香川に訪れた観光客が必ずと言っていいほど立ち寄るのがうどん屋。
うどんの歴史は、延暦806年に讃岐が生んだ弘法大師空海が、遠く中国から持ち帰ったことが始まりと伝えられています。
空海は804年1年あまり長安に滞在して806年帰国しました。そのとき、持ち帰ったのが「うどん製法」「小麦」「唐菓子」のいずれかであったと言い伝えられています。
その後、上質な小麦が生産されたこと、古代から塩の産地であり製塩が盛んだったこと、江戸時代からは有数の醤油生産地であったことなどから、この地域は「うどん作り」に適した地域として成長し、農民の間ではうどん打ちの技術が磨かれました。
このように、長い歴史ある香川のうどん。今回はそんな香川のうどんにちなんだおみやげを5つご紹介いたします。
☆定番中の定番!!「讃岐うどん」
「讃岐うどん」は香川の代名詞と言われていて、その影響力は香川県観光協会が『うどん県』という言葉を使い出すほどです。
讃岐うどんの製法には古くより「足踏み」という作業があります。この「足踏み」という工程により、うどん生地に適度な力を色々な方向から加えることができ、麺のコシの元となるグルテンの弾力が増します。
このような独自の製法により、「讃岐うどん」の特徴である麺の「強いコシ』が生まれているのです。
香川のおみやげ屋のいたるところにおいてあるので、事前に評判や口コミなどをチェックして行くといいでしょう。
☆そうめんの製法をうどんに!!「半生そうめん」
半生そうめんとは、天日干しで行われる手延べそうめんの製法をうどんに取り入れて製造したうどんの一種です。
冷やした細麺を口へ運ぶと、まずはつるっとした口当たり。ここまでは普通のそうめんと同じです。しかし、違いは噛んだ後の噛みごたえ。そうめんよりは弾力がある一方で気持ちよく歯切れもよく、独特の噛みごたえを堪能できます。
いくら煮込んでも煮崩れしない本物のコシがあり、一度食べるとはまってしまう美味しさがあります。
☆うどんのお菓子その1!!「揚げぴっぴ」
親しみやすい商品名で知られる揚げぴっぴは、香川の家庭では定番のおやつです。
ピッピとは香川でうどんのことを指すそうで、主に子どもに対して「ぴっぴたべる?」といったように使われるそうです。
ご当地では余ったうどんを揚げ、手作りぴっぴを作り子どもに食べさせることが定番となっているそうです。コシの強い讃岐うどんをカラッと揚げると軽い口当たりに。生地に練りこまれた塩が食欲をそそり、一度食べだしたら止まりません。お酒のおつまみにもぴったりです。
揚げぴっぴには「しお味」「甘味」「生姜味」の三種類があります。「しお味」はおつまみに、「甘味」と「生姜味」はお茶請けに最適です。
それぞれ食べ比べてみてもいいでしょう。
☆うどんのお菓子その2!!「讃岐うどんせんべい」
もちもちとした歯ごたえと強いコシが特徴の讃岐うどん。
その讃岐うどんをそのまませんべいに焼いたのがこの「讃岐うどんせんべい」うどんを軽く揚げ、うどん製麺所のつゆを生地にねりこみ、一枚一枚せんべいにのせて手作業で焼いていきます。
絶妙な塩加減が好評で、お年寄りから子どもにまで大人気です。はじめは、甘くて美味しい普通のせんべいですが、食べていくうちに、だしやネギの味が口に広がり、せんべいなのに讃岐うどんを食べている感覚を味わえます。
味はもちろん、珍しさや意外性からもおみやげで喜ばれることまちがいなしです。
☆うどんをグミに!!「讃岐うどん風グミ」
こんなものもあったのかという、「うどん風グミ」。お菓子のパッケージの中には生うどんそっくりのグミが入っています。つるつるモチモチした食感で爽やかなレモンの味がします。話題性や珍しさから、わざわざ香川から取り寄せる人もいるらしいです。お友達や恋人に買って帰ってあげると喜んでもらえるでしょう。
2006年にUDONという日本映画で題材に取り上げられてしまうほど、うどんのイメージが強い香川県ですが、ここまでうどん尽くしのおみやげ紹介は珍しいでしょう。香川のうどんをめいいっぱいお楽しみください。