由志園(ゆうしえん)は、島根県松江市にある日本庭園です。境港市からも近く中海に浮かぶ大根島にあり、牡丹の栽培や高麗人参の生産において知られています。開園は1975年と、日本庭園としては比較的新しいものですが、一方で最新のテクノロジーを用いた企画などが人気となっています。今回は、事前に押さえておきたい由志園の概要と見どころについてご紹介します。
由志園とは?
由志園は、島根県松江市の大根島にある日本庭園です。周囲わずか12kmの小さな島ですが、古くから行商の盛んな島として知られていました。戦前までは養蚕の島として知られ、その後は牡丹の栽培とその行商が盛んになりました。また、高麗人参の里としての側面も江戸時代から現代にいたるまで続いています。高麗人参も牡丹も、ともに栽培・品質維持のために非常に細やかな手入れや管理が必要となるもので、古くから島の人々が苦心を重ねた結果名産品となった歴史から、ともに現代でも大切に扱われています。由志園は、これらの歴史を伝えるものとして重要な存在となっています。
由志園の見どころ
池を巡る庭園で牡丹や芍薬を楽しもう
由志園は、日本庭園によく見られる、池の周囲を巡りながら鑑賞する形式の「池泉回遊式庭園」として知られています。有名なのは牡丹や芍薬・藤の花といった植物で、ゴールデンウィーク頃には多くの観光客を集めています。他の季節にも見どころは多く、花菖蒲、紫陽花、百日紅や寒牡丹、また桜や美しい紅葉も楽しむことができます。
また併設されている「牡丹の館」では、温度・湿度・日照管理を細やかに行うことにより、季節を問わずにいつでも牡丹の花を楽しむことができるようになっています。
豊富な食事処で郷土料理を!
由志園には、日本料理「竹りん」、料亭「菖蒲」、食事処「紅葉」、食事処「禅」という4か所もの食事処があります。それぞれ異なった場所から、美しい庭園を望みながらの食事を楽しむことができます。高麗人参やうなぎといった、郷土の名産品を盛り込んだ食事を楽しむことができますので、ぜひ足を運んでみましょう。
華やかで先進的なイベントも!
由志園の特徴として、現代のテクノロジーを活用したイベントを積極的に行っていることが挙げられます。秋には紅葉のライトアップ、冬にかけては120万球もの電球によるカラフルなイルミネーション、さらに浮世絵のプロジェクションマッピングに3次元の立体音響を組み合わせるなど、多彩な取り組みにより様々な形で来園者を楽しませる企画が行われています。また、アーティストによるワークショップなど、積極的に参加できる形のイベントもあります。訪れる際にはぜひスケジュールを確認してみましょう。
米子空港から由志園へのアクセス
米子空港から由志園へは、バスまたは車でアクセスできます。
所在地:島根県松江市八束町波入1260-2
公共交通機関で
米子空港から由志園までは、バスでアクセスできます。松江駅行き連絡バスに乗車し、八束町中央で下車しましょう(所要約15分)。
車で
米子空港から由志園までは、車で約15分です。
さいごに
由志園は空港や市内からのアクセスも良く、気軽に訪れることができます。特に牡丹の季節には、ぜひ足を伸ばすことを検討してみましょう。
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