秋田といえば、どんな観光スポットが思い浮かびますか?実は秋田は、見どころ満載の場所なんです。大自然を楽しむもよし、秋田の歴史に浸るもよしと、楽しみ方はさまざまです。目的別に秋田の観光スポットをご紹介します。
秋田の自然を楽しむ
十和田湖
十和田湖は青森県と秋田県にまたがる湖です。約20万年もの昔の火山活動によりできたといられている二重式のカルデラ湖として有名で、歴史が作り出した雄大な景観が一面に広がります。年間を通してさまざまな姿を見せる十和田湖。中でも新緑の季節と紅葉の季節は特に素晴らしい景観を楽しむために、シーズンになると多くの観光客で賑わいます。
十和田湖では、遊覧船による観光も楽しむことができます。湖上から眺める十和田湖の景色は、湖のほとりから眺めるのとは趣の異なる見え方になります。また、十和田湖周辺の散策ツアーも随時開催されており、十和田湖畔や乙女の像周辺をのんびり散策しながら、ガイドによる十和田湖の歴史や自然、地理の解説を聞くことができます。
田沢湖
田沢湖は、水深423.4mもある、日本一深い瑠璃色をした青みがかった神秘的な美しさが特徴の湖です。日本百景にも選ばれています。湖底の深さゆえに真冬でも凍り付くことがなく、季節や光の具合でさまざまに湖面の色を変える事から、日本のバイカル湖とも呼ばれています。
田沢湖には、永遠の美貌を望むあまり竜に変身させられた「たつこ姫伝説」の言い伝えが残っており、たつこ姫の像は観光名所のひとつです。その他にも、約20kmの湖の周囲には御座石神社などの観光地があり、遊覧船に乗ることもできます。また、周辺にはレジャーも充実しており、ハイキングやサイクリングコースでの散策を楽しめるほか、自然の中を駆け抜けるドライブも楽しめます。
刺巻湿原
刺巻湿原は、貴重なミズバショウの群生地として知られています。約3haの広さの湿地の中に約6万株のミズバショウが咲き、その間にはザゼンソウの花も咲いています。湿地内には木道が整備されているので、湿地に広がる清楚で美しいミズバショウの間近を歩くことができます。
4月中旬から5月上旬にかけては「刺巻水ばしょう祭り」が開催され、特産品の販売などのイベントなどが行われます。さらに地元でとれたイワナの塩焼きや郷土料理も味わえます。
秋田の歴史ロマンに触れる
千秋公園
千秋公園は、秋田藩主佐竹氏のかつての居城だった久保田城の城跡です。12代267年間続いた石佐竹氏の居城の過去の絵図などを元に、久保田城の表門が再現されています。園内はさまざまな樹木に囲まれ、四季折々の自然が楽しめます。特に桜の名所として有名で、毎年春になると、樹齢約120年のソメイヨシノをはじめとした約750本の桜が見ごろを迎えます。4月には桜まつりも開催され、満開の桜と出店を目当てに多くの観光客が訪れます。
千秋公園には佐竹氏関連の資料を展示している資料館もあり、秋田の歴史を学ぶことができます。また、千秋公園を訪れたら、隠れた人気商品である「ババヘラアイス」は欠かせません。大人から子どもまで親しまれている秋田の名物です。
赤れんが郷土館
赤れんが郷土館は、1912年に旧秋田銀行本店の本館として建てられたれんが造りの建物です。建物の外観と内観は当時のままの状態で残っており、当時のたたずまいを残す貴重な資料として、現在は秋田市の郷土史料館・美術館になっています。赤れんが郷土館は、赤れんが館、新館、収蔵庫の3つの建物からできていますが、このうち赤れんが館は国の重要文化財に指定されています。
季節ごとにさまざまな企画展が行われ、秋田にちなんださまざまな展示を見ることができます。また、年に1回開かれる赤れんが館コンサートは、歴史ある赤れんが館の雰囲気と共に素晴らしい音楽を楽しめます。
秋田の絶景を楽しむ
道の駅あきた港 ポートタワー・セリオン
道の駅 あきた港は、観光客だけでなく地元の方にも愛されている秋田の絶景を楽しめる施設です。施設内には展望台があり、地上100mにある展望台からは360度の大パノラマが広がります。展望台からは秋田市内だけでなく、男鹿半島、太平山、鳥海山まで見渡すことができます。特に夜景の美しさが有名で、セリオンタワーから見下ろす宝石のようにロマンチックな夜景を楽しめるので、デートスポットとしてもおすすめ。
ポートタワーには、子どもが遊ぶスポットや地元の名産品を扱った商業施設があり、買い物や食事など、さまざまな楽しみ方ができます。
ゴジラ岩
岩礁地帯である潮瀬崎には、数多くの奇岩や巨岩があります。その中でも特にユニークな形状で知られているのがゴジラ岩です。まるでゴジラの横顔のような形をしているため、ゴジラ岩の愛称で親しまれています。見頃なのは、夕暮れ時です。夕陽をバックに、海に向かってゴジラが吠えているようなシルエットが浮かび上がります。
ゴジラ岩の周辺は、日本海の荒波によって揉まれた多くの奇岩が散らばっていて、独特の景観を生み出しています。また、ゴジラ岩は磯釣りスポットとしても知られています。
秋田でアクティブに楽しむ
秋田市大森山動物園
自然豊かな大森山公園内にある大森山動物園は、のんびりとした雰囲気が魅力の動物園です。どの動物も間近で観察できます。ライオンやキリン、ツキノワグマなどをはじめとした大型の動物はもちろん、レッサーパンダやコツメカワウソなど、可愛らしい小動物まで数多くの生き物を飼育しています。
ウサギなどの小動物にエサをあげられるゾーンや、動物たちの餌やりシーンを目の前で見られる「まんまタイム」など、普段は見られない動物たちの食事風景を見られる企画が人気です。飼育員が手書きした、手作り感あふれる「どうぶつ学ボード」は、大人から子どもまでわかりやすく動物の生態を学べると評判です。
男鹿水族館GAO
男鹿水族館GAOは、男鹿の海を再現した巨大な水槽が見どころの水族館です。大水槽の水中トンネルは、牡鹿の海の魚類の生息状況を実際の海中と同じように見ることができます。館内には、地元牡鹿と、秋田の海を代表する海の生物が多数展示されています。
その他にも、世界の珍しい魚たちをはじめ、アザラシ、ペンギンなどの海の生き物も展示され、テーマごとに世界中の海洋生物の生態を学ぶことができます。一番人気のホッキョクグマが遊んだり食事をしているところを間近で観察できます。海の生き物に直接触れて学べる「タッチプール」は家族連れにもおすすめのコーナーです。また、海を眺めながら食事ができるレストランもあり、デートスポットにも最適です。
なまはげ館
なまはげ館は、秋田の伝統の行事であるなまはげに関する貴重な資料の数々が展示されている資料館です。なまはげという風習が生まれた由来などは、今も多くの謎に包まれています。
館内には、男鹿市内で行われる、各地区で異なるなまはげの面や衣装が一堂に展示されています。国重要無形民俗文化財にも指定されている本物のなまはげの迫力に圧倒されます。資料を見られるだけでなく、解説員による館内解説ツアーで、なまはげの歴史や魅力をじっくり知ることができるのも楽しみ方の1つ。さらに、本物のなまはげの衣装を着て撮影できるコーナーや、ここでしか買えないなまはげグッズのお土産コーナーもあり、なまはげに関する知識を余すところなく体験できます。
秋田で癒される
玉川温泉
玉川温泉は、古くから療養や静養を目的に利用されてきた湯治場です。玉川温泉の強酸性塩化物泉の温泉は万病に効くといわれていると広く伝えられてます。
1分間の湧出量は9,000リットルと、日本一の湧出量を誇る豊富な湯量が自慢で、温泉として入浴するのはもちろん、地熱による温熱療法も期待できるといわれています。食事付きで宿泊できる旅館のほか、長期滞在で静養する方向けに、自炊による宿泊が可能な施設もあります。玉川温泉にのんびりと滞在し、日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
乳頭温泉郷
乳頭温泉郷とは、八幡平国立公園内の乳頭山麓に点在する七湯の事を指します。それぞれの温泉が独自の源泉を持っており、乳頭温泉郷には10種類以上の源泉があります。秘湯という言葉の発祥の地ともいわれ、ブナの原生林の中にある乳頭温泉郷の中で、さまざまな温泉を楽しめます。古くは江戸時代より続く秘湯の宿などもあり、日帰りでも宿泊でも、のんびりと温泉を楽しめます。
乳頭温泉郷の各地を巡るシャトルバスが運行しており、七湯めぐりを楽しめます。また、音施栓宿では秋田の自然の素材をふんだんに使った料理など、秋田の素朴で豊かな味わいを堪能できます。新緑や紅葉の名所としても有名で、ハイキングコースの散策も盛んです。
さいごに
秋田の観光スポットは、目的に合わせてさまざまな楽しみ方ができます。日帰り旅行はもちろん、温泉に長期滞在するのも可能で、たっぷり心ゆくまで秋田の魅力を堪能することができます。何度でも楽しめる秋田県に、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。