歴史ある優美な建造物、オシャレな街並みが魅力のパリは世界屈指の観光地です。美食、芸術の街としても有名で、ニーズにあわせて多彩な楽しみ方ができる場所です。今回は初めてパリ旅行をする前に知っておきたいパリの概要や人気グルメ、観光スポット、注意点などをご紹介します。
パリってどんなところ?
ヨーロッパの中西部に位置するフランス(正式名称フランス共和国)の首都・パリは、セーヌ川を中心として発展した世界有数の大都市です。人口約220万人、公用語はフランス語でパリ中心部のレストランやホテルでは基本的に英語が通じます。
時差は日本の-8時間(3月下旬~10月下旬のサマータイム期間は-7時間)です。四季の移ろい、気温の変動は東京とほぼ同じです。気温はややパリの方が低く、梅雨はなく乾燥しています。7、8月の日中は30℃を超えることもありますが、カラッとしており過ごしやすく世界中から訪れる観光客で賑わいます。
パリのグルメ
美食の街・パリには気軽に入れる小さなビストロからミシュランの星付きレストランまでバラエティー豊かな飲食店が揃っています。牛肉の赤ワイン煮や鴨のコンフィ、ポトフ、フォアグラのソテーなど名産のワインとともに味わう伝統的なフランス料理は格別です。また、観光途中にふらりと立ち寄れるグルメ店も多数あります。街角のカフェではクロワッサン、新鮮な野菜やフード屋台が並ぶマルシェではパストラミサンドなどが味わえます。チョコレート、マカロン、焼菓子といったスイーツも欠かせません。
パリの観光スポット
200を超える美術館、歴史的建造物が並ぶパリは名所の宝庫です。ゴシック建築の傑作といわれる世界遺産「ノートルダム大聖堂」、『モナリザ』、『ミロのビーナス』などの名作が並ぶ巨大美術館「ルーヴル美術館」、フランスのシンボルである地上324mのモニュメント「エッフェル塔」、屋上からパリを一望できる世界最大級の門「凱旋門」、金やシャンデリアで彩られたトリアノンとマリー・アントワネット王妃の宮殿「ヴェルサイユ宮殿」などがあります。買い物なら高級ブランド店が軒を連ねるショッピングストリート「シャンゼリゼ通り」、オシャレなアンティーク雑貨が並ぶ市場「蚤の市」がおすすめです。
パリの通貨
フランスの通貨単位は€(ユーロ)、補助通貨単位は¢(ユーロ・セント、1€=100¢)です。紙幣は7種類(€5、€10、€20、€50、€100、€200、€500)、貨幣は8種類(1¢、2¢、5¢、10¢、20¢、50¢、€1、€2)あります。
ホテルやレストランなどの料金には一般的にサービス料が含まれているため、チップは義務ではありません。素晴らしいサービスを受けたときや、特別な依頼をしたときなどはお礼としてチップを渡す文化もあります。
パリの交通事情
パリには地下鉄、バス、パリ高速鉄道、トラム(路面電車)と便利な公共交通機関が整備されています。パリ市の地下鉄は全14線、パリ市内と郊外を結ぶRER(高速郊外鉄道)は5路線あり、RERは地下鉄の一部の路線に連結しています。タクシーの初乗り料金の上限は3.83€、最低走行料金は7€です。
トラベルパス「パリ・ヴィジット」は地下鉄、バス、RER、トラムウェイ、イル・ド・フランスの電車(SNCF)を利用してヴェルサイユ、パリ=シャルル・ド・ゴール空港などを乗り降りしながら、パリ市内と周辺地域を観光できます。
パリ旅行の注意点
2015年パリ同時多発テロ事件以降に発出されていた非常事態宣言は2017年11月1日に解除されましたが、引き続き特別な警戒が必要です。テロ事件に巻き込まれないために、最新関連情報の入手、訪問先の治安状況の確認などをしておきましょう。観光施設、公共交通機関、コンサート会場などの不特定多数が集まる場所を訪れる際は、避難経路を確認しつつ滞在時間をできる限り短くするなど不測の事態を想定して行動することが大切です。
パリでは街中、郊外関わらず、スリや置き引き、ひったくりなど観光客を狙った事件に巻き込まれる恐れがあります。多額の現金、パスポート、航空券、宝石貴金属などの貴重品をまとめて持ち歩くのは危険です。出かけるときは最小限の現金、再発行および利用停止可能なクレジットカードを携帯することをおすすめします。ホテルのセキュリティーボックスを利用して、カード番号の控えを保管しておきましょう。
フランスの電圧は230ボルト/50ヘルツ、プラグの形状はCタイプまたはSEタイプです。日本の電化製品を使用する場合は変圧器と差し込みプラグが必要です。貸し出しを行っているホテルもありますが、現地の電気屋、空港、大型スーパーなどで購入することもできます。
さいごに
歴史ある建造物、世界的名作を有する美術館などが点在する魅惑の街のパリ。世界中からツーリストが訪れる場所であり、一度は訪れたい華やかな観光地です。見どころが多いため行きたい観光スポットをしぼって、ルートや交通手段を事前に確認しておきましょう。
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