせたような形をしており、西側のガラスカーテンウォールは城山の緑が映し出されるように計算されています。
住所:愛媛県松山市一番町3丁目20番地
松山市立子規記念博物館
「松山市立子規記念博物館」は、俳人・正岡子規の世界を通して松山や文学についてより多くの人々に理解を深めてもらうことを目的に開設された文学系の博物館です。館内には正岡子規に関する資料が約6万点収蔵されています。常設展示は「人間正岡子規」をテーマに3つのコーナーに分けて彼の生涯を追いながら鑑賞できるようになっており、その他特別展や特別企画も定期的に開催されています。
住所:愛媛県松山市道後公園1-30
伊丹十三記念館
「伊丹十三記念館」は、2007年(平成19年)5月に開館した記念館です。映画監督・著者・俳優などさまざまなジャンルで活躍した伊丹十三にゆかりのある8万点以上の資料を後世に残すために保存・展示しています。館内には常設展示室や企画展示室、カフェ、ショップなどもあります。設計を担当したのは建築家の中村好文氏で、建物は高さを抑えた簡素な箱型建築になっています。
住所:愛媛県松山市東石井1-6-10
レジャーを楽しめるスポット
松山総合公園
「松山総合公園」は、松山市街地の西部にある広さ45.3ヘクタールの総合公園です。その広い敷地内には松山市の市花である椿が500種も植栽されている「椿園」や、子どもが楽しく遊べる遊具が揃った「坊ちゃん夢ランド」、松山市内の発掘調査で見つかった出土品を保管・展示している「松山市考古館」などがあり、観光地としてだけでなく地元の方からも愛されているスポットとして広く知られています。ドイツのフライブルクを意識して建設した展望塔からは松山市街地や瀬戸内海、四国連峰などを見ることができ、その夜景は「夜景100選」の1つに数えられています。
住所:愛媛県松山市朝日ヶ丘1丁目外
えひめこどもの城
「えひめこどもの城」は、1998年(平成10年)10月に開園した県立の児童厚生施設です。子どもたちの想像力や自主性、社会性などを育むための子育て支援の場として造られた広さ約35ヘクタールの自然豊かなスポットで、園内は大きく「こどものまち」「イベント広場」「創造の丘」「冒険の丘」「ふれあいの森」の5つのゾーンで構成されています。
住所:愛媛県松山市西野町乙108番地1
さいごに
今回は松山にある観光スポットのなかから、特におすすめの11のスポットを紹介しました。松山には今回紹介した観光スポット以外にも多くの魅力的な観光名所があります。興味が湧いてきたという方は休日に松山へ出かけてみてはいかがでしょうか。
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