飛行機内に楽器を持ち込むには条件がありますが、追加料金を払えば機内に持ち込むことができます。今回は国内線での楽器を機内に持ち込む条件、預ける場合の条件、保険についてまとめました。
楽器ケースのサイズによっては機内に持ち込める
機内に楽器を持ち込む場合、楽器ケースに収納している必要があります。機内に持ち込むことができる楽器ケースのサイズは決まっています。
一般航空会社の場合
JAL・ANA・ソラシドエア・エアドゥではバイオリンなどの小型楽器は、航空会社が用意した専用のバイオリンケースに入れれば、機内に持ち込むことができます。また、スターフライヤーやスカイマークも機内に楽器を持ち込むことができます。自分のバイオリンケースは荷物カウンターで預ける必要があります。
航空会社が用意した専用のバイオリンケースのサイズは、JAL以外のサイズは外寸で長さ77cm×幅24cm×高さ13.5cmです。JALの場合外寸で長さ76cm×幅25cm×高さ13.5cmです。
機内に持ち込めるサイズは座席数によって異なり、100席を基準として持ち込めるサイズが変わります。次の表は機内に持ち込むことができるサイズをまとめた表です。
LCCの場合
ジェットスターの場合
ジェットスターの場合、楽器に限り次の表の条件で機内に持ち込むことができます。楽器は適切に保護する必要があります。
※大型、特大楽器は楽器用に座席を別途購入する必要あり
ピーチ・アビエーションの場合
ピーチ・アビエーションの場合、楽器ケースの3辺の和が115cm以内かつ重さが10kg以内であれば機内に楽器を持ち込むことができます。
スプリングジャパン
機内持込可能サイズ内(56cm×36cm×23cm、3辺の和115cm以下、重さ5kg以内)であれば、機内に持ち込めます。
追加料金を払えば持ち込み可能
機内に持ち込むことができる手荷物のサイズは決まっていますが、もう1つ座席を購入すれば楽器を機内に持ち込むことができます。
座席を購入する際の価格は特別旅客料金となり、JAL、ANAの普通席の場合11,500円追加で支払えば機内に持ち込めます。
※北海道内や離島便で一部料金が異なります。
バイオリン、ヴィオラよりも小さい楽器については、まとめた場合の幅が43cm以内であれば1席にまとめて複数の楽器を固定することができます。
楽器を機内に預ける場合
機内に持ち込むことができない楽器は、受付カウンターで預ける必要があります。一般航空会社では預ける際に「ギター用ケース」「小型楽器用ケース」「大型楽器用ケース」の貸出しを行っており、ケースの中には緩衝材が貼られています。
「ギター用ケース」「小型楽器用ケース」は事前予約が不要です。「大型楽器用ケース」は搭乗予定便の出発の48時間前までに利用する航空会社に連絡する必要があります。
ギター用ケースや小型楽器用ケースを使用しない場合は、通常の荷物として楽器を機内に預けられます。預け荷物のサイズは航空会社によって異なり、例えばJALのサイズ・重量制限は3辺(縦・横・高さ)の長さが50cm×60cm×120cm以内、1つあたりの重要が32kgまでです。
LCCの場合、JAL・ANAといった一般航空会社と比べて預け荷物の制限が厳しいため注意が必要です。また、預けられる荷物の個数も制限があるため、場合によっては楽器が預けられない場合があります。飛行機に楽器を預ける場合は一般航空会社を利用しましょう。
ギター用ケースのサイズ(事前予約不要)
「ギター用ケース」のサイズは、ANAが内寸で幅137cm×高さ21cm×奥行44cmです。JALは幅132cm×高さ17cm×奥行40cmです。
小型楽器用ケースのサイズ(事前予約不要)
「小型楽器用ケース」のサイズは、ANAが内寸で幅90cm×高さ30cm×奥行40cmです。JALは内寸で幅90cm×高さ27cm×奥行40cmです。トランペットやサックスなどを預けることができます。
大型楽器用ケースのサイズ(事前予約必要)
「大型楽器用ケース」のサイズは、ANAは内寸で幅206/196 cm (緩衝材含む)×高さ48cm×奥行74/64cm(緩衝材含む)です。コントラバス(ウッドベース)を預けることができます。
空港へ行く前に自分の楽器ケースの大きさを測っておくことをおすすめします。
楽器には保険あり
航空会社は楽器やパソコンなど壊れやすいものが破損しても、固有の欠陥、または性質から生じたものである場合は、万が一損害が生じたとしても責任を負わないとの規約があります。一方で下記の場合は免責となり、補償してくれます。
・過重量、過容量による楽器破損
・老朽化など手荷物固有の不具合に起因した破損
・搭載する過程での破損
楽器には動産総合保険という保険をかけることができます。これは、保険の対象とした楽器の保管中・使用中・輸送中を通じて不足かつ突発的な事故による損害を補償してくれる保険です。保険会社によっては、対象とする楽器が国内にある間に生じた損害である場合にのみ支払対象になることもあるので注意が必要です。
機内に楽器を持ち込まず預ける場合は、万が一の可能性も考慮して保険に加入してみてはいかかでしょうか。
まとめ
機内に持ち込むことができる楽器ケースのサイズは決まっており、そのサイズ内であれば持ち込むことができます。
一般航空会社は、バイオリンなどの小型楽器については、航空会社が用意した専用のバイオリンケースに入れれば、機内に持ち込むことができます。自分のバイオリンケースは荷物カウンターで預ける必要があります。
楽器はもう1つ座席を購入すれば機内に持ち込むことができます。楽器用の座席は普通の座席よりも安く購入することができます。
機内に持ち込めない楽器は受付カウンターで預ける必要があり、一般航空会社では預ける際に「ギター用ケース」「小型楽器用ケース」「大型楽器用ケース」の貸出しを行っており、「大型楽器用ケース」は搭乗予定便の出発48時間前までに利用する航空会社に連絡をする必要があります。
航空会社は破損した理由によっては責任を負わないので、万が一の時のために楽器にかけることができる動産保険に加入しておくことをおすすめします。
機内に楽器を持ち込むことができなくても、航空会社が用意した専用のケースや、保険に加入することによって安心して飛行機に乗ることができます。
荷物については次の記事も参考にしてください
知っておくと安心!荷物の持ち込みの条件まとめ
飛行機に初めて乗る場合や飛行機の乗り方に不安がある場合には、次の記事も参考にしてください。
初めての飛行機!航空券の予約の流れってどうなってるの?
初めてでも大丈夫!eチケットの使い方と当日の流れ
初めてで乗り方が分からず不安!?空港の入口から飛行機の搭乗口までの流れ
ジェットスターの航空券検索
ANAの航空券検索
JALの航空券検索
ソラシドエアの航空券検索
参考:
手荷物について[国内線]│航空券│ANA国内線
JAL国内線 – 楽器とおでかけサービス
手荷物について/空港・チェックイン・機内サービス|ソラシド エア
航空会社スターフライヤー(SFJ)公式サイト/お手荷物のご案内
楽器のお預かり専用ケース/手荷物/AIR DO
楽器について/手荷物/AIR DO
お手荷物/貴重品(スカイマーク)
よくあるご質問 (Q&A):手荷物に関して
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