親日国としても知られるトルコは、アジアとヨーロッパにまたがる国です。イスタンブール市内の2カ所をはじめとして、国内には複数の国際空港があり、日本からも多くの航空便が就航しています。日本でも知られた世界遺産もあるので、いつか行ってみたいと考えている人も多いでしょう。そのなかから、トルコの主なパワースポットを紹介します。どこも魅力が詰まっており、一度は訪れてみることをおすすめする場所ばかりです。
壮大!自然が作り出したパワースポット
世界的に有名で日本でも知られた遺跡・カッパドキア。その周辺の「ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」は、世界遺産に登録されています。なかでも、天空に向かって立っているかのような奇岩が並ぶ「ラブバレー(愛の谷)」は、火山の噴火が繰り返されてできた奇跡の造形物と言えるでしょう。ほかにも「妖精の衝突」や「ギョレメ」など、奇岩による造形が多く見られます。カッパドキアの家や石窟寺院も含めて、一度は訪れたいパワースポットです。
トルコのパムッカレは、トルコ語で「綿の宮殿」という意味を持つ温泉保養地です。湧き出る温泉の温水に含まれる炭酸カルシウムが沈殿することでできる、その白い棚田のような景観は一見の価値ありです。この景観を味わうために、夏場に多くの観光客が訪れています。このパムッカレも、ヒエラポリス遺跡とともに「ヒエラポリスーパムッカレ」として世界遺産に登録されています。
この2つのパワースポットは、共に自然が年月をかけて作り出した遺産です。実際にその場に立つと、自然の力を感じさせてくれるでしょう。
叡智?人類が作り上げたパワースポット
イスタンブールにある博物館・アヤソフィアは、東ローマ帝国の代表的な遺跡のひとつです。東ローマ帝国時代に、正統派キリスト教の大聖堂として建てられたもので、そのあとはモスクとして利用されたこともあります。キリスト教やイスラム教など、さまざまな形で宗教と関わってきたその場所は、パワースポットとしてもその魅力は十分でしょう。
トルコ西部のイズミル県にある、人口が約600人の小さな村・シリンスは、聖母マリアが昇天したとされる地に近いことで知られるスポットです。古代マヤ暦の「世界の終末」を信じた人々が、この地に沸くエネルギーで大災害から逃れようと集まったことで知られています。
トルコの神秘主義教団「メヴレヴィー教団」が開かれた都市・コンヤも、多くの人に知られているパワースポットです。メヴレヴィーの道場として使われたルーミー廟は、博物館として公開されています。
アヤソフィア・シリンス・コンヤの3カ所は、共に宗教の色が濃いスポットです。パワースポットであるのと同時に、トルコの文化を体感することができます。
まだまだある!トルコのパワースポット!
トルコの東端で、イランとの国境付近にある山がアララト山です。旧約聖書に記されている「ノアの箱舟」が、大洪水のあとに流されたとされる山とされています。トルコの各地からも山を見ることができるため、山頂を目指さなくてもそのパワーを感じることができます。
聖母マリアが晩年を過ごしたとされるエフェソスも、知られたパワースポットです。トルコ中部・ボアズカレ地方にあるヤズルカヤ・ハットゥシャという古代ヒッタイト遺跡も、パワースポットとして知られており、共に世界遺産として登録されています。特に、ハットゥシャにある「グリーンストーン」は、触れてパワーを感じようとする観光客で賑わいます。
そして、忘れてはならないトルコ観光の定番・ブルーモスクも、その美しい外観だけでなく、パワースポットとしてもその魅力を感じさせてくれるものです。
見つけてみよう!トルコのパワースポットまとめ
トルコには、キリスト教やイスラム教をはじめ、複数の宗教によって築き上げられた独自の文化があります。そして、その自然を取り入れた遺産も数多く存在しています。時間があまり取れない場合でも、イスタンブールの国際空港から近い場所にはパワースポットは多く、そのパワーを感じさせてくれることでしょう。